2006年7月アーカイブ

mashboxx_logo.gif 合法なP2Pネットワークを売りにするMashboxxですが、EMIと提携が合意したようです。
 すでにSony BMGとUNIVERSALと契約済みで、Warnerと交渉中ということなので一通りのコンテンツは揃えてきそうです。

 ただ、はじめるはじめると言いながら、ずいぶんと長い時間がたってしまっている気がします。
 この手のアプローチは数は増えてきているのですが、はたして利用者がついてくるのか微妙な雰囲気です。


EMI、PtoPの新興企業Mashboxxと提携--デジタルライブラリを提供へ - CNET Japan

「EMI Musicは、正規の音楽ファイルを交換できるPtoPネットワークをサポートする取り組みの一環として、同社のデジタルライブラリをPtoPの新興企業 Mashboxx(本社:ニューヨーク)に提供することに合意した。EMIグループは、Janet Jackson、Gorillaz、Rolling Stones、Coldplayをはじめとする1000人以上のアーティストが所属するレコード会社。」

kazaa_logo.gif Skypeの創業者が、Skypeの前に立ち上げたサービスとしても、知られるP2Pファイル交換サービスのKazaaですが、1億ドルでレコード業界と和解し、今後は分散型のP2Pインフラを使って有料の合法的なコンテンツを提供するサービスへ変身をはかるようです。

 失われた勢いを再び取り戻すことができるのか、興味深いところですが、それよりなにより1億ドルの和解金を払うことができるというのが凄いですね。
 親会社のSharman NetworksはそれだけKazaaに賭けているということでしょうか。


Kazaa、1億ドルでレコード業界と和解 - CNET Japan

「レコード業界との間で数百万ドル規模の和解が成立したファイル交換サービスのKazaaは、今後は合法サービスへと変わるだろうが、同サービスを再生への軌道に乗せるには和解が成立しただけでは不十分なようだ。」

grouper_logo.gif CNETにGrouperの記事がでていました。先日紹介したVeohは、P2P技術とビデオ共有サイトを組み合わせて高画質動画配信をビジネスにしようとしているパターンですが、Grouperは昔P2P共有ソフトだったものが、その後ビデオ共有サイトにシフトしたケースです。

 今回の記事では、LogitechのカメラのソフトにGrouperのサイトへのアップロード機能が組み込まれるという話題が紹介されていますが、クライアントソフトを開発していた企業ならではのアプローチという感じもします。   
 米国のビデオ配信サイト、動画ファイル共有サービスの競争は今年が正念場になりそうです。

ビデオ投稿サイトの競争が本格化--ライブ中継の取り扱いを目指すGrouperの取り組み - CNET Japan

 「CNET News.comが入手した情報によれば、ビデオ共有サイトのGrouperは、ビデオ制作者がビデオクリップを撮影後即座にウェブに掲載できるようにしていくことを計画しているという。このサービスにより、同社は、ビデオ投稿サイトの運営会社から、ライブ中継を扱うインターネット放送局に一歩近づくこととなる。」

 CNETで佐々木さんが、Winny公判の取材をもとにWinny事件の詳細をまとめた記事を書かれています。

 事件の前後関係や、論点について丁寧にまとめてある記事ですので、お勧めです。

大詰めWinny公判が突きつけたソフトウェアの明日 - CNET Japan

「ファイル交換ソフト「Winny」を開発した金子勇被告が著作権違反の幇助に問われていた裁判で、検察側の論告求刑公判が去る7月3日に京都地裁で行われた。求刑は懲役1年。弁護側の最終弁論は9月4日に行われる予定で、おそらく年内には判決が出るとみられている。2004年9月1日に始まり、2年間にわたってこれまで合計24回開かれた公判は、いよいよ大詰めとなった。」

 TechCrunchによると、Skypeのプロトコルがハックされて、スカイプのP2Pネットワークに貢献しないタダ乗りアプリが開発されているとのことです。

 日本の通信事業者にインフラタダ乗り論の代表として扱われているスカイプですが、自らのネットワークもタダ乗りの対象になるというのがスカイプの注目度の高さを表していると言えるでしょう。

 そもそもスカイプ自体が無料なので、ハックされて類似アプリを開発されたところで、それほど大きな問題にはならないような気もしますが、TechCrunchにあるように今後スカイプが訴訟等の手段に打って出るのか、注目したいと思います。

TechCrunch Japanese アーカイブ » Skypeのプロトコル、ハックされる

「アジア方面から、Skypeのプロトコルがハックされたという報告がいくつか入ってきている。これが正確な情報だとすると、Skypeのクライアントを使わなくてもSkypeのVOIPネットワークにアクセスできるようになるということ - サードパーティーのソフトからSkypeのユーザーに直接コールしたり受けたりすることができるという話になる。7月末までには、Skype互換のクライントが手に入るかも。」

veoh_logo.gif CNETで動画配信サイトVeohの記事が紹介されていました。
 このVeoh、記事にあるように「フルスクリーンで楽しめるテレビ並みの高画質動画を配信」可能にすることがウリになっているのですが、そのためには専用ソフトが必要です。

