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2006年05月18日

次期SharePointにSNS的知識共有の仕組み導入

 CNETにこんな記事が掲載されていました。

ゲイツ氏、次期SharePointを披露へ--SNSの発想で「社員の頭の中の知識を共有」 - CNET Japan

 「Microsoft SharePoint」の次期バージョンには、「Knowledge Network」と呼ばれ、個々の従業員について得意分野などが記載されたプロフィールを自動的に作成する機能が組み込まれるそうです。

 同様のアプローチはドリコムを初め、古くからはリアルコムであったり、ワークスアプリケーションズのKnowWhoであったりと、日本企業では結構積極的に模索されてきた手法ではあるんですが、Microsoftが対応するというのはインパクトがありそうな印象です。

 特に大企業においては、誰が何に詳しいとか、誰がどういう分野に携わっているかという情報は以外に埋もれがちですので、情報自体を共有するよりも価値が出てくる可能性は十分高いと思います。

2006年05月11日

Google DesktopがGoogle Calendarと連携

 CNETにこんな記事が掲載されていました。

グーグル、複数の新アプリケーションを一挙にお披露目 - CNET Japan

「Google Desktop 4はほかのGoogle製品と統合されており、Sidebarから簡単にソーシャルネットワーク「Orkut」に参加する友人の誕生日を調べ出したり、 Google Calendarで特定の日の予定を知ることができる。Desktop 4はほかのコンピュータとも同期するため、職場のマシンに変更があると、家庭のコンピュータにもその変更が反映されると、同氏は説明した。

 複数のアプリケーションがリリースされているのですが、個人的に注目したのは上記のGoogle Deskotop 4。

 今回のバージョンからは、Yahoo Widgetのようなガジェット機能が追加され、ミニアプリケーションが動くようになっています。

 また、先日リリースされたGoogle Calendarで入力した予定をGadgetから確認することなんかも早くもできるようになっていて、Google Desktopが今後Googleの関連サービスへの入り口として進化していくのが伺えます。

 アリエルでも須崎さんにGoogle Desktop用のプラグインを作ってもらったりしていますが、今後もいろいろと上手く連携できればと思います。

2006年03月30日

「見える化」 10のポイント

 ZDNetで「見える化」に関する特集が始まっています。

 「見える化」とは、「ビジネスにおける問題を常に見えるようにしておくことで、問題が発生してもすぐに解決できる環境を実現すると共に、問題が発生しにくい環境を実現するための取り組み」のことで、ローランド・ベルガーの遠藤功氏が出版した「見える化-強い企業をつくる“見える”仕組み」という書籍などを受けて注目されているコンセプトです。
 
 アリエルでも、情報共有ソフトを開発している関係で、このコンセプトには非常に注目していたのですが、ZDNetの記事に遠藤氏による10のポイントがまとめられていました。


強い現場を実現する“見える化”:“見える化”を支援するテクノロジ(1) - ZDNet Japan

■“見える化”10のポイント
 ・ 現状の棚卸から始める
 ・ 見せたくないもの、見せられないものほど“見える化”する
 ・ 見えるもの、見せるものを絞り込む
 ・ 鮮度、タイミングを重視する
 ・ アナログとデジタル(IT)を使い分ける
 ・ 分かりやすくシンプルに
 ・ 現場自らが見える仕組みを作る
 ・ 本当の勝負は見えた後
 ・ 見える化のノウハウを共有する
 ・ 経営トップが見える化を牽引する
 
 ただ、単に漫然と情報共有を行うのではなく、何を共有するべきかというのをしっかり考えて共有するということが重要だと改めて考えさせられます。
 別途、書籍の内容紹介もしたいと思います。

【関連記事】
見える化とは (1) 現場力を向上する
見える化とは (2) 「見る」ではなく「見える」
見える化とは (3) 「見える化」の5つのカテゴリー
見える化とは (4) 「見える化」すべき3つの情報
見える化とは (5) 「見える化」の10のポイント


見える化-強い企業をつくる「見える」仕組み見える化-強い企業をつくる「見える」仕組み
遠藤 功


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2006年03月23日

Windows Live Developer Centerが開設

CNETにこんな記事が掲載されていました。

MS、「Windows Live Developer Center」サイトを開設--マッシュアップ作成を促進へ - CNET Japan

 いよいよMicrosoftもWindows Live周辺の開発者取り込みに力を入れてくるようです。

 この手の動きは、GoogleやYahoo!などのネット側の事業者では珍しくない動きですが、やはりMicrosoftがどの程度力を入れてくるのかというのは注目ですね。
 弊社のようなAPIを利用させてもらう方からすると、選択肢が増えるのもありがたいことです。

 特に注目したいのは記事の最後にあるGates氏の発言

 「リッチクライアントアプリケーションとウェブアプリケーションのそれぞれが持つ特性を補完し合いたいという考え方だ--これは、私たちが追求している大きなテーマだ。ローカルアプリケーションのリッチさや応答性を欲しがる人も多いだろう」

 クライアント側の主役であるMicrosoftのDeveloper Center開設によって、新たな流れが出てくるのか、興味深いところです。

2006年03月22日

Google Desktop 3 日本語版が公開

 Google Japan Blogに下記の記事が投稿されていました。

Google Japan Blog: Google デスクトップ 3 、15言語で

 2月に公開されたGoogle Desktop 3ですが、いよいよ日本語版も公開されたようです。

 やはり一番の売りは「何台ものパソコンを使っているのであれば、デスクトップ設定ページから「複数のコンピュータ上のデータ検索」部分で設定することで、パソコン上もウェブの履歴の検索もできるようになります」という点でしょうね。

 セキュリティ的な問題点も指摘されていますが、自分の複数のPCを1台のPCのように利用できるわけで、上手く活用すれば非常に便利な機能といえそうです。

2006年03月16日

マイクロソフト、「Live」サービスでの広告表示のテストを開始

 CNETにこんな記事が掲載されていました。

マイクロソフト、「Live」サービスでの広告表示のテストを開始 - CNET Japan

 いよいよマイクロソフトがWindows Live MailなどのLive系のサービスに広告表示のテストを開始したようです。

 特にメールのような生産性が重要なツールの場合、広告をどのように表示させるかというのは広告効果と利用者の利便性低下のバランスを取るのが非常に難しいと思います。

 GoogleのGmailの場合はコンテンツマッチによって関連性の高い広告を出すことで利用者の利便性をうたっていますが、その分メール本文をコンテンツマッチされることにたいしてプライバシー問題が指摘されたりしています。

