見える化とは (2) 「見る」ではなく「見える」
前回に続いて、「見える化」本のご紹介です。
書籍では、見える化のポイントとして、見える化は単純な情報共有ではなく、「見る」努力をしなくても自然と事実や問題が目に飛び込んでくる「見える」状態を作ることを上げています。
具体的な見える化の勘違い例としてあげられているのが下記の四点。
■見えていると勘違いしている企業の4つの共通点
1.「悪い情報」が見えていない
2.「組織」として見えていない
3.タイムリーに見えていない
4.伝聞情報しか見えていない
実際、情報共有のためのシステムやツールを導入する際というのは、その導入自体が目的化してしまい、本質的な問題を忘れた議論になってしまいがちです。
そうすると、実際に共有されるべき情報が共有しにくいシステムを作ってしまい、誰も使わないということになるという結果になるのは非常によくわかります。
あわせてこんな見える化の落とし穴の紹介もありました。
■「見える化」の四つの落とし穴
1.IT偏重
2.数値偏重
3.生産偏重
4.仕組み偏重
特にわれわれソフトウェアやシステム系の企業が陥りやすいのが1のIT偏重でしょう。
システムを導入したところで、そのシステムから問題点が浮き彫りになって利用者に伝わらなければ意味が無いわけで、このあたりは気をつけたいところです。
ちなみに、書籍では、結果を定期的に壁に張り出したり、アナログな手法との組み合わせが紹介されていましたが、個人的には携帯電話をアラートなどにうまく活用することで、PCの画面の中に閉じた世界から、利用者の意識までつなげた世界を構築することができるのではないかと感じています。
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