MySpace (1億人以上の利用者がいる世界最大のSNS)
MySpaceは、プロフィールをオープンに公開することを前提とした世界最大のSNSです。
最近はFacebookの話題一色で、すっかり影が薄くなっており、逆に気になったので今更ながらレビューしてみました。
MySpaceのSNSとしての特徴は、なんといってもプロフィールページがインターネット上に公開されることが前提とされているところでしょう。
日本ではmixiといいGreeといい、SNSというとクローズドというのが普通ですが、MySpaceではプロフィールページは自動的に固有のURLが配布され、ネット上に公開されます。
当初のMySpaceの盛り上がりは、このプロフィールページにMP3ファイルを公開することができる機能によって、インディーズのアーティストとファンの交流の場として活用されたことにあったらしく、その後その盛り上がりを見てメジャーレーベルのアーティストが参入、一気に大ブレイクという流れになっていたようです。
現在では、大量の映画の予告編やミュージッククリップが掲載されていて、手軽にプロフィールページに追加したり、MySpaceのブログにアップしたりできるようになっています。
なにしろ動画再生数でもYouTubeに追いつこうかという勢いだというからすごいです。
そう言う意味では、MySpaceはどちらかというといわゆる友達と日々のコミュニケーションをするSNSというよりは、公開コミュニティ作成サービスとか簡単ブログ作成サービスという位置づけだったのかもしれません。
もちろん、最終的には利用者が最初にログインするサービスということで、Facebookとの利用者の奪い合いにはなっていくのでしょうが、本質的にはかなり違うサービスのような気がします。
まぁ、最近はMySpaceもAPIをオープン化したり、OpenSocialに参加したりと、対決姿勢が鮮明に出てきていますから、かなり似てくるのかもしれませんが、なんにしてもまだまだ注目のサービスであることには間違いなさそうです。
ちなみに、2006年11月ににソフトバンクと提携して鳴り物入りで日本市場に参入しましたが、その後苦しんでいるように見えるのは、日本ではインディーズの市場規模が小さい上に、芸能人ブログが流行してしまっていて、すでにそういうのに興味があるアーティストがすでにブログを始めてしまっていたりすることも影響している気がします。
今年に入ってデザインを変えたり、スペースシャワーTVと連携したりと、いろいろ試行錯誤もされているようですが、もし本国と同じ規模の成功を目指すのであれば、有名芸能人ブログを引き抜いてくるとか、大手芸能事務所とかレーベルの面々をごっそり連れてくるとかというドラスティックなアプローチが必要な気もしますね。
(現在も芸能人ページは結構あるみたいですが、どれもパンフレットっぽく、本人がいかにも見て無さそうな作りなのが勿体ない感じです。)
【MySpaceの主な機能】
・ソーシャルネットワーク機能
登録されているメンバーを友達登録することができる
友達の一覧を表示することができる
・プロフィール機能
プロフィールページをネット上に公開することができる
プロフィールに複数の動画や画像を表示することができる
自分の画像や、名前、生年月日、都道府県、職業等の情報を登録・公開することができる
・ブログ機能
MySpace上で日記形式のブログを運営することができる
写真やビデオをアップロードすることができる。
・メッセージ機能
メンバーにメッセージを送信することができる
・グループ機能
グループ(コミュニティ)を作成することができる
グループ内でアルバムや動画、掲示板等の様々な機能を使うことができる
・その他
カレンダーに予定を登録することができる
【MySpaceの概要】
運営:MySpace (News Corp Group)
創業者:Tom Anderson,Chris DeWolfe
開始:2003.7
収益源:広告?
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関連タグ:Myspace , SNS ,
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