 そういう意味では、Yahooメールのようにバナーにするのが無難なところですが、マイクロソフトがどのようなアプローチでくるのか興味津々です。

2006年03月15日

米国のWeb 2.0ブームの実状

 先日のGoogleによるWritely買収の関連で、CNETにこんな記事が掲載されていました。

グーグルの「Writely」買収で浮き彫りになったWeb 2.0ブームの実状 - CNET Japan

 Web2.0ブームに注目すると同時に、バブルにも似た状況に懸念を表明している記事になっています。
 個人的に注目したのは下記の一覧表。

・オンラインカレンダー:最も活発な動きを見せる分野の1つで、「30 Boxes」「CalendarHub」「Trumba」「Joyent」「Kiko」「Planzo」「Spongecell」などがサービスを提供している。

・生産性アプリケーションスイート:「HyperOffice」「gOffice」「ThinkFree」などが本格的なバンドルアプリケーションを提供している。

・電子メール/コラボレーション:「Goowy」「Zimbra」「Meebo」(ウェブベースのインスタントメッセージング)、および「Jotspot」(Wikiのホスティングサービス)などがある。

・プロジェクト管理/パーソナルオーガナイザー:「AirSet」「37Signals.com」「Zohoplanner」「Stikipad」

・マルチメディア・ソーシャルソフトウェア:人気の高い写真共有サービス「Flickr」や「Riya」(写真検索)、「You Tube」(ビデオ共有)、「Podbop」(楽曲ポッドキャスト)などのサイトがある。

 このブログでも、相当この手のサービスはレビューしてきたつもりでしたが、アメリカにはまだまだたくさんあるんですね。

 日本では、こういった分類に当たる企業というのはほとんどいない印象もありますが、買収してもらえる可能性が低いからでしょうか?それとも今後は増えてくるのでしょうか?
 気になるところです。

2006年03月10日

Writelyをグーグルが買収

 CNETにこんな記事がありました。

グーグル、ウェブベースのワープロソフト「Writely」を獲得 - CNET Japan

 先日、こちらのブログでもレビューしたオンラインワープロソフトのWritelyですが、グーグルに買収されることになったようです。

 個人的にもWritelyの機能の完成度には感心していたところだったので、グーグルが買収というのにも納得です。

 長期的にWritelyはMicrosoftのWordキラーになる可能性があるということで、いろんなブログで早速話題になっています。
 興味のある方は是非こちらもご覧下さい。

Google が Writely(オンライン共有ワードプロセッサ)を買収 (秋元@サイボウズ研究所プログラマーBlog)
Googleの次の一手,無料のオンラインワープロソフトか (メディア・パブ)

2006年03月08日

ネオジャパン、Ajaxを利用してWebブラウザをデスクトップのように

 @ITにこんな記事が掲載されていました。

ネオジャパン、Ajaxを利用してWebブラウザをデスクトップのように - @IT

 Ajaxのおかげでブラウザでも、デスクトップアプリケーションのような操作性を実現できるのが実証されてきていますから、他のブラウザアプリケーションにもこの流れはどんどん増えてくるでしょうね。
 エアワンでも、Ajaxのおかげでかなり操作に柔軟性が出せるようになってきています。


 ちなみに、この記事を受けて、オルタナティブブログの吉川さんがこんな記事も書いてます。

ダッシュボードへの進化を始めたWeb型グループウェア

 クライアントソフト型のグループウェアとウェブ型のものを比較した記事ですが、特に気になったのは下記の部分。

メールやスケジューラといったグループウェア製品は、日本では永らくロータス・ノーツ/ドミノの独壇場であった。そしてロータス・ノーツ/ドミノは、相当のシェアを持っている。ロータス・ノーツ/ドミノがこのポジションを維持しつづけている理由は、その豊富な機能と簡易なアプリケーションを柔軟かつ高速に開発できる拡張性やきめ細かいACLによるセキュリティの確保によるところが大きいが、それ以外にも専用のデスクトッププログラムによるきめ細かい操作性への配慮も無視できない。

 シェアや勢いから考えると、既にウェブ型グループウェア全盛のイメージがあるのですが、以外に大企業ではまだまだノーツやエクスチェンジが多いようです。

 これがAjaxによって、さらにウェブ型への移行が進むのかは注目です。

2006年03月07日

JotSpot、プリビルドのwikiを発表

 CNETにこんな記事が掲載されていました。

米新興企業JotSpot、プリビルドのwikiを発表 - CNET Japan

 JotSpotのサービスについては以前にもレビューしたことがありますが、今度はプリビルドのホスティング型アプリケーションとして「JotSpot Class Reunion」と「JotSpot Bug Reporter」の二つを公開するそうです。
 JotSpot自体はなんにでも使える分、何に使えば良いか悩む印象が強いので、より目的を明確にしたアプリケーションを投入するということなのでしょう。

「大部分の人は、JotSpotをホスティング型wikiアプリケーションとみなしているが、実際はコラボレーション用アプリケーションを構築するためのプラットホームだ。wikiはホスティング型アプリケーションのハブといえる」とKraus氏は述べた。

 wikiを業務に使うというのは、日本では何故かあまり注目されていない気がするのですが、やはり5年遅れぐらいで日本でもブームが来るのでしょうか?
 

