日経産業新聞に掲載されました
P2Pの解説と一緒に弊社CEO小松のコメントが、日経産業新聞に掲載されました。
「Webニューウェーブ
情報洪水に挑む 3 :P2P」
P2Pの解説と一緒に弊社CEO小松のコメントが、日経産業新聞に掲載されました。
「Webニューウェーブ
情報洪水に挑む 3 :P2P」
P2Pで電子カルテを流通 情報通信研究機構などが実証実験 (IT media)
「独立行政法人の情報通信研究機構(NICT)は8月26日、P2Pネットワークシステムを活用して電子カルテなどの医療情報を病院間で流通させる技術の実証実験を、9月1日から北海道で行うと発表した。」
2004/8/25にjapan.internet.comに掲載されたコラムです。
本当は BitTorrent については前回で終わる予定だったのですが、ちょうどいいタイミングで新しいニュースが入ってきたので、紹介します。
先日、BitTorrent を活用して「普通のメールと同じぐらい簡単に、 4GB のファイルを送れるようにしよう」というプロジェクトが始まったのです。
■簡単に 4GB のファイルを送れるか?
そもそも 4GB がどれくらいのサイズか、というのはピンと来ない方も多いかもしれませんね。
例えば今話題を呼んでいる iPod mini が 4GB、 1,000曲の音楽を取り込むことができます。また、一般的な映画の動画が 1GB 程度と言われていますから、 3つから4つの映画のサイズということができますね。
とにかく膨大なサイズです。
では、メールで通常送付できる添付ファイルのサイズはどれぐらいでしょうか?
最近のほとんどの企業は 1MB~2MB 程度を上限にしているところが多いですね。
無料で大きなファイルを送付できると人気を呼んでいる宅ふぁいる便ですら 40MB ですから、その100倍のサイズということになります。
大容量の Web メールとして話題を呼んだ Gmail ですら最大容量が 1GB ですから、 4GB というのはとてつもない量です。
このように、大容量のファイルのやり取りというのは、非常に手間やコストのかかるものが多いのが現状です。
そこで、今回話題になったのが BitTorrent を使って「普通のメールと同じぐらい簡単に、4GB のファイルを送れるようにしよう」というプロジェクトです。
■BitTorrent の配信部分を簡単にできるか?
前回は BitTorrent の概要だけを説明しましたが、 BitTorrent は大容量のコンテンツを大量に配信することにフォーカスしています。
そこにフォーカスしすぎたこともあり、実は配信側は結構手間がかかるという課題を指摘されているのも現状です。
そこに目をつけたのが Downhill Battle という NPO で、この BitTorrent の配信の手間がかかる点を解消して簡単にしよう、というプロジェクトを現在 Battle Torrent という名前で進めているのです。
彼らのコンセプトに Blog との比較の例えが出てきます。
Blog という誰でも簡単に Web サイトを作れる技術ができたことにより、現在個人レベルでの情報発信が一気に進み、個人と既成メディアの力関係が変わりつつある、と言われています。
もし、大容量コンテンツを誰でも手軽に配信できるようになれば、音楽家や映像を作成できるアーティストは誰でも、自分の作品を手軽に世の中に配信できるようになり、利用者やアーティストと既成事業者の力関係が大きく変わって、面白い世の中になるのではないか、というのが、Downhill Battleのコンセプトのようです。
もちろん Downhill Battle 自体は、音楽事業者に対抗する位置付けがかなり明確な組織ですので、このプロジェクトがどのような方向に進んでいくのかは、まだ漠然としているところがあります。
ただ、本当に 4GB ものファイルを手軽にやり取りできる時代が来ると、インターネット文化にもまたひとつ大きな変化が来るかもしれません。
「4GBのファイルをメール感覚で友達に送ること」を目指すプロジェクト (INTERNET Watchより)
「BitTorrentを利用するにはまだ面倒なことが多く、利用者も一部に限られている。Battle Torrentは、この問題を解決し、「4GBのファイルを友達にメールを送る感覚で共有できる」ようにするために立ち上げられたプロジェクトだ。」
2004/08/18にjapan.internet.comに掲載されたコラムです。
(前回のコラムの続き)
■P2P 技術による大容量コンテンツ配信の可能性
前回の Kontiki と同様、 BitTorrent においてもすでにビジネス目的での利用事例が複数出てきています。
企業の視点からすると、大容量のファイルの配信というのは実は大きなコストであり、単純にそのコストを削減する手段として P2P 配信が魅力的だから、というのが非常に分かりやすい理由でしょう。
例えば米国の Lindows のようなケースが特徴的です。
Lindows が配付したいコンテンツである LindowsOS は 500MB のサイズがあります。それまでの自社のサーバー型の設備では、同時に120人程度の同時アクセスしか許容できなかったそうです。
それが BitTorrent を配信インフラとして利用することで、同時に1000人に配布できるようになりました。これは単純に配信コストの低減になるため、 Lindows では通常50ドル弱の LindowsOS を、 BitTorrent 利用者なら25ドルの半額で購入できるようにしています。
