FriendFeed (2008年最も注目のフィード統合サービス)

friendfeed1.png FriendFeedは、2月末に一般公開されたばかりのウェブサービス。
 なんでも今年のSXSWで大いに注目を集めて、昨年のSXSWをきっかけにブレイクしたTwitterの再来と騒がれているようなので、おくればせながらレビューをしてみました。

 FriendFeedの特徴はその名の通り、友達のフィードをとにかくまとめて見れること。

 正直、最初の率直な印象としては、サービスの機能自体はこれまでにあるPlaxoPulseや、Jaiku>やTumblrアバウトミーなどの外部からのフィード統合が可能なサービスと、機能的にはそれほど代わりがないような気がしたのですが、FriendFeedは他のサービスのように、「別の用途のサービスにフィード統合サービスを追加した」のではなく、最初からフィード統合にフォーカスしているのが人気の秘密のようです。

friendfeed2.png なにしろ最初から、右にあるようなこれだけ多数のサービスに対応しているのだから気合いが入ってます。(LinkedInUpcoming.orgなど、あまりフィード系に出てこないサービスまで入っているのが渋いです。)


 実際、私もTwitterにTwitterFeedを使って複数のブログや写真共有サイトのフィードを統合させているので、ニーズがあったのは確か。
 FriendFeedでは、その部分にさらにコメント機能をつけたり、フィードの検索機能をつけたり、フィードの定期的なメール送信機能をつけたりと、フィード統合部分のシンプルさにこだわった一点突破のサービスと言うことができそうです。

 サービスのfaviconを選択すると、そのサービスのみの一覧が表示されたりとユーザーインターフェースにもこだわりが見られますし。
 他のサービスから友達を一括インポートできたりとか、友達の推薦機能とか、登録していないユーザーのフィードを仮想ユーザーを作って登録できたりとか、iGoogleで表示できたりとか、フィード統合については本当にかゆいところに手が届いているサービスです。

 こういった他のサービスの組み合わせで実現可能だったことを、一つのサービスとして切り出してしまうと言うのも、最近のAPIで横につながるウェブサービスの世界ではありなのかもしれません。

 人がフィードをなぜ購読しているかというと、他の人の発言や行動をウォッチしたいからで、Facebookはそうした機能をSNSの内部に内蔵することで人気を博しているわけですが、FriendFeedはそのFacebookのアプローチをオープンにしてしまっているところが注目される要因でしょう。

 つまりFriendFeedは、オープンインターネットにおけるFacebook的スタートページになれる可能性があると言うこと。
 スタート時点から500万ドル(約5億円)もの資金調達ができている理由もうなずけます。


 ちなみに、このFriendFeedがGoogle出身のチームで構成されているのも気になるところ。
 最近はGoogleのコアメンバーがFacebookに引き抜かれたりみたいな話も良く聞きますが、初期のGoogleのメンバーはこうして外に出て新しいサービスを作る方に移りつつあるということかもしれません。

 とりあえず、私もこれまでにレビューしてきたサービスを全て登録してみました
 どのような表示になるのか乞うご期待・・・
(Twitterだけは、TwitterFeedのおかげでFeedが二重になってしまうので、外しました。)

※ちなみにCNETには比較的懐疑的な記事が出ていましたので、ご参考まで。
 次のTwitterと目されるFriendFeed--その実際は?

 ということでブログパーツを貼ってみました。


【FriendFeedの機能】
・フィード読み込み機能
 各種ウェブサービスのフィードを読み込ませることができる
 各フィードに利用者同士コメントをつけることができる
 フィードを検索することができる
 
・ソーシャル機能
 他のユーザーを友達として登録することができる 
 ユーザーを仮想的に作成してフィードを登録することができる
 友達のフィードを一覧することができる
 フィードの一覧を公開することができる
 友人一覧をメールや他のサービスからインポートすることができる

・その他
 フィードの一覧を定期的にメールに送付することができる
 ブログに自分のステータスを貼り付けることができる


【FriendFeedの概要】
運営:FriendFeed (CA? )
開始:2008.02(β公開)
収益:不明?


【FriendFeedの画面】
friendfeed.png




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