Pownce (Twitterキラーと話題のソーシャルサービス)

pownce1.png Pownceはdiggの創業者であるKevin Roseが始めたことで話題になっているTwitter的ソーシャルサービスです。
 kwmrさんにinviteしてもらったのでレビューしてみました。

 Pownceは、TwitterJaikuのような最近流行の一人ごとサービスの流れを汲んでいるのですが、完全招待制という点に見られるように、mixiやvoxのようなSNSのように発言を友人や特定のグループだけに公開することができるのが特徴です。
 そのため、友達登録もTwitterのような一方向のaddではなく、あくまで双方向認証。
 友達登録をしただけではfanあつかいで、相手に承認してもらって初めてFriendsになるパターンです。

 機能としては、Pownceで最も重要と思われるのは「ファイル転送機能」。
 メッセージと同様に、10MBまでのファイルを公開したり、友達に対して送付することができます。
 非公開のファイル送信は、その時点で友達になっている人にしか送られない(過去のログは見ることができない)というのも特徴的。
 どちらかというと公開メーリングリストのような印象。
 サービスのサブタイトルが Send Stuff to your Friends となっているように、メール同様「送る」というイメージが強いサービスですね。

pownce3.png Twitterのような独り言とはちょっと趣が異なり、どちらかというとFolderShareAllPeersのようなファイル共有サービスと競合する印象です。
(実際、Pownceの有料サービスの売りはファイルサイズ制限が10MBから、100MBに上がる点にあるようです。)

 他にもリンクやイベント情報など、メッセージを書き込む際に、属性を指定して書き込むことができるようになっており、イベント情報は、クローズドなUpcoming.orgEventfulといった感じで、ちょっとした飲み会やイベントの案内を友達に教えるのに使う模様。
 また、Adobe AIRで作られた専用アプリもすでに提供されています。


 そういう意味では、サービスとしては良くできている気はしますが、正直な話、この手のソーシャルサービスは一度に複数利用するものではないと思うので、TwitterやFacebookなんかと比べて、Pownceにどれだけ魅力があるかというと正直微妙。
 機能が多すぎてちょっと難しい気もしますし、ファイル転送サービスとしても、MEGAUPLOADMediaFireのような無料で1ファイル500MBとか容量無制限のものに比べると見劣りする感じもあります。
 また機能的に携帯電話対応がしづらそうなのも微妙。現在のところは日本語対応してません。


 完全招待制ということで、InviteがeBayに出展されたりと話題を振りまいているようですが、このあたりはdigg創業者が始めたサービスという感じで、Twitterキラーというのは、かなり下駄を履いているメッセージという印象もあります。
 まぁそうは言っても、diggという非常にファンの多いコミュニティのリーダーが始めたサービスだけに、これだけでは終わらないという雰囲気もかもし出していますし、Twitterのシステムの不安定さは、トップを走っていたのにシステムトラブルでMyspaceに抜き去られてしまったFriendsterを彷彿とさせますから、今後の展開が気になるところです。

pownce2.png【Pownceの機能】
・メッセージ機能
 今何をしているか、メッセージを書き込むことができる
 メッセージのログが自動的に取られ、あとで振り返ることができる
 メッセージを種類別にフィルタをかけてみることができる。
 
・リンク機能
 メッセージの代わりにリンクを書き込むことができる

・ファイル転送機能
 メッセージの代わりに10MBまでのファイルを添付することができる(無料)
 メッセージの代わりに100MBまでのファイルを添付することができる(有料)

・イベント機能
 メッセージの代わりにイベント情報を書き込むことができる

・ソーシャル機能
 他のPownceユーザーを友達として登録することができる 
 友達の書き込みの履歴を一覧することができる(友達登録後のみ)
 自分の書き込みを全員に公開することができる

・その他
 Adobe AIRの専用アプリから利用することができる


【Pownceの概要】
運営:Megatechtronium
開始:2007.6.27?
開発:Python (django)
収益:広告、有料サービス


【Pownceの画面】
pownce.png




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