2006年03月01日

Movable Type Enterprise日本語版が発表

 ZDnetにこんな記事が掲載されていました。

シックス・アパート、企業向けブログプラットフォーム「Movable Type Enterprise日本語版」を発表 - ZDNet Japan

 もともとは、個人向けのソフトだったMovable Typeですが、本格的に企業システム向けの機能を強化した「Movable Type Enterprise」が発売されるようです。

 昔はシステムというのは大企業向けから始まって、徐々に安いものが中小企業、個人へとおりてくるイメージがありましたが、インターネットによって最近はこの順番が逆転している感じがあります。

 是非、このアプローチはヒントにしたいところです。

2006年02月28日

Windows Vista は6種類に

 CNETにこんな記事が掲載されていました。

「Windows Vista」は6種類に--マイクロソフトが正式決定 - CNET Japan

 次期OSとして注目されているWindows Vistaですが、何でも6つもバリエーションがあるそうです。

Windows Vista Starter Edition インドやタイなどの新興市場でのみ、新しいPCにバンドルされる形で販売される。32ビットマシンだけに対応し、同時に動かせるプログラムの数に制限がある。

Windows Vista Home Basic Edition
「Windows XP Home Edition」の後継バージョン。新しいセキュリティ機能や検索機能が追加されるが、見映えのするインターフェースやハイエンドのメディア機能は提供されない。

Windows Vista Home Premium Edition
一般ユーザー向けのハイエンド製品。Vistaの新しいインターフェースをサポートするほか、Media CenterやTablet PCの諸機能も提供。

Windows Vista Business Edition
「Windows XP Professional」の後継バージョン。企業向けOSの主流製品となるほか、小さな企業向けのツール類も含まれる

Windows Vista Enterprise Edition
ボリュームライセンス購入企業にのみ提供される。「Business Edition」のすべての機能を含むほか、暗号化やUNIXサービス、仮想マシンなどの諸機能も追加されている。

Windows Vista Ultimate Edition
「Enterprise Edition」と「Home Premium Edition」の各機能が組み合わされた最上位製品。

 ほとんどの人は、プレインストールの状態で使うでしょうからあまりこの6つの違いは意識しないと思いますが、それにしてもややこしくなってきますね。
 
 普通のビジネスマンにとってのお勧めは Business Editionになるのでしょうか。

 個人的には、家でも会社でもPCを使う人が「Ultimate Edition」という最上位版になっているのが微妙です。
 はたして、そういう人はどれだけ高いお金を払うのでしょうか・・・・?

2006年02月24日

グーグルの「Google Page Creator」が開始

 CNETにこんな記事が掲載されていました。

グーグル、ウェブサイト作成サービス「Page Creater」を公開 - CNET Japan

 すっかり乗り遅れた関係で先ほどログインしようとしてみたのですが、アクセスが殺到して早くもシステムが落ちてしまったようで、現在は試すのに順番待ちの状態です。

 他の方のブログを見る限り、シンプルなページ作成ツールのようですが、果たしてこれが先日発表されたMicrosoft Office Liveのような企業・個人向けのウェブサイト作成をターゲットにしているのか、Writelyや、Socialtextのようなウェブ上での共同文書作成をターゲットにしているのか注目です。

 アカウントができたらレビューしてみたいと思います。

2006年02月21日

Office 12ではSharePointとの統合を強化

 ZDnetにこんな記事が掲載されていました。

マイクロソフトの使命は「前へ向かって走る」こと:オープン時代のオフィスソフト(1) - ZDNet Japan

 個人的に注目したのは下記の部分。

Windows Server 2003で動作する情報共有エンジンである「Windows SharePoint Services」(WSS)とクライアントの統合は、Office 12でさらに強化されるという。例えば、Outlookでは、ワークグループで共有したいドキュメントをユーザーが送信メッセージに添付することで、 SharePointへアップロードし、共有することが可能になる。また、SharePoint上のAccessデータベースを複数のユーザーがローカルにあるデータベースと双方向に同期しながら利用することもできるようになる。これらの機能をベースにして、必要であれば、さらに高度なソリューションを独自に開発することも可能だ。

 これまで情報共有というのは比較的ファイル単位の完成品をお互いに交換し合うというのが一般的でしたが、最近のWeb2.0系サービスに見られるように共同編集が最近は注目されていますから、MicrosoftもAccess辺りを使ってその辺りへの対応を更にしてくるということでしょうか。

 記事の中でも「こうしたことは、サーバ、クライアント、サービスが有機的に連動することで初めて可能だ。」という発言がありますが、Officeソフト自体を持っているMicrosoftがその強みをどう活かしてくるのか注目されるところです。

2006年02月20日

wikiと表計算ソフトを融合--VisiCalc開発者の新たな挑戦

 CNETにこんな記事が掲載されてました。

wikiと表計算ソフトを融合--VisiCalc開発者の新たな挑戦 - CNET Japan

 最近、個人的にも、wikiの共同編集のコンセプトをワードやエクセルと組み合わせたサービスに注目していますが、VisiCalc開発者がwikiCalcなるサービスのベータ版を開発しているそうです。

 エクセルは表計算ソフトと呼ばれはするものの、実は作業表だったり名簿だったりと、様々な用途に使われていますから、そういった表形式で作成する文書をオンラインで作れるというのは注目です。

 時間ができたらレビューしてみたいと思います。

2006年02月17日

マイクロソフト、「Office 2007」にGrooveを追加

 CNETにこんな記事が掲載されてました。

マイクロソフト、「Office 2007」の価格と詳細を発表 - CNET Japan

 先日まぎらわしいOffice Liveのベータテストの話がありましたが、今度は本当のOfficeパッケージの最新版の話です。
 ただ、個人的に注目しているのは下記

また、「Enterprise Edition」にはこれらのほかにコラボレーションプログラムの「Groove」も追加される。Grooveは、2005年にMicrosoftが同名の会社を買収して手に入れた技術で、現在CTOを務めるRay Ozzieが開発したものだ。Grooveのクライアントソフトを使うユーザーには2つの選択肢があり、自分でGrooveサーバを動かす以外に、ホスティングサービスを利用することも可能だ。また、Microsoftは小規模な企業向けに「Groove Live」というサービスを1ユーザーあたり年間79ドルで提供していく。

 いよいよ、GrooveがMicrosoftの正式な製品の一つとしてOfficeパッケージに入ってくるようです。
 以前、Ray Ozzieのメモについて書いたときにも触れましたが、アリエルはGrooveと同じようなコンセプトで始まった会社ですので、当然GrooveがMicrosoftのデフォルトとして配付されるのは脅威なんですが、同時にこのデータやファイルをインターネット経由で手軽に共有できるというコンセプトがどれほど一般に受け入れられるようになるのか応援したい面もあります。

