Oracle OpenWorld Tokyoに見る、企業のソーシャルメディア活用の形
先日開催されたOracle OpenWorld Tokyoにブロガー枠でご招待いただきました。
すっかりレポートが遅くなってしまいましたが、当日の感想をご紹介しておきたいと思います。
正直なところ、私自身はエンタープライズシステム分野は素人に近いですので、Oracle Open Worldの細かい講演自体は完全に対象外の人間です。
ということで、参加させて頂いたのはオラクル・コーポレーション社長のチャールズ・フィリップス氏による基調講演。
もともとは、ラリーエリソン氏の講演枠だったのが残念ながら変わってしまったのですが、先日のサンマイクロシステムズ買収の影響だったようですね。
当日の講演内容自体はこちらの記事に詳しく出ているので、そちらを見て頂くとして。
今回参加させて頂いて非常に印象的だったのは、Oracle Open World自体のソーシャルメディア活用の充実ぶり。
ざっと並べて見るとこんな感じ。
・Oracle OpenWorld Tokyo Blog (公式ブログ)
・Oracle OpenWorld Tokyo 2009 - Oracle Wiki (Wetpaitを使った公式Wiki)
・Flickr: Oracle Technology Network Japan's stuff (Flickrによるフォトアルバム)
・YouTube - OpenWorldTokyo2009 さんのチャンネル (YouTubeの公式チャネル)
・OpenWorldTokyo (OpenWorldTokyo) on Twitter (公式Twitterアカウント)
公式ブログがあるだけでも珍しいと思いますが、YouTubeやTwitterまで活用されるというのは、手間とかいろんなことを考えると、本当によくぞここまで、と感心したくなりますね。
さらには、ちょっとアカウントが見つけられないのですが、当日の基調講演も広報の方がUstreamでライブ中継されていましたし、各種講演資料を公式サイトからダウンロードすることもできるようになっており、まさにOracle OpenWorldというタイトル通り、これ以上ないぐらい「オープン」なイベントになっていました。
また、今回私がブロガーとして招待されていたように、ブロガーに対する扱いも破格。
ご覧の通り、プレスルームまで用意して頂ける上に、専用のプレス/ブロガー席が用意して頂けていたり、講演中に特別に撮影が許可されていたりという厚遇ぶりで、ブロガーもすっかりプレスと同様の扱いをして頂けるという状態でした。
日本の大企業で、ここまで組織だったソーシャルメディア活用の対応をしている会社には、なかなか出会うことが難しいのではないかと思います。
オラクルというとデータベースとか、エンタープライズというイメージが強く、ビジネスマンであっても一般の利用者からするとちょっと遠い存在だったりします。
ニュースとして取り上げられるのも、専門の媒体が中心で一般の媒体に取り上げられる機会が少ないという印象もありますし、特に日本においては一般の認知度は低いイメージがありますから、そのあたりに対する危機意識も、今回の取り組みに強く反映されているような印象です。
↑なんとOracleストアでオラクル犬のぬいぐるみまで発売されていたり・・・
ちょうど先日News2uさんのネットPR実態調査のリサーチ結果が出ていて、下記のようなアンケート結果も公表されていましたが。
オラクルさんは、このブログ読者を重視している16%の少数派の、先陣を切っている会社の一つと言って間違いないでしょう。
オラクルというと、何と言っても次々に実施される買収戦略という意味で目を離せない会社ではありますが。
今回のようなソーシャルメディアの活用術という意味でも、目が離せない会社と言えそうです。
イベントの講演資料等はサイトからダウンロードができるようですので、ご興味がある方は是非どうぞ。
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