QuickbooksやQuickenのIntuitとGoogleが提携
Googleが会計ソフトのIntuitと提携したそうです。
Intuitは日本ではあまり有名ではありませんが、その会計ソフトウェア「QuickBooks」や「Quicken」は米国ではデファクトに近いと聞いています。
なにしろ顧客数が370万社とも言われる会計ソフトの巨人です。
今回の提携では、QuickbooksがGoogle Mapsと連携したり、Google AdwordsやGoogle Baseへの登録を簡単にできるようにしたり、Google DesktopでQuickbooksを検索できたりと、Googleの4つの機能との連携を行うようですが、当然今後はそれ以外のサービスとの連携も強化していくことと思われます。
(ぱっと思いつくだけでも、Google Calendarに会計や支払いのスケジュールを表示させたり、Google Spreadsheetにデータを出力して編集したりとか)
個人的に気になるのは、先日紹介したGoogle Apps for your domainとの連携。
丁度、このGoogle Apps for your domainがエンタープライズ市場に与える影響についての記事が、ZDnetの吉田さんのブログに掲載されていましたが、メールやウェブサイトから、情報共有や会計サービスまで、中小企業のバックエンドは一手にGoogleで引き受けますという未来像は十分ありそうです。
もちろん、Googleのサービス自体が、今後エンタープライズ市場にどういった影響を与えるかというのは人によって意見が分かれるところ。
まぁ、大体のイメージとしては大企業はすぐは難しくても、ベンチャー企業、個人事務所など小規模なところは、Googleに全て頼るという選択もありなのではというイメージでしょうか。
一部には、「もうグーグルでなくてもいいんじゃないか?という見方」、もあるようで、確かに一つ一つのサービスではそういう局面も増えてきていますが、統合されたサービスの使い勝手という視点で見ると、やはりしばらくはGoogleから目を離せそうにありません。
「Googleは米国時間9月13日、財務管理ソフトウェアメーカーIntuitと提携したことを発表した。これによりGoogleは、獲得を強く望んできた広告セクタ--個人事業者--との関係を築けるようになる。
両社によれば、Intuitの最新版会計ソフトウェア「QuickBooks」に4つのGoogleサービスが組み込まれるという。これは、小規模事業者の広告を集めたいと考えてきたGoogleが、QuickBooksと、370万社といわれる同ソフトウェアユーザーを通じて、膨大な数の小規模事業者とのつながりを得るということを意味する」
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