マルチタスクなタスク管理は人間の知力を低下させる?

 もともとは「マルチタスク」とは、コンピュータが同時に複数の処理を並行して行なうことを表します。

 これを人間に当てはめると、同時に仕事を複数こなすことができる人ということになって、なんだか仕事ができそうな感じが出てきますよね。
 ただ、個人的には、人間はマルチタスクに仕事をこなせるとは思っていません。

 そもそも、人間って一つのことにしか集中できないですよね。
 何か作業をやっている間に、メールや電話が入ると、すぐにその前の作業を忘れてしまいますし、インターネットでリサーチをしているときに寄り道をしてしまうことも、ざらにあります。 

 その分、テレビがつきっぱなしでも、パソコンの作業に集中できているときにはテレビが全く気にならなかったりというメリットもあるわけですが。


 そんなことを考えながら検索をしていたら、ちょっと古い記事になりますが、CNETにこんな記事を見つけました。

マルチタスクで人間の知力が低下する?--情報化時代のアイロニー (CNET)

 長い記事なので、是非読んでいただければと思いますが、特に納得したのは下記のくだり。

人間の脳は本当の意味でのマルチタスクなどできません。同時に2つの事柄に注意を向けることは不可能です。ただ、2つの対象の間を行ったり来たりしているだけです。そして、結局はどちらにもきちんとした注意を向けていない、ということになってしまいます。

 そういう意味では、タスク管理ツールの存在意義というのは、複数の事柄が存在するのを強調してストレスを増やす機能を増やすよりも、いかに複数の事柄に囲まれているということを忘れさせて、一つ一つの作業に集中させてストレスを軽くしてあげられるかというところにあるような気がしてきます。

 最近になって、GTDのようなストレスフリーのタスク管理手法であったり、BasecampRemember the milkcheckpadのような簡易なタスク管理ツールが注目されているのは、そういうところにも要因があるのかもしれません。

 エアワンも是非そういう点を参考にして、人のストレスを軽減する機能を強化していきたいと思います。

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コメント

コンピュータのマルチタスクも
しくみは一緒で
同時に複数こなしているように見えて実は1個づつこなしてますね

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