 まずは、Office2007のリリースを楽しみに待ちたいと思います。

2006年02月15日

「Office Live」のベータ版、まもなく登場

 CNETにこんな記事が掲載されていました。

「Office Live」のベータ版、まもなく登場へ - CNET Japan

 Office Liveが対象顧客とするのは、従業員10名以下の小さな企業だそうで、無料から有料のプランまで3段階に分かれるようです。
 Officeというとワードとかエクセルをイメージするかもしれませんが、どちらかというと企業向けのホスティングサービスと思えばイメージしやすいと思います。

 個人的に特に気になるのはこちらの部分

さらに「Office Live Collaboration」では、コンタクト管理、プロジェクト管理、経費報告などのビジネスアプリケーションが有償で提供される。Nicollsによれば、Office Liveの対象顧客の多くは今日、ソフトウェアを使って業務情報を管理していないという。

 記事によると「一月あたり50ドル以下の価格」設定になってくる模様との事ですが、どれぐらいの機能のものが投入されてくるのか実に気になるところです。

2006年02月09日

Google Desktop 3が公開

 CNETにこんな記事が掲載されてました。

グーグル、新機能満載の「Google Desktop 3」を公開へ - CNET Japan

 Google Desktop2でSidebarがついてから、エアワンにも同じような機能をつけたいと勝手に思い続けているのですが、さすがGoogleはバージョンアップが早いですね。
 今回のバージョンでは、サイドバーの場所を動かせるようになるようで、いよいよ明確にWidget化が進んでいます。先日ニュースになったWindows VistaのSidebarやYahoo!Widgetと今後も機能競争が激しくなりそうです。(まだ日本語版は無いようですが)

 なお、最新バージョンでは、1度に複数のコンピュータを検索したりすることができるようで、CNETでブログを書かれている渡辺隆広さんからは「自分のPCのあらゆるファイル情報がGoogleサーバに一時的とはいえ保存されてしまうわけで、まだGoogleを巡るプライバシー問題が再燃しそうだ。」という指摘も上がってきています。
 そういう意味では、今後議論がどうなるかは注目です。

 
 ちなみに、前にもご紹介しましたが、エアワンもGoogle Desktop用のプラグインを試しに作ってもらいましたので、エアワンとGoogle Desktop両方使っているという奇特な方は、是非お試し下さい。

更新情報というのは携帯電話にこそ必要

CNETに携帯電話向けRSSリーダーを開発する、エル・カミノ・リアルの木寺社長のインタビュー記事が掲載されています。

「RSSは携帯電話にこそ向いている」--エル・カミノ・リアルの挑戦 - CNET Japan

 気になったのは下記の部分。

 RSSは携帯電話にこそ向いているんです。なぜなら、更新情報というのは携帯電話にこそ必要だからです。PCでも重要ですが、常に手元にあるものに更新情報が届くほうがいい。極端なことをいえば、頭の中に何かを埋め込んで、更新情報があるたびにそこに通知が行くくらいでもいい(笑)

 この発想は、個人的にも賛成です。

 もちろん必ずしもRSSでなくてもメールでもいいぐらいなんだと思いますが、手元にあるものに更新情報が届くというのは便利ですよね。

 エアワンでも、先日エアモバイルという携帯電話向けサービスをベータ公開しましたが、やはり携帯電話でどこでも予定が確認できるのは便利です。
 ただ、使っていて思うのは、何も携帯でわざわざログインしなくても、実は一日の予定とか、更新情報がメールで携帯に届けば十分なんじゃないかという気もしてきてます。

 PCの場合は、画面を開いていればすぐに更新情報は分かりますが、PCから離れてしまえば何もできません。
 これが携帯電話ならほぼ常にそばにあり、電源も入っていますから、実は更新通知先としてはPCより携帯の方が明らかに便利。

 もちろん、メールが頻繁に届くのを嫌がる人も多いでしょうから、そのあたりはいろんな技術の組み合わせが重要ですね。
 

2006年02月07日

37Signals 「エンタープライズソフトウェアという考え方はもう古い」

 CNETにこんな記事が掲載されていました。

ニッチ市場で身を立てる「Web 2.0」新興企業 - CNET Japan

 以前レビューしたBasecampBackpackの開発元である37SignalsのJason Friedは、これまで主流であった、企業向けのエンタープライズソフトウェア市場ではなく、ニッチな小規模マーケットをターゲットとすることを明確に宣言しているそうです。

 「インターネットのおかげで50~100万人の人々がつながるようになり、今ではニッチ製品の提供を効率的なビジネスとすることが可能になった」(Fried)

 確かに、現在のところ企業向けのソフトウェア開発というのは、大企業向けに巨大なシステムを開発し、それを販売してまわることで収益を上げているものがほとんどですが、最近のWeb2.0企業を見ていると新たな分野が生まれている感じがします。


 Basecampのようなアプリケーションにしても、これまでのパッケージ売りでは非効率で仕方が無かったようなニッチ市場がターゲットですが、インターネット経由でサービスを提供することで、ニッチ市場をまとめてある程度の市場規模にすることができているわけですね。

 ソフトウェア市場にもロングテールが生まれているということでしょうか。

 そうはいっても、日本市場はまだまだ企業向けのWeb2.0サービスというのはほとんど無いですから、今後どうなるのか注目したいと思います。

2006年02月03日

Windows Vistaの「Sidebar」、次のプレビュー版でついに登場

 CNETにこんな記事が掲載されていました。

Windows Vistaの「Sidebar」、次のプレビュー版でついに登場 - CNET Japan

 Windows Vistaには「Sidebar」という新しい機能が搭載されることになっている。Sidebarはその名の通り画面の端に置かれた小型パネルで、そのなかで写真のスライドショーやRSSフィードの情報、ガジェットと呼ばれる簡単なプログラムを表示させることができる。

 いよいよMicrosoftもサイドバー系ソフトを投入ということですね。
 この手のソフトはGoogle DesktopのサイドバーやYahoo!のWidgetなど、既にそれほど珍しいものではなくなってきましたが、OSにデフォルトでついているとなると話は別ですね。