その他にも同様の視点から、米国のゲーム会社である Blizzard が Blizzard Downloader という名前で、 BitTorrent の配信インフラを使ったソフト配信システムをテストしています。
人気ゲームソフトは、公開と同時にアクセスが集中するという特徴を持っており、最近のファイルサイズの巨大化も影響して、ファイル配信の負荷には各社頭を悩ませているようで、 BitTorrent に期待するところも大きいようです。
■BitTorrent は表舞台で成功することができるか
前半にも書いたように、BitTorrent は匿名機能を備えていません。開発者の Bram Cohen も、 BitTorrent は著作権のあるファイルを身分を明かさずに交換するには適さない、と発言しています。
ただ、結果的に現在のところは、上記の企業目的での利用以外にも、著作権のあるコンテンツを不正に配付する手段としても利用されてしまっている、という現実もあるようです。
Lindows や Blizzard などの企業利用での成功事例にも関わらず、 BitTorrent がアンダーグラウンドというイメージを払拭できずにいるのは、このような不正利用の問題や、開発があくまで個人ベースということも影響しているのかもしれません。
そういう意味では、 P2P ベースの大容量コンテンツ配信の仕組み自体がビジネスとして展開できるようになるには、まだ 課題が山積しているともいえます。(BitTorrent の Web サイトに行くと、開発者が PayPal で寄付をつのったり、 BitTorrent のロゴが入ったTシャツを販売して開発費を得ようとしているのを伺うことができます)。
ただ、著作権のない大容量コンテンツを低コストで配信できる手法として、今後このような P2P 型配信の利用が増えるのは間違いないと考えられます。
企業版に関する記事が、下記ニュースサイトに掲載されました。
INTERNET Watch 企業向けP2P型グループウェア「アリエル・プロジェクトA企業版」発売
IPv6Style アリエル・ネットワーク、企業向けプロジェクト管理ソフトを発売
Enterprise Watch 認証や管理機能を追加したP2P型プロジェクト管理ソフト
企業版についての記事が、日経新聞に掲載されました。
「サーバー不要の情報システム
セキュリティー強化」
アリエル・ネットワーク株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:小松宏行、以下アリエル・ネットワーク)は、同社のソフトウェア「アリエル・プロジェクトA」の本格的な企業導入に対応可能な「アリエル・プロジェクトA企業版」を 2004年9月7日より販売いたします。
本製品は、遠隔地のメンバーを含んだプロジェクトを円滑に運営・管理するためのソフトウェアである「アリエル・プロジェクトA」を中心に、企業のIT部門で使用するための認証、管理ソフトウェアを同梱したソリューションです。従来、分散型のソフトウェアでは認証や管理が困難と言われてきましたが、アリエル・プロジェクトA企業版では分散型のソフトウェアに対してのライセンス付与および無効化、使用権限の変更、使用期限の設定などの認証関連機能、使用できるネットワーク範囲の指定、プロジェクトAが利用するネットワークの帯域制御などのネットワーク管理機能の他、LDAP連携やIPv6混在環境対応、自動データバックアップ・復旧など、大企業の環境で必要な機能を盛り込んでおります。100ユーザーから10,000ユーザー規模の利用を見込んでおり、価格はユーザー規模やネットワーク環境により異なり、300万円~となっています。
アリエル・プロジェクトA企業版を導入することにより、プロジェクトマネージャはセキュリティを確保しながら社内外のプロジェクトメンバーとタイムリーな情報のやりとりができ、円滑かつ安全にプロジェクトを運営することが可能です。また、システムを導入・運用するIT部門としても、ソフトウェアの認証やネットワーク管理が一元化できます。本製品は約1ヶ月程度の短期間で導入できる上、サーバー技術を使用しないP2P技術を応用していることから、従来製品よりもサーバー導入などのハードウェアコストが大幅に節約できるのが魅力です。
アリエル・ネットワークは「ビジネスP2P (*注)」として、P2P型の分散アプリケーションにビジネスで活用できるセキュリティを追加した独自技術を開発しておりますが、今回、認証・管理ソフトウェアを追加したことにより、「ビジネスP2Pソリューション」として大企業のIT環境で分散アプリケーションを活用できるレベルを実現いたしました。
アリエル・プロジェクトA企業版に含まれるソフトウェアは以下の通りです。
* アリエル・プロジェクトA・コーポレート・エディション
* ワークグループ・ノード・コーポレート・エディション
* スイッチング・ノード
* 分散認証マネージャ
* 管理コンソール
* アップグレード・マネージャ
また、分散認証マネージャは、任意のアプリケーションに対して分散認証を行う認証管理システムとして単独製品での販売も予定しております。アプリケーションを分散認証管理システムに対応させることにより、モバイルPC使用時にもオフラインでアプリケーションの使用や権限を認証可能となります。
以上
(注*) ビジネスP2Pについて
アリエル・ネットワークはコンピュータ同士が自在に直接接続し合うP2P技術に着眼、ビジネスで活用できるセキュリティレベルを備えたP2P基盤「アリエル・フレームワーク」を自社開発しました。「アリエル・フレームワーク」を基盤として構築したP2Pネットワークやアプリケーションは、新時代のビジネスで活用できる「ビジネスP2P」なのです。
アリエル・ネットワーク株式会社について
