Facebookがいつのまにか日本語対応していたようです
あすなろBlogの横田さんのmixi日記経由で知ったのですが、Facebookがいつの間にか日本語対応を開始していました。
Facebookに登録済みの人は、右上のaccountメニューを選択し、Languageタブから「日本語」が選択できるようになっています。
まぁ、Facebookのトップページはあいかわらず日本からアクセスしても英語のままですし、3rdパーティーのアプリケーションは英語のままですから、正式な日本語対応というにはまだ早いかもしれませんが、とりあえず基本機能は日本語で使えると言うことで一段落敷居が下がったと言えるでしょう。
日本語で表示するとこんな感じで表示されます。
まぁ、SNSというのはネットワーク効果が明らかに大きいので、Facebookが日本語対応したからといって、日本のSNSの勢力図が大きく変わるとは正直思えないのですが、いつの間にか私のFacebookのFriend数も116人に増えていたりするので、日本人にも注目されはじめているのは間違いなさそうです。
ちなみに、個人的に興味深いのはこの翻訳作業が、ほとんど利用者の有志で実施されていること。
翻訳用のアプリケーションをインストールすると、上記の画面の右端にあるような「Translations」用のメニューが常時表示され、いつでも翻訳作業に貢献できるようになります。
ちなみに、現在のところ日本語のステータスはこんな感じ。
1,355人が翻訳者登録をしていて、すでに30,025のフレーズが翻訳され、あと353フレーズが未翻訳ということですね。
このレベルであれば日本語を選択できるようにしても問題ないと言うことで、公開されたと言うことでしょうか。
この翻訳機能自体は、4月1日に公開されたのですが、1ヶ月ちょっとで翻訳がほぼ終わってしまった(しかも無料で)というのは実に興味深いです。
この翻訳アプリの掲示板自体でも、「Facebookは儲かってるんだから、みんなFacebookのために無料で奉仕するなんて馬鹿なことはやめようよ」的なポストがされて物議を醸していたりもするのですが、これだけ多くの人が営利企業の翻訳をボランタリーに手伝ってくれるというのは、やはりFacebookがそれだけ多くの人に愛されているという証拠と言うことができそうです。
普通に企業のウェブサービスの多言語化というと、MySpaceやTwitterの日本語版のようにサービス提供企業自体がコストをかけて翻訳をするのが一般的だったとおもいますが、Netvibesの翻訳は利用者のボランティアに頼っていましたし、日本でもkamicopiの多国語展開ではボランティアを募集していました。
こういったオープンソース「的」なアプローチというのは、日本のウェブサービスが海外展開する際にも参考になる点が多いような気がします。
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