 プロジェクトAやマルチスケジューラでも、予定やタスクを画面上に常に出しておきたいという要望がありますから、この手のツールに表示できれば便利かもしれません。

 実は、すでにエアワンでも、Google Desktop用のサンプルをテスト的に開発してもらったりしているのですが、こうやってサイドバー系ソフトの選択肢が増えると開発する側としては面倒なのが辛いところですね・・・

2006年02月02日

IE7のベータ版が一般公開されて

 いよいよ昨日IE7のベータ版が公開されましたね。

MS、IE 7のベータ版を一般公開--「Quick Tabs」などの新機能を搭載 - CNET Japan

 はやくも、多数のバグが見つかっているというニュースもあるようですが、今回のIE7は意欲作のようですからいろんな影響がネット界にも出てきそうですね。
(弊社のソフトウェアも、なぜかIE7だと正常に動作しないという報告が上がってきていますが)

 早速、My RSSの赤松さんがレビューを書かれていますが、タブブラウザ化やサムネイル表示など、新機能満載のようです。
 Firefoxや、Lunascpae、SleipnirなどにようやくIEも追いついたと言うところでしょうか。

 ただ、やはり注目はRSSリーダー機能でしょう。赤松さんのレビューを見る限り、かなり手軽なRSSリーダーとしての使い勝手は良さそうです。(※まだ自分は試してません)

 これで、RSSリーダーの認知度が一気にあがるのは間違いなさそうですね。
 個人的には、ビジネスの情報収集のスタイルがRSSリーダーによって大きく変わった経験がありますから、RSSリーダーを使う人が増えたときにどういう変化がネットやツールに起こってくるのか気になるところです。 


 もちろんIEでできることはある程度限られるでしょうから、他のRSSリーダーや、Firefoxや国産ブラウザの今後の動向も気になります。

 特に個人的に注目しているのは、Sleipnir。
 アリエルのエンジニアもSleipnirを使っている人が結構いるのですが、社長の柏木さんのブログによると先日「Headline-Reader の開発者である大倉氏が Fenrir & Co. のスタッフとして一緒に働いてくれる」ことになったそうで、国産「ブラウザ+RSSリーダー」としてどれぐらい強化されるのか楽しみなところです。
(そのうちプラグインも作れるようになるみたいですから、Sleipnir用のマルチスケジューラプラグインとかあっても面白いかもしれませんね)

 なんにしても、しばらくブラウザを巡る動向からは目が話せなさそうです。
 私も、IE7のバグ報告が落ち着いてきたら試してみたいと思います。

2006年02月01日

無料ソフトウェアとビジネスモデルのバランス

 CNETにこんな記事が掲載されてました。

「無料化」が進むエントリーレベル製品--ソフトウェアビジネスに変化の兆し - CNET Japan

さまざまなソフトウェア分野で、無料のエントリーレベル製品を提供することがにわかに慣例化しつつある。こうした傾向はプログラミングツールにおいて特に顕著で、無料で入手できる製品は実に数十万種にも及んでいる。

 記事の内容自体は、最近のデータベース製品まわりの動向について書かれていますが、このソフトウェアの無料化の流れは明らかにビジネス向けの分野にも押し寄せてきていますね。

 アリエルでも、無料スケジュール管理ソフトであるマルチスケジューラを一昨年の12月にリリースする形で、同じアプローチを取るようになりましたが、おかげさまで以前に比べて認知度が大幅にあがりました。
 そういう意味では、記事にあるような「マインドシェア」の重要さを改めて感じています。

 ただ、もちろん何でもかんでも無料で提供できるわけではないですから、ビジネスとしてはバランスを取るのが重要です。
 Googleの村上社長はサービスを無償で提供する理由を「ねじれ現象の防止」と説明しているそうですが、Googleのアプローチにはアリエルの今後にヒントになる要素がいろいろありそうです。

セールスフォースのサービスがまた停止--ブログ界で不満広がる

 CNETにこんな記事が掲載されていました。

セールスフォースのサービスがまた停止--ブログ界で不満広がる - CNET Japan

 先月も同じようなニュースがありましたが、私の前職の会社では平気でグループウェアが丸一日ダウンしていたりしたので、考えてみたら業務サービスが半日停止してこうやって記事になると言うのも凄いことですね。
 
 それだけセールスフォースが多くの顧客に利用されていると言うことだと思いますし、システムやソフトウェアと言うのが我々の業務に不可欠なものになってきていると言うことでしょうか。

 このあたりは、やはり処理を上手く分散化させることで差別化することができそうな気がします。
 

2006年01月30日

IBMの提唱するアクティビティセントリック・コンピューティング

 ITmediaオルタナティブブログで、みずほ総研の吉川さんがこんな記事を書かれていました。

Lotusphere2006で発表されたアクティビティセントリック・コンピューティングという概念  (ITmedia オルタナティブ・ブログ)

 個人的に、特に注目したのは、下記の部分

最近の企業内情報共有では、ポータルなどを使って社員個人の欲しい情報をまとめて1画面に表示をするというのが主流なコンセプトである。ただこのとき情報をどう見せるべきかというと、それは情報の発信者側が押し付けるのではなく、見ている本人にあわせて表示してあげたほうがよいはずである。その時に各個人は情報をどのように関連付けるのだろうか?日本では時々朝から晩までスケジューラを立ち上げてそれベースで仕事を進める人がいることを考えると。自分の起こすべき行動(あるいは起こした行動)がまず第一にくることが便利そうである。すなわち自分の果たすべき役割や行動がまず中心にあって、関連情報はそれに紐つけられているにするのはかなり自然な情報整理の方法だと思う。

 情報に追われる一人のビジネスマンとしても、情報共有アプリケーションを開発する人間としても、この点は非常に賛同できます。
 アリエルでも同じようなことを、エージェント的に動作するものとして表現しようとしていましたが、やはり情報共有の仕組みの目指す方向はこっちということでしょうか。
 (弊社にLotus出身者が多いというのも影響しているかもしれませんが)
 「次のバージョ3からは、はアクティビティエクスプローラーなるものの提供を始める」とのことなので、引き続き注目ですね。

 それにしても「アクティビティセントリック・コンピューティング」と名称がつくと、具体性が増す感じがしますね。
 うちも、ちゃんとこういったコンセプトを打ち出していきたいものです。  