アリエル・ネットワーク株式会社は、空気のように意識せず使えるネットワーク・コンピューティングを実現させるべく、旧ロータス社や旧DEC社の5名の技術者により2001年4月11日に日本で設立されました。
ビジネスP2Pソリューションのリーダー企業として、これからのソフトウェアの新しい流れを提案、ビジネスP2Pソフトウェア製品の開発、販売およびサポートを行っています。
詳細はhttp://www.ariel-networks.com/をご覧ください。
米Motorola、米MeshNetworksのP2P通信ソリューション販売で提携 (INTERNET Watchより)
「米Motorolaと、純粋なP2Pネットワークを使った通信ソリューションを開発している米MeshNetworksは9日、製品販売で提携したと発表した。MeshNetworksが開発した「MeshNetworks Enabled Architecture(MEA)」製品を、Motorolaの営業ネットワークを通して公共機関などに販売していく。 」
Skypeに関連して弊社CEO小松のコメントが、週刊ダイヤモンドに掲載されています。
「無料IP電話ソフトの衝撃」
2004/08/05にjapan.internet.comに掲載されたコラムです。
前回のコラムで紹介した Kontiki は、ビジネス利用における動画コンテンツにターゲットをしぼることで、 P2P 技術のビジネス転用を実現していました。
ただ、もちろん P2P 技術がその分散性によるメリットを発揮するのは、ビジネス利用だけではありません。逆にコンシューマ向けのような不特定多数の利用者に同時に大容量のファイルを送付する際にこそ、分散によるメリットが複数出てくるとも言われています。
今回紹介するのは、そのようなコンシューマ向けの大量配信をターゲットとしている BitTorrent というアプリケーションです。
■BitTorrent の概要
BitTorrent は Bram Cohen という米国のプログラマにより開発されたフリーのアプリケーションです。日本で話題を読んだ Winny も個人で開発されていましたので、背景は似ているかもしれません。
ただ、Winny が匿名性を追求していたのに対し、 BitTorrent は匿名性は担保せず、巨大なファイルを高速にダウンロードすることにフォーカスしている点が、まず大きな違いとしてあげられます。
利用対象としては、オープンソースで開発された OS やアプリケーション、ゲームの体験版など、最初から著作権のないものをターゲットとしており、数百 MB や GB 単位の大容量のファイルで、しかも大勢の人が利用するコンテンツ配付技術を開発の中心としているわけです。
Kontiki の回にも書きましたが、コンテンツ配信においては、 P2P 技術の最も分かりやすい特徴である「分散によるコスト低減」というメリットが明確に表現できます。
1GB のファイルをサーバー型で配信した場合、同時に100人の人がサーバーにファイルを取りに来ると、 100GB ものトラフィックが発生することになります。これが P2P 型であれば、自然と負荷を分散させることができるわけです。(「P2P の誤解:大容量ファイル交換とボトルネック」を参考にしてください)。
BitTorrent では、その特徴にさらに磨きをかけています。
■BitTorrent の特徴
BitTorrent の P2P ネットワークは、とにかくいかに素早く特定のファイルを行き渡らせるかに注力されています。
もちろんメールのような数 KB のデータであれば、不特定多数の対象にファイルを配付するのは難しくありません。ここで対象となっているのは、数百 MB や GB 単位の巨大なファイルです。
クライアント/サーバー型のシステムとの比較は、前回の Kontiki のコラムで紹介しましたので、今回は通常の P2P 配信ネットワークと BitTorrent の比較を行います。
1.ファイルの大量配信に特化することで、配信を効率化
一般的に、P2P 配信において難しいのは検索部分であると言われます。ファイルがクライアントにバラバラに散らばっている状態が前提となるため、そのファイルを誰が持っているのかを素早く探す必要があるからです。 BitTorrent はこの検索部分には焦点をあてておらず、 P2P のフレームワーク自体を大容量ファイルの大量配信に特化させ、配信の効率をあげることにフォーカスしています。
2.ファイルを分割して配信することで、安定したダウンロードを実現
大容量ファイルのダウンロードにおいては、途中で回線や接続の切断によりやり直しとなる事態に頻繁に遭遇します。そこで、BitTorrent ではファイルを複数の細かいデータに分割し、複数の対象からダウンロードして後から復元するという手法を取ることで、この問題を回避しています。 Kontiki にも類似の仕組みがありましたが、このような分割配信は、インターネットのような不安定なネットワークでの大容量ファイル配信には必須の仕組みといえます。
3.ファイルを受け取ったユーザーに、並行して配信させることで分散配信を実現
上記の分割されたファイルを受け取ったユーザーは、他のファイルの受信と並行して、受け取り済みのファイルを送信するハブとして機能します。そのため同時に大勢のユーザーがファイルのダウンロードを始めても、早期に分散配信が機能します。 この仕組みにより、大量のユーザーによる大容量ファイル配信の際に、効率的に配信の負荷が分散することを実現しているのです。
(次回のコラムへ続く)
Mac対応版に関する記事が、MacPeopleに掲載されました。
「ついにマックに対応
サーバー不要のグループウェア」