見える化とは (3) 「見える化」の5つのカテゴリー
前回に続いて、「見える化」本のご紹介です。
書籍では具体的な見える化のカテゴリーについて、5つに分類して具体的に紹介されています。
■「見える化」の5つのカテゴリー
1.問題の見える化
企業活動において発生する大小さまざまな異常や問題が、タイムリーに「見える」ようにする
2.状況の見える化
企業活動の現状がどのような状態になっているのかが「見える」ようにする (状況が見えなければ、問題を発見したり、打ち手を講じたりするのは不可能)
3.顧客の見える化
市場の変化に敏感な企業でありつづけるために顧客が「見える」ようにする (見える化は企業の内部活動に限定して考えがちだが、もっとも重要な柱の一つが顧客の見える化)
4.知恵の見える化
社内のあらゆる知恵を結集させたり、暗黙知を形式知に変換させて「見える」ようにする (問題解決を可能にするのは、人間の知恵であり創意工夫)
5.経営の見える化
オペレーション全体の執行を監視・監督するために経営を「見える」ようにする (上記の4つのカテゴリーはオペレーションの見える化)
まぁ、こうやって並べてみるとある意味当たり前のことではあるのですが、たしかにこの5つのポイントをちゃんと実践できている企業がどれだけあるかというと非常に少ないように感じます。
特に、システムやソフトウェア側から考えてしまうと、個別の問題点に対する対処療法になってしまいがちですが、こういった全体を捉えた視点での本質的な問題解決ができるものを目指していきたいです
ちなみに、書籍では5つのカテゴリーに11の対象項目が掲載されていますので、こちらもあわせてご紹介しておきます。
■「見える化」の5つのカテゴリーと11の対象項目
カテゴリー | 対象項目 |
1.問題の見える化 | 異常の見える化 |
ギャップの見える化 | |
シグナルの見える化 | |
真因の見える化 | |
効果の見える化 | |
2.状況の見える化 | 基準の見える化 |
ステータスの見える化 | |
3.顧客の見える化 | 顧客の声の見える化 |
顧客にとっての見える化 | |
4.知恵の見える化 | ヒントの見える化 |
経験の見える化 | |
5.経営の見える化 |
詳細は書籍をご覧ください。
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