2008年はウェブサービスの統合が加速しそうな予感
少し仕事のバタバタ感が落ち着いたので、ここしばらくメモっていた記事を振り返っていたのですが、感覚的にウェブサービスの買収の記事が多くなってきているなーという気がします。
YahooをMicrosoftが買収という話が出ているから、余計にその印象が強くなっているだけかもしれないのですが。ちょっと振り返ってみただけでも噂ベースも含めてこれだけの買収ネタがあります。
2月5日には、ウェブOSのgoowyとスタートページのyourminisを提供するGoowy MediaがAOLに買収
・AOL,ウィジェット開発のGoowy Mediaを買収:ITpro
2月9日には、Yahooを買収交渉中のMicrosoftが、ライブストリーミングサービスのUstreamを5000万ドルで買収するのでは?という噂が出ていますし。
・TechCrunch Japanese アーカイブ » マイクロソフト、Ustream.tvを$50Mで買収か?
2月11日には、TechCrunchで、営業支援サービスのSalesForceがOracleに買収の売り込みをしている噂が出てますし。
・TechCrunch Japanese アーカイブ » Salesforce、Oracleに1株あたり$75で売り込みか?
さらに2月14日には、以前からGoogleかMySpaceによる買収の噂があった、英国でfacebookに次いでSNS2位のBeboの買収が10億ドルで決まったという噂も登場
・TechCrunch Japanese アーカイブ » Bebo―$1Bで買収か? 情報源は「確実」と断言
2月15日には、OpenSocial対応で注目度が一気にアップしたプロフィール管理サービスのPlaxoがComcastに買収されることが決まったらしいと言う話も出てきています。
・TechCrunch Japanese アーカイブ » Plaxoの買い手はFacebookでもGoogleでもない―どうやらComcastか?
他にも2月2日には、TwitterにNTTグループの資本が入るのではないかなんていう、うわさ話も流れていますが(まぁこれは多分ないとしても)、今月に入ってからのウェブサービスの買収話のペースは、どうにも早すぎるような気がします。
もちろん、特に米国を中心としてM&Aが活発なのは何も今に始まったことではないのですが、個人的には、GoogleやYahooが小規模なWeb2.0系サービスを買収しあっていた頃に比べると、どうも買収対象の単位が大きくなってきている印象があるのが気になるところ。
中ぐらいの成功をしたぐらいでは、他社との競争に勝ち残っていけないので、統合して規模の拡大を模索するというのは、金融機関とか自動車業界とかどんな業界でもおこる典型的な現象ですが。
Web2.0ブームが一段落して、市場の成長ペースも落ち着いてきているところで、いよいよ早めに落ち着き先を見つけないとまずそうという雰囲気が出てきているような気がしてきます。
MicrosoftによるYahoo買収というインパクトの大きい話で幕を開ける形となった2008年ですが。
なんだか、今年は、相当、中規模のウェブサービスの統合が加速しそうな気がしてきました。
(個人的には買収のニュースよりも、新しいコンセプトのウェブサービスが登場するニュースの方が好きなのですが・・・)
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関連タグ:goowy , Salesforce , Twitter , Ustream , yourminis ,
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