2006年01月27日

「AJAX」人気、開発ツールキットのメーカーの競争を促進

 CNETにこんな記事が掲載されてました。

「AJAX」人気、開発ツールキットのメーカーの競争を促進 - CNET Japan

アナリストや業界幹部らによると、AJAXに対する関心が高まっている理由の1つは、ウェブユーザーがよりインタラクティブなルック&フィールを切望しているためだという。

 AJAXという言葉自体は生み出されてからまだ1年ぐらいだったと思いますが、GmailやWeb2.0系のウェブサービスがインパクトがあったこともあり、この1年であっという間にすっかり流行り言葉になりましたね。
 
 アリエルでも、ソフトウェアのUI動作にかなりAJAXを活用し始めていますが。
 上の記事にあるように、あくまで利用者がインタラクティブな操作性を求めているからAJAXが流行るわけで、何でもかんでもAJAXでやれば良いという話では無いという点は、しっかり認識していきたいです。

2006年01月26日

Web2.0やWikiとグループウェアの関係を考える

 ITメディア・オルタナティブブログで、@ITの新野さんがこんな記事を書かれていました。

 Web2.0とコラボレーションとグループウェア - Randomwalk [ITmedia オルタナティブ・ブログ]

特にコラボレーションに関する部分。ブログやWikiやサーチエンジンなどの知識の蓄積と検索の分野は、これらが進化して既存のグループウェアの存在の一部を置き換えるか、もしくはグループウェア側が先にこれらの機能や手軽さを取り込むか、といった“食うか食われるか”式の比較的分かりやすい現象がみられるのではないかなあと思っています(もちろん、共存する部分だってあるでしょう)。

 この視点は、非常に納得できます。
 現在のWeb2.0的なサービスというのは、まだまだ完成度から言うと、既存の業務アプリケーションと比較にならない部分が多いとは思うのですが、37signalsのBasecampBackpackに見られるように既存の情報共有システムの一部を担い始めている感じは印象としてあります。
 (だからこそ、自分もこんなブログを開設しましたし、サイボウズの安田さんなんかも積極的にリサーチをしているんだと思いますが)
 

 一つの注目点は、Wiki的な共同編集関連の動向になってきそうな印象があります。

 新野さんも引用されているように栗原さんが「Wikiってすごい(今さらですが)」という記事を書いていますが、最近のWikiはどんどん技術的な進歩を遂げているようです。
 
 このブログでも企業向けWikiのSocialtextJotspotのレビューなんかをしてみましたが、この辺のサービスが今後どういう進化を遂げていくかは一つ注目のポイントだと思います。


 ただ、サイボウズの安田さんが「wiki による「共同編集」の難しさ」という記事などで書かれているように、まだまだ一般の人にとって共同編集の概念が理解しづらいのも事実。

 ブログと同様、コンセプトや仕組みを理解する人が増えれば、自然と企業内にも入ってくるものなのかどうか。
 なんとなく今のWiki周りの動向を見ていると、もう一つ何かブレイクするためのポイントがありそうなんですが・・・

2006年01月24日

ロータス、Mac版「Notes」の強化を計画--Macのシェア拡大を受けて

 CNETにこんな記事が出ていました。

ロータス、Mac版「Notes」の強化を計画--Macのシェア拡大を受けて - CNET Japan

「Macコミュニティの成長が鮮明になりつつある。企業への導入率が5~10%であっても、影響力は非常に大きく、組織内の他部署とのコミュニケーションが必須になっている」(Bisconti)

 ウェブサービスと比較した際の、クライアントソフトの一番のハンデはマルチプラットフォームだといえるでしょう。ウェブサービスならブラウザ経由なのでOSはそれほど気にする必要はありませんが、クライアントソフトはプラットフォーム別に開発・テスト・メンテが必要になります。
 ただ、それを超えてでもMac版の強化をする必要が出てきているというのは注目の流れですね。

 何を隠そう、エアワン・シリーズも、いちどMac版のベータ版を公開したことがあるのですが、その後社内のノウハウ不足やMacOSのバージョンアップなどの影響により、きちんと対応できていないままです。
 誰か、一緒にMac版の開発を手伝ってくれる人はいませんかね・・・ 

1人シリコンバレー創業プロジェクトで選ばれた「コネクティ」

 CNETにこんな記事が掲載されてました。

ワークスなど、「1人シリコンバレー創業プロジェクト」で投資先を選出 - CNET Japan

 アリエルも、ワークスグループの一員ですので、「1人シリコンバレー創業プロジェクト」には注目していたのですが、ついに投資先が選ばれたようです。

 選ばれたのは、「Web2.0テクノロジーを駆使した新世代業務システムの開発・販売を主事業とするコネクティ」
 これだけだと何だか良くわかりませんが、サイトを見るとどうやらSNSの要素をSFAやCRMに組み込んだ「コネクションマネジメントシステム」です。

 個人的にもSNSの仕組みは企業でも役に立つと感じており、ビジョンには共感できます。
 今後の動向が注目ですね。

2006年01月23日

Microsoftが目指す「ソフトウェア+サービス」

 CNETにマイクロソフトのビジネス事業部門プレジデントのJeff Raikesのインタビュー記事が掲載されてました。

J・レイクス:「Office Liveベータ版は予定通りに」 - CNET Japan

 興味深かったのは下記の部分。

 コンピュータの性能と使い勝手は飛躍的に向上しており、人々はこのパワーを利用したいと考えています。ユーザーの心を捉えるためには、このパワーをローカルとオンラインの両方で利用する方法を提案しなければなりません。われわれが「ソフトウェア+サービス」という表現を使っているのはそのためです。重要なのは、両者を同時に利用することであり、それこそ、われわれがOffice Liveで実現しようとしているものなのです。競合企業はどちらかというと、「ソフトウェア対サービス」という図式を志向しています。
   ソフトウェアを持っているマイクロソフトだから当然の発言とはいえるのですが。  「ソフトウェア+サービス」という視点は、個人的に興味深いです。

 最近はウェブサービスのメリットに脚光があたっているので、「ソフトウェア対サービス」という図式で何でもかんでもウェブサービスにする感じがありますが、利用者の視点から考えるとソフトウェアかサービスかということよりも、ニーズに応じてメリットの高い方を選択できるのがベストのように思います。

 過去の経験から、ネットワーク化されていないソフトウェアの価値が急速に低下しているのは明らかですが、逆に最近のWeb2.0系のサービスのトラブルを見ていると、ネット上のサービスに完全に依存することのリスクは感じます。
 今後は、両方のメリットを組み合わせたサービスが増えてくるんじゃないでしょうか。
 当然、今度のOutlookなんかはそういったものの先駆けになってくるのでしょう。

 アリエルもクライアントソフトを開発できる点を一つの特徴と考えているので、そういった特徴を活かした「ソフトウェア+サービス」を提供していきたいと改めて思います。

AppExchangeはソフトウェア・マーケットプレイスに?

