マイクロブログに、GoogleがJaiku買収で本格参入
GoogleがTwitterクローンの筆頭であるJaikuを買収したようですね。
やたらと自分のJaikuアカウントからFriendのAdd依頼が来るようになったので遅ればせながら気がついたのですが、ちょっとしたJaiku招待祭りが起こっているようです。
Googleに買収された小規模ベンチャーは、完全にウェブサイトをクローズしてしまうケースもありますが、Jaikuの場合は新規登録自体は閉じた状態で、サービス自体はそのまま継続し、GoogleとJaikuの開発陣による新規サービス開発に注力する模様。
買収後にブランドが残ったYouTubeほどはJaikuのブランド力は高くないですから、ケースとしてはWritelyのようにGoogleブランドのサービスが完成次第サービスが統合されるイメージでしょうか。
GoogleにはTwitterの類似サービスとしてdodgeballなんてサービスもありましたが、ここのエンジニアはGoogleにたいして明確な不満を表明して退社してましたから、今後はJaikuがdodgeball.comの穴もカバーすることになりそうです。
ちなみに、全体の流れを見るとTwitterの買収が合意に至らずJaikuを選択したのではないかという気もしてきますが、気になるのは今後GoogleがTwitterクローンを開始することによってTwitterとの力関係がどうなるのかという点でしょう。
以前にPownce">Twitterクローンの比較の記事でも書きましたが、少なくともAlexaで見る限り、JaikuはTwitterのライバルどころか後発のPownceにも抜かれていた(最近はPownceもブームが落ち着いてきているようですが)というのが実際の状況。
Twitterコミュニティのエネルギーとか、ネットワーク外部性的なことを考えると、Googleが買収したからと言ってそう簡単には逆転できるものではないような気がします。
まぁ、Alexaのグラフを見る限り、Twitter自体も踊り場に来ているという見方もできますから、負荷対策が最優先でTwitterがたいした機能追加ができずにもたもたしている間に、Googleがマイクロブログサービスに何か新しいブレイクスルーを起こして一気に追い抜くというシナリオもあり得なくはないでしょう。
一方のTwitterはテキスト広告の実験をしながら収益モデルを模索する構えのようですが、これで買収先の候補として有力な選択肢が確実に一つ消えてしまったわけで、苦しい立場に追い込まれたのは間違いなさそうです。
まぁ、Yahoo!に買収してもらうか、収益モデルを確立するか、という選択肢での時間との闘いというところでしょうか。
マイクロブログの実際の主戦場はモバイルでしょうから、そのあたりの両社の戦略にも注目したいところです。
グーグル、Twitterのライバル企業Jaikuを買収へ:ニュース - CNET Japan
「Googleは、フィンランドのヘルシンキを拠点とするモバイルソーシャルネットワーキングプロバイダJaikuを買収する。Jaikuは、Twitterの競合企業としても知られている。
買収は、Jaikuのウェブサイトで次のように発表された。」
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