ソーシャルブラウザ「Flock」が着々とバージョンアップ中
ちょっと気がつくのが遅くなったのですが、ソーシャルブラウザ Flockの0.9がリリースされていたようです。
FlockはFirefoxをベースにした、Web2.0的ブラウザとしてリリース当時には相当話題になったのですが、リリース後には話題が沈静化。正直、存在を忘れかけていたところでした。
実際、昨年の8月の時点でバージョン1.0が秋に出るはずだったのが、ようやく1年たって0.9という状態ですから、いろいろ苦労しているのも伺えます。
が、0.9を入れてみると、今度のバージョンアップでは着々とそのビジョンを体現してきているのが伺えます。
もともとお洒落だったデザインにはさらに磨きがかかり、他のサービスとの連携もFlickrやPhotobucketのような写真共有サイトだけでなく、YouTubeのような動画共有サイトとも連携できるようになりました。
相当イメージが変わっているので、細かい機能までは触っていないのですが、今回追加された「My World」では、「Flickrなどのオンラインサービス上に置かれた写真 / ビデオや、WebサイトやWebフィードの新着情報をまとめて表示するページ」が作成されていて、スタートページとしても結構便利そうな印象です。
もちろん似たようなことはNetvibesやiGoogleなんかでも実現できるので、それだけではブラウザを乗り換えるインセンティブにはなりませんが、他にもGoogle Notebookが進化したようなWebclipboardが実装されていたりと、複数の細かい機能がそういったWeb2.0サービス的に最適化されていて、インストールしたらいきなり、かなりカスタマイズしたFirefoxと似た状態になるというのは面白いアプローチです。
そういえば、中国産のMaxthonブラウザなんてのもありましたが、日本でもSleipnirやLunascapeが検討してますし、まだまだブラウザの世界は奥が深そうです。
Web 2.0なブラウザ「Flock 0.9」のリリース候補版が公開 | エンタープライズ | マイコミジャーナル
「米Flockは4日(米国時間)、FirefoxベースのWebブラウザ「Flock 0.9」のリリース候補版を公開した。対応プラットフォームはWindows 2000 / XP、Mac OS X(ユニバーサルバイナリ)、およびLinux。今回のリリースでは、コードベースにFirefox 2.0.0.4 / Gecko 1.8.1.4を採用。インラインスペルチェック機能やクラッシュ時のセッション回復機能、フィッシング詐欺防止機能など、Firefox 2.0相当の機能が装備された。」
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