popIn (無駄な寄り道をせずに関連情報を検索できる辞書ツール)
先日、林信行さんのnobilogでpopInという面白そうなツールが紹介されていましたので、試しにレビューをしてみました。
popInは一言で言うと、ページ内辞書ツールという感じでしょうか。
ブラウザのブックマークレットとして、popInを登録しボタンを押してからページ内の気になる単語を選択すると、そのページ内でその単語に関する画像や動画、辞書などを検索することができます。
もちろん、普通のブラウザでもページ内の文字を検索ボックスにドラッグして新しいページで開くという手はあるわけですが、popInの興味深いのはページの中で検索を完結できるという点。
私なんかは通常は検索行為をするときに、複数のタブをどんどんと開いていくわけですが、これをやると言葉の意味を調べるつもりがどんどんと他のところに目移りして、もともと何を調べるつもりだったか忘れてしまう、なんてことが良くあります。
popInだと、あくまで検索結果は小窓として表示されますから検索が終わったら閉じれば元の状態に戻るわけで、雑誌を見ている間にちょっと意味が分からなくて辞書を引いた。というような感覚が再現できそうな気がします。
逆に、読者をサイトから逃したくないメディアサイトなんかにとってもメリットがありそうなサービスです。
実際の使い勝手については、下記の動画を見てもらうのが一番分かりやすいと思います。
個人的なサービスの印象としては。
現在だと、調べたいときに一度ブックマークレットを押してから、文字をドラッグしないといけないのが、ちょっと面倒な気もするので、popInモードに入ったら文字にマウスオーバーするだけでpopInアイコンが出てくるとか、はてなダイアリーみたいに検索されるであろうキーワードに一気にアイコンを出してしまうとかも、あっても良い気がします。
まぁ、何にしてもサービスが開始されたばかりのサービスなので、今後に注目というところでしょう。
ちなみに、このサービスで興味深いのが、東京大学大学院発のベンチャーという点と、サイトの構成上おそらくサービスを多言語展開する気満々という点。(現在は日本語しかないようですが)
mixiの笠原さんなんかももともと学生起業家だったわけですから、学生のネットベンチャーというのはもうそれほど珍しくないのかも知れませんが、大学やVCもバックアップしていて、起業する段階から世界を見据えているサービスというのは、なかなか国内では少ないパターンのように思います。
林さんもアドバイザーとして参加されるそうなので、いろんな意味で注目したいベンチャー企業です。
CNETに背景等については詳細の記事がでていますので、詳しく知りたい方はこちらもどうぞ。
閲覧中のサイト上に気になるキーワードの検索結果を表示--東大発ベンチャー「popIn」始動 - VENTURE VIEW
前の記事:iPhoneをケータイと比べるべきか、PCと比べるべきか
次の記事:ハッカー級のプログラマを育成するプログラムに興味のある方に
関連タグ:popIn ,
■関連記事
StumbleUpon(ぶらぶらとサイトを探し回れる出会い系ブックマーク)
SlideShare (パワーポイント版YouTubeと呼ばれるプレゼン共有サイト)
Screencast-o-Matic (ブラウザだけで利用できるスクリーンキャストサービス)
Jing Project (無料のスクリーンキャプチャソフト)
Adobe AIR (FlashやAjaxアプリをオフラインでも利用可能に)
アリエル・ネットワークでは、インターネット時代にふさわしい新しい情報共有ツールの研究・開発をしています。
「こういった製品が欲しい!」「こういった機能が必要ではないか?」 |