Windows Live Messenger (フォルダ共有機能)

windowslivemessenger2.gif Windows Live Messenger BETAは、MSNメッセンジャーの後継に当たるインスタントメッセンジャーソフトのベータ版です。
 会社のSさんからテストアカウントをもらったので、レビューしてみました。

 無料電話が可能になったり、オンライン機能が充実したりという機能追加もあるのですが、やはり注目はフォルダ共有機能でしょう。
 何しろ、Windows Live Messengerを使っている相手となら誰とでも、フォルダのデータをそのまま同期することができてしまう機能です。

 使い方も、簡単でメンバー毎に共有フォルダを作成して、そこにファイルを放り込むだけ。
 ファイルを誰が編集したかというログも表示されますし、一つのフォルダを3人以上のメンバーで共有することもできます。

 おそらくファイルの同期が行われるのはお互いのメッセンジャーが起動しているときだけで、サーバー経由でのキャッシュは行われていないものと想像されますが、メッセンジャーは常時起動している人が多いでしょうから、簡単なファイルの共有にはそれほど不都合は無いと思われます。
(今回テキストメッセージはサーバー経由のキャッシュがされるようなので、今後ファイルも一定サイズまでキャッシュしてくれるサービスが提供される可能性は十分あります。)

windowslivemessenger.gif 昨年Microsoftが買収したP2P型のファイル共有ソフト「Folder Share」が、最近kengoさんのブログなどで話題になりつつありますが、今回のフォルダ共有機能は、その簡易版のイメージですね。
CNETの記事によると、もともとMicrosoftで開発したもの(おそらくthreedegreesとかの機能)にFolder Shareの技術を付加した模様)

 P2PグループウェアのGrooveの創業者だったRay OzzieがMicrosoftのビジョンをリードし始めたことで、P2P的な要素が今後どんどん追加されてくるのは容易に想像できたのですが、まずは小手調べの第一弾と言うことでしょうか。
(Ray OzzieとGrooveの詳細については、歌田さんが書かれているこちらのブログに詳しいです。)

 この手軽なフォルダ共有を、MSNメッセンジャーの利用者なら誰もが簡単につかえてしまう日が来ると思うと、ストレージサービスや宅ファイル便のようなサーバーベースでのファイルのやり取りのかなりの部分は、これに置き換えることができそうで、そのインパクトは結構大きそうな気がします。
 

 ただ、これだけ手軽にできてしまうと、逆に、企業でWindows Live Messengerの利用が禁止されるのは間違いなさそうですね。(そもそも日本では、今でもメッセンジャーを禁止している会社が多いですが)
 アリエルでは、この便利さを残しつつ、業務に安心して使えるアプリを作り上げていきたいところです。
 




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コメント

あの...、3名以上でフォルダを共有できると書いてあるのですがどうすれば出来るんですか?

   

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