Openomy (オンラインファイルシステム)

openomy.gif Openomyは、「The Best Web 2.0 Software of 2005」のオンファインファイルストレージ部門で1位になっていたサービスです。
 解説だけでは、何が普通のストレージと違うのか良く分からなかったのでレビューしてみました。

 なんでも、このOpenomyも大学生が一人で開発してしまったサービスらしく、ユーザーインターフェースはシンプルですが、最初からAPIを公開するなど、なかなかどうして示唆に富んでいます。

 特に参考になったのは、タグの概念をアクセスコントロールに使っている点。
 言ってしまえばカテゴリのアクセス制御と同じ話なのですが、一つのファイルに複数のタグを適用することができ、そのタグ単位で他のメンバーとファイル共有することができるわけです。

 例えば、ブログの文書にjobとfamilyというタグをつければ、そのファイルは両方のグループからアクセスされ、jobというタグのみであればfamilyのグループとは共有できません。
 ただ、ファイル自体はあくまで一つなので、複数のグループに公開した後に修正しても、同時に更新される仕組み。
 これまでのWindowsのカテゴリの概念だと、個別のカテゴリにファイルをコピーしてしまったら、その時点で同じファイルが複数の場所に存在することになってしまうのとは、考え方が反対です。

 アリエルでは「ルーム」単位で、複数のグループと情報共有をするのを実現していますが、このOpenomyのタグのアプローチは何かに使えそうな気がしてきました。

※ちなみにCOLLECTION & COPYにOpenomyクリエイターのIan Seffermanのインタビューの翻訳が掲載されています


openomy2.gif【Openomyの主な機能】
・オンラインストレージ機能
 ファイルをオンライン上に保管することができる(上限1GB?)

・ファイル分類機能
 タグ単位でファイルを分類することができる

・ファイル共有機能
 タグ単位で指定したメンバーとファイルを共有することができる
 掲載日、ファイルの修正日を表示することができる

・その他
 APIを公開し、ファイルの保管や利用をするアプリを開発できる


【Openomy概要】
運営:iseff.com, LLC (Chicago)
  (Ian Sefferman 1984.4.13生まれ)
開始:2005.7.7?
開発環境:C#
開始人員:1人
収益:特に無し(一部有料化や広告掲載を予定)

関連タグ:

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