見える化とは (4) 「見える化」すべき3つの情報

見える化本では、1部が解説、2部が事例紹介という形式になっているのですが、1部の最後になるのがこの3つの情報の話です。
書籍では、見える化とは単なる情報共有ではなく、「問題解決のための情報共有」であると強調されており、見える化の対象となる情報を、三つに分類しています。
■見える化すべき3つの情報
1.信号情報
異常や問題が発生したという事実を伝え共有
2.支援情報
特定された問題解決を支援するための情報
3.基礎情報
網羅的・多面的な情報やデータ
ここで強調されているのがそれぞれの情報によって「見える化」の仕方に向き不向きがあるということ。 システム開発の側としてはIT偏重になることの問題を改めて考えさせられます。
この情報分類ごとのアプローチは、企業向けシステムの製品開発に非常に参考になりそうです。
■情報の種類によって異なる見える化の方法論
基礎情報 | 支援情報 | 信号情報 | |
主たる目的 | 問題発見/解決 | 問題解決 | 問題発見 |
主たる情報内容 | 定量・定性情報 | 定量情報 | 信号/データ/現物 |
主に使用される カテゴリー | 「状況」「顧客」「経営」 | 「問題」「知恵」 | 「問題」 |
情報の量 | 多 | 中 | 少(ピンポイント) |
「見える化」の 道具立て | デジタル中心 | デジタル・アナログ両方 | アナログ中心 |
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