 先日のセールスフォースのAppExchangeリリースを受けて、ZDNetの「エンタープライズニュースの読み方」で飯田さんがこんな記事が掲載されてました。

ZDNet Japan Blog - エンタープライズニュースの読み方:あなたの名前で売れますか? - AppExchangeの正式リリース

 ソフトウェア企業の動向を、イギリスの流通業界と比較して分かりやすく解説されており、興味深いです。

そうした中、イギリス流通業界を参考にすると、ソフトウェア企業の生き残り策は2つある。一つは、強力なブランドを作り上げ、販売チャネルに対する交渉力を維持すること。ケロッグのないシリアルの売り場は、シリアル売り場ではないというくらいに。あるいは、ノンブランドとして、オンデマンド・プラットフォームへ効率的に製品を供給する裏方に徹するかだ。それはそれで立派なビジネスにはなる。

 業務系アプリケーションの場合は、データの連携などを考えると一概に流通業界のようにマーケットプレイスが単純にアプリを単体売りできないのが難しいところですが、セールスフォース自体のシェアが広がれば、過去のロータス・ノーツのようにセールスフォースと連携して動くアプリをメインビジネスにする事業者が増えてくる可能性は十分ありますね。
 そうなると、AppExchangeでのデータ連携の仕組みが業界標準となって、ソフトウェア業界のスーパーマーケットになれるという可能性は十分ありそうにも思えます。
 
 この手のアプローチが取れるのは、他にIBMとMicrosoftぐらいでしょうか・・・

2006年01月19日

セールスフォース、「AppExchange」サービスを正式開始

CNETにこんな記事が掲載されていました。

セールスフォース、「AppExchange」サービスを正式開始 - CNET Japan

今回一般利用が可能になったこのソフトウェア・マーケットプレースは、Salesforceの顧客やパートナー各社が、同社のASPプラットフォームを介してアプリケーションを配布・共有できるようにするものだ。

 記事の中には「マッシュアップ」というWeb2.0のキーワードが出てきますが、企業向けのサービスに置いても、こういったAPI公開や連携の流れが加速しそうですね。

 既にSalesforceとGoogle Mapを組み合わせたものや、Skypeとの連携製品などが公開されているそうで、「プログラムをダウンロードした顧客の数はすでに1800社を超えており、さらに8万社が現在このテストを進めている」そうですからすごいです。

 日本ではいまいちSalesforceはそれほど普及しているという話を聞かないので、どれだけ日本市場にインパクトがあるのか分かりませんが、CEOのMarc Benioffさんの「ブログの作成や公開と同じくらい簡単に、アプリケーションを開発できるようにすべきだ」という発言には共感します。

2006年01月18日

マイクロソフト、Lotus Dominoに照準--Exchangeへの移行ツール提供へ

 CNETにこんな記事が掲載されました。

マイクロソフト、Lotus Dominoに照準--Exchangeへの移行ツール提供へ - CNET Japan

 ニュース自体は、記事にもあるようにまだちゃんとした移行ツールが無かったんだ、というのが正直な印象なんですが、注目したのは下記の部分。 

電子メールに関しては、ほとんどの企業がすでに電子メールサーバソフトウェアを保有するため、IBMとMicrosoftは互いの顧客を奪い合う必要に迫られている、とGartnerのCainは指摘する。  「もはや未開拓の顧客はほとんどない。市場シェアを拡大するには競合他社から奪い取るしかない」(Cain)
 

 いわゆる「グループウェア」という製品については、中規模以上の企業はほとんど導入しており、競合他社からの顧客の奪い合いになっているというのは、米国も日本も同じですね。
 米国はExchangeとLotus Dominoの2強状態。日本はこれにサイボウズが加わるイメージでしょうか。

 最近は、BasecampやSocialtextのようなWeb2.0系の情報共有サービスにも脚光があたってはきてますが、企業を単位とした情報共有を実現するグループウェア自体は、まだまだ今後もIBM・Microsoft・サイボウズを中心に動いていくことになるでしょうね。

 エアワンではこれらの企業と上手くデータを連携させてもらって、個人やプロジェクト単位の情報共有ニーズによりフォーカスしていきたいと思ってます。
 

2006年01月17日

企業向けWindows デスクトップ サーチとツールバーが登場、無償で利用可能

 ZDNet Japanにこんな記事が掲載されていました。

企業向けWindows デスクトップ サーチとツールバーが登場、無償で利用可能 - ZDNet Japan

 デスクトップサーチと言えば、一般的にはGoogleのGDSが有名ですが、マイクロソフトも実は半年以上前にWindowsデスクトップサーチをリリースしています。
 コンシューマー向けの存在感はイマイチなんですが、今回の「企業向け」のリリースは、さすがマイクロソフトという感じですね。

 Googleがデスクトップサーチをリリースしたときには、その便利さが注目された反面、インデックスのセキュリティ問題や、PCの情報がGoogleに流出するリスクなんかに脚光があたったため、システム管理者でGDSを嫌っている人は多いようです。
 そういう意味では、「企業向け」と製品名に入れてIT管理者にアピールするのはマイクロソフトならではのアプローチですね。
 これならエアワンとも連携がしやすそうです。

 はたしてGoogleも同じアプローチを取るのかどうするのか、注目です。

2006年01月16日

Ray Ozzie:「インターネットサービスの破壊力」

 話題になったのはちょっと前ですが、MicrosoftのRay Ozzieの社内メモがZDnetに公開されています。

 R・オジー:「インターネットサービスの破壊力」 (ZDnet)

