Zimbraがコンシューマ向け市場にもテリトリーを拡大中
有償顧客がすでに600万を超えているなど、Ajaxを最大限活用したウェブベースのグループウェアとして、その存在感を着実に増しているZimbraですが、単純な企業向けサーバー型グループウェアとしてのレベルにとどまらずに、そのターゲットを広げ続けているようです。
その代表的な事例といえるのが、先日CNETに掲載されていた下記の記事。
・Comcast、電子メールサービスにZimbraの技術を採用 - CNET Japan
Comcastというのは、ケーブルテレビインターネットの会社で、電話サービスとインターネットアクセスの契約者が1200万人を超える大通信会社です。
その会社のAmartZoneというサービスにZimbraの技術が採用されることになったとのこと。
インターネットサービスとセットのサービスのようですから、位置づけとしては、NiftyやOCNのウェブメールサービスをZimbraが提供するイメージですね。
最近はISPメールは、GmailやYahooメールなどの無料メールサービスにおされ気味の印象もありますから、自社で技術開発している余裕も無いということでしょうか。
Zimbraという会社は、企業向けグループウェア市場でMicrosoft Exchangeなんかと熾烈な競争をしているようでいて、一方でこうしてISP経由でGoogle Appsなんかとも競合する立ち位置にいる企業ということになります。
GoogleもGoogle Apps Premier Editionを皮切りにエンタープライズ市場に意欲を見せていますから、もはやこの分野の競争はコンシューマとエンタープライズという区切りも意味がなくなってきているのかもしれません。
ちなみに、同日のニュースでは「Zimbra、ウェブメールサービスで「Ubuntu Linux」をサポートへ」なんてのもあり、こちらにもZimbraの動向が詳細に解説されていますので、ご参考まで。
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