Googleカレンダーの情報流出問題について考える

google_logo.gif 大西さんのブログで取り上げられた、Googleカレンダーの公開設定の話が結構話題になっているようです。
 Web2.0系のカレンダーとして大きく話題になっていたところでしたから、あまり深く考えずに設定してしまう人がいるんだろうとは思っていましたが、大西さんのブログ記事を見て執筆されたと見られるZAKZAKの記事が、Yahooトピックで取り上げられていたのにはさすがに驚きました。

 情報流出というと、一時期Winnyウィルスによるファイル流出が話題になっていたのを思い出しますが、ウィルスのような悪意のあるソフトウェアによる被害に対して、今回のGoogleカレンダーのような利用者のリテラシー不足や勘違いによる情報流出問題というのは企業のシステム担当者にとっては更に難しい問題ですね。


 Googleカレンダーの特徴は、ウェブサービスならではの手軽さと、それによる不特定多数との情報共有がしやすい点にあると思いますが、その共有できることのメリットとデメリットをあまり理解せずに使う利用者が増えれば増えるほど、こういう話は増えてきます。

 特にこれまでのオンラインサービスに、公開が前提のものが少なかったのも今回のような問題の背景にあると思われます。
 特にGmailのように他人には見せないサービスと、Googleカレンダーのように他人にも公開できるサービスが混在し始めると、やはり利用者からすると混乱するところは多いのかもしれません。(とはいえ本当に素人であればわざわざ設定をデフォルトから設定するとは思えないので、ある程度知識のある方だとは思うのですが。)

 ただ、かといってそういう公開や共有を簡単にできないように作ると、今度は利用者の利便性が薄れてしまうという性質もありますから悩ましいところです。

 そのあたりを利用者にいかに直感的に分かるように作るかというのが、今後公開や共有を前提にしているソフトウェアやウェブサービスで重要というのを改めて確認させられる出来事でした。


大西 宏のマーケティング・エッセンス:【警告】Googleカレンダーで情報流出?

「無防備な人が多いには驚きます。Googleカレンダーで、まるでソーシャルブックマークみたいに公開設定をしている人が何人もいます。実に詳細な仕事のスケジュールが公の場にさらされており、このことを私どもの会社のスタッフが気づき、ぜひこのブログで警告してあげて欲しいというリクエストがありました。」

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