 専用ソフトが必要ということは・・・
 そう、このVeohは実はP2Pプラットフォームを裏側で利用しています。
 一昨年あたりから話題先行になっていた合法P2Pプラットフォームの一つですね。

 1年前に、MYCOMに下記のような記事が掲載されていて、裏側の仕組みを独自開発することをアピールしていました。

TVドラマも合法配信!? ビデオの新P2Pサービス「Veoh」が登場間近

 YouTubeの大成功には手軽さやオープンさがあったと思いますが、P2P型だとソフトウェアのインストールが必要というのが一般的には課題になります。
 Veohはそこをサイトでの閲覧とクライアントソフトでのP2P配信とを組み合わせることで乗り越えようとしているようです。

 試してみた感じ、結構筋が良さそうですし、役員に元ディズニーのあのアイズナーがいたりするようなので、これは期待できそうです。
 それにしても動画配信もやっぱり米国が先行してしまうのが実に残念なところですね、日本の方がブロードバンド環境は整っているはずなんですが・・・

Veoh--YouTubeをひとひねり、高画質ビデオ配信で差別化 - CNET Japan

「あのDisneyを追われたMichael Eisner(元CEO)が役員会に名を連ねるという「Veoh」は、今年春に複数のベンチャーキャピタル(VC)やTime Warnerから1250万ドルの資金を調達したことで話題を集めました。」

 CNETにエキサイト山村社長のインタビューが掲載されていますが、その中でP2P的なユーザー同士の情報交換が進んだ場合におけるポータルの役割について言及されています。

 このブログではP2P技術を中心に記事を取り上げていますが、実際に新しいビジネスやサービスを考える場合には、このように実際の利用者のコミュニケーションや情報の流れに注目して、必要な技術を選択していくべきなのだろうというのを改めて考えさせられるインタビュー記事です。


Web 2.0時代におけるポータルサイトの役割とは - CNET Japan

「ユーザー同士が情報を交換するピアツーピア(PtoP)化が進むだろうという流れは5年前でもだいたい想像がついていました。しかし、インターネットの主な使われ方というのは検索です。例えば旅行ならば、行きたい場所や予算、日程、リゾートといったキーワードで検索して、その結果からユーザーが選んでいくというものです。」

bittorrent_logo.gif 先日Warnerと提携して話題になったBitTorrentですが、着々と提携相手を拡大しているようです。

 記事によると「映画のファイルを最高1Gbpsでダウンロードできる映像販売ストアを開設する」そうで、秋にも運用が始まるようですから、今年はあらためてBitTorrentが脚光を浴びる年になるのでしょうか。
 YouTubeに比べると、ビジネスモデルが普通な印象もありますが、はたしてどうなるのか注目したいです。


ビットトレント、複数の独立系映画スタジオと提携 - CNET Japan

「長編映画やテレビ番組などの娯楽映像のダウンロード販売開始に向けて、BitTorrentがエンターテインメント企業との提携を進めている。
 サンフランシスコに拠点を置くファイル共有企業BitTorrentは米国時間7月10日、4社の独立系映画会社とライセンス契約を結んだことを明らかにした。これにより同社は、1600本に上る映像コンテンツを、インターネット経由で販売できるようになる。」

redswoosh_logo.gif Red Swooshという有料P2P配信プラットフォームを提供してきた企業が、無料サービスを開始するそうです。
 イメージとしては宅ふぁいる便のP2P版のようなサービスと言えば良いのでしょうか。

 その無料サービスの収益の源泉となるのが、5ファイルごとにダウンロード開始前に表示されるという広告。
 宅ふぁいる便も広告収入で運用されているようですから、このアプローチは結構良い線行っている気がします。

 P2P型のファイル交換ソフトをビジネスにしようという企業にとって広告ビジネスが救世主となるのか、一つの参考事例として注目したいところです。


TechCrunch Japanese アーカイブ » Red Swoosh、 無料のファイル配信サービス開始

「シリコンバレーに本拠を置くRed Swoosh社は、本日(米国時間7/5)同社のファイル・サーバ・サービスに広告入り無料版を加える。
昨日までRed Swoosh ではbittorent的なP2P技術を利用したファイル配信サービスを有料で提供してきた。これを利用すると配信側の回線容量にほとんど負担をかけずにきわめて高速なファイルダウンロードが可能となる。」

 フランスの新著作権法では「DRMを使っている企業に相互運用情報を提供させるための監督機関の設置を義務づけている」そうで、フリーソフトの開発やiTunesの適法性について議論を呼んでいるようです。
 何でも、「著作権が設定された作品の不正な流通を「明白に意図した」ソフトウェアの開発、発行、普及促進、配布などで有罪が言い渡されると、3年以下の懲役または30万ユーロ(37万5,000ドル)以下の罰金が科される」そうですが、果たして国単位でのこういった規制にどれだけ有効性があるのか興味深いところです。

フランス議会が新著作権法を可決──iTunesの運営が困難に? : トレンド - Computerworld.jp

「フランス国会は6月30日、新著作権法案を可決した。同法が施行されれば、オンライン・ミュージックストアを提供するベンダーやオープンソース・プログラマーのほか、デスクトップLinuxやP2P(ピア・ツー・ピア)ファイル共有を利用するユーザーなどに多大な影響が生じると見られている。」

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