Twitterは、大成功できるかどうかの分岐点にさしかかっているのかも。

twitter_logo.png ここしばらく、ニュースサイトでTwitter関連の話題が目につくように思います。

 日本で言えばなんと言ってもまずは日本語化のニュースですが、個人的に気になっているのはその後に続いたコアメンバー退職のニュース。
 CNETのニュースだけでも並べてみるとこんな感じ。

4月23日 Twitter、日本語版サービスを開始
4月24日 Twitterの技術者Blaine Cook氏が退社
4月25日 Twitterのエンジニアリング担当バイスプレジデントが退職
4月28日 Twitterが再び資金調達か--情報筋が明らかに


 ちょっとうがった見方をしてみると、たとえば日本版で広告が入ったことにしても、もともとTwitterの主要メンバーは安易に広告を入れることはしないといった発言をしていたように思いますが、どうもここに来ていろいろと社内的にも方針転換を始めていて、その関係で社内でいろいろあって、技術者が退職をし始めているのではと見ることもできてしまいそうです。(考え過ぎかもしれませんが)

 同時期に掲載されていたCNETのコラムでは、サービス障害に対する反応が後手に回るとFriendSterの二の舞になるのではないかという指摘もあり、FriendFeedのようなライバルとなる新興サービスが注目されているところを考えると、実際Twitterは大きな分岐点にさしかかかって来ているのかもしれません。


 Twitter的なサービスの魅力にとりつかれた人が大勢いて、Twitterが独り言チャット的なコミュニケーションのプラットフォームになっていることは間違いないと思うのですが、やはり課題はそのコミュニケーションのインフラを担うだけの資金を回すことができるかという点でしょう。

 YouTubeはその課題に直面する前にGoogleに買収されることができましたし、Google自身は同様の課題に直面していた時に検索広告という金脈を見つけることができましたが。
 現在のところTwitterについては、三回目の資金調達の話が出てくるぐらいで、買収の話はすすんで無い模様。

 類似サービスのJaikuが早々にGoogleに買収されていることを考えると、Twitterの選択肢は狭まっているようにも見えます。

 はたしてTwitterは今後どうなっていくのか、案外これからの1年ぐらいの間に結果が出ていそうな気がしてきました。




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