Kikoに投資していたYCombinatorのPaul Grahamインタビュー

 TechCrunchに、YCombinatorのベンチャーキャピタリストPaul Grahamのインタビューが掲載されていました。Paul Grahamは「ハッカーと画家」という書籍でも有名な、元起業家の天才プログラマーです。
 YCombinatorでは、先日オークションに出されたオンラインカレンダーKikoにも投資していたそうで、後日談的に話が載っています。

 特に印象に残ったのは、KikoがGoogle Calendarとの競合に影響されて行き詰ったのではという視点から「オンラインプロダクティビティーアプリケーションに関してはすでにゲー ムオーバーと考えてよいだろうか?」という質問に対してのPaul Grahamの回答。

Googleが得意な分野で競争しないように私は勧めている。ではGoogleが得意なのは?第1近似として、Googleのディベロッパー自身が仕事で使うようなツールだ。(中略)もうひとつGoogleの弱点は大企業だということだ。(中略)だからスタートアップもGoogleと競争できる―どんな分野にしろ、Google社内の門番が怖がるようなワイルドなアイディアがあれば。

 多くのWeb2.0系ツールの開発者が、Google等のネット大手企業の買収をゴールにサービスを開発しているのではと指摘されていますが、やはり実際にそれで成功するためには、Googleのような企業が作ろうとするものではなく、作ろうとしないものでなければならない、というのは興味深いポイントですね。

 また、「人が欲しがるものを作るいちばん簡単は方法は自分が欲しいものを作ることだ。」「自分は欲しくないが、人が欲しがるかもしれないと思うものを作ろうとしてもよい。しか しこれはずっとリスクが大きいやり方だ。」ということも発言していて、実に考えさせられるところです。


TechCrunch Japanese アーカイブ » YCombinatorのベンチャーキャピタリストPaul Grahamインタビュー

「Paul Grahamは「今はバブルではない。スタートアップはビジネスモデルの心配をするな。いちばん良い会社は古い独占体制を打ち壊す会社だ」と信じている。GrahamはMountain ViewのベンチャーキャピタルYCombinatorのパートナーの一人。同社は起業したばかりの非常に早い時期のスタートアップに投資している。」




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