 このRay Ozzieというのは、もともとグループウェアのLotus Notesを開発し、その後P2PグループウェアのGrooveを創業した人です。
 実はアリエル・ネットワークもLotus Notes出身者が設立し、P2Pをベースとしたグループウェアの開発からスタートしたので同じような遺伝子の会社です。(私はNTT出身なので毛色が違いますが)
 そういう意味で、会社としても個人的にもRay Ozzieには注目し続けています。

 7ページにもわたる長いメモですが、今後のマイクロソフト・インターネットの方向性について示唆に富んでおり、大変興味深いメモです。
 関連するマイクロソフト製品が2006年から出始めてきますから、やはりビジネス関連の製品やサービスが受ける影響というのも大きくなりそうで、目が離せません。

2006年01月13日

グーグル、検索アプライアンス「Google Mini」2機種を新しく発

 CNETにこんな記事が出ていました。

グーグル、検索アプライアンス「Google Mini」2機種を新しく発表 - CNET Japan
 
 Google Miniというのは中小企業向けの、企業内検索ソフトといえば分かりやすいでしょうか。
 「社内限定のブログが上手くいかないのは、社内にはGoogleが無いからだ。」なんてことを言っていた人がいましたが、こういった企業内向けの検索エンジンに使い勝手のいいものが増えてくると、企業内の情報共有の仕組みも変わってくる気がします。

 ただGoogle Mini自体はあまり使われているという噂を聞かないので、まだこれからということでしょうか。
 通常のGoogleの無料アプローチと異なり、過去のバージョンより倍以上の値段設定で再リリースしている点も試行錯誤しているのが感じられます。

 使っている方がおられたら、是非(こっそり)使い勝手を教えてください。

2006年01月11日

企業内と企業外の違いにある意味

 ZDNet の「エンタープライズニュースの読み方」で下記のような記事がありました。

ZDNet Japan Blog - エンタープライズニュースの読み方:魚は潮の流れの良いところに棲む

ここで違和感を感じてしまうのが、企業内と企業外という区分である。当然、企業には機密情報があり、ガバナンス強化は必達事項である。それ故に、内部のコミュニケーションと外部のコミュニケーションとの間には、明確な線が引かれてしまう。

 弊社のソフトウェアのテーマとしても、「組織や企業の壁を超える」というのを一つのキーワードにしていますが、最近のトレンドを考えると飯田さんが書かれているように、「企業内で情報共有する」というグループウェア的なアプローチと、個人レベルでネットワーク化されて、情報がコミュニケーションされるブログやSNSのようなツール群の間で、コンセプトなり仕組みの大きなギャップを感じています。

 当然、企業によってどちらが必要とされているかというのは異なるわけですが、果たして今後どれぐらいのペースや規模で、そういうオープンなアプローチが取られるのか、というのはこれまた難しいところです。
 ただ、一つの大きな変化として、個人レベルのツール群の魅力に気づいている人が増えている点は無視できないところですね。

 この辺りの見極めが、今後重要になってきそうな感じがします。

2006年01月10日

マイクロソフト、「Project Elixir」のサンプルコードを公開

 CNETにこんな記事が掲載されていました。

 マイクロソフト、「Project Elixir」のサンプルコードを公開 (CNET)

Microsoftは、「Outlook」でSiebel Systemsの顧客情報システムのデータを閲覧するのに利用する無料ソフトウェアのコードをリリースした。こうした社内プロジェクトを立ち上げることで、他企業が同様のプログラムを開発することをMicrosoftは望んでいる。

 先月、OutlookからSAPを利用できる「Mendochino」という製品の記事が掲載されたばかりですが、今回のMicrosoftはかなり本気で、Outlookのビジネス情報用アクセスソフトの地位を確立しようとしているようです。

 日本では比較的Outlookのシェアは低いようなので、あまり短期的にインパクトのある話ではないかもしれませんが、米国では結構Outlookを中心に使っている企業・人が多いという話を聞くので、この動きは注目です。

2005年12月28日

新しくPCを買った時に必ず入れる10のソフト

 はてなで、こんな質問が投稿されて話題になっていました。

 新しくPCを買った時に「何はなくともこれだけは入れる」ソフトを10個上げて下さい。

 あらためて回答者の皆さんのリストを眺めてみると、PIMだとかタスク管理、スケジュール管理ソフト的なものってこういうところには、ほとんど出てこないというのを感じます。
(もちろん回答者が開発系の人が多かったり、その手のシステムはウェブサービスや会社のグループウェアで済んでいるということもあるんでしょうけど)

 来年は、こういうところにもマルスケとかの名前が上がるようがんばっていきたいです。
 という年末の振り返りでした。

2005年12月27日

セールスフォース、サービスがほぼ終日停止--Webサービスの弱点露呈

 ちょっと前になりますが、CNETにこんな記事がありました。

 セールスフォース、サービスがほぼ終日停止--Webサービスの弱点露呈 (CNET)

Salesforce.comのサービスが米国時間20日、ほぼ終日にわたり停止し、顧客企業の多くが重要な業務データにアクセスできないという事態に見舞われた。同社としては、おそらく過去最悪のサービス障害となった。

 業務サービスを提供する事業者としては、他人事ではない問題です。

 これ以外にも最近はGmailが止まっていたり、del.icio.usが止まっていたりと、情報管理ツールが使えないときの苦労というのが身につまされる出来事が連続しておこりましたが、特にセールスフォースのようなASP型のサービスでは、サービスが止まると利用者は何もできなくなってしまうというのが悩ましいところかもしれません。
(もちろん、その分、当然インストールの手間なんかが省けますから、バランスは大事なところだと思いますが。)

 うちの会社はクライアントソフトも併用できるのがメリットですから、こういうサービス障害で利用者にできるだけ迷惑がかからない仕組みにするというのも、一つ差別化のポイントとして頑張りたいところです。

2005年12月26日

check*padが携帯電話に対応

 このブログで一番最初に紹介したcheck*padですが、今度は携帯電話に対応したようです。

 早速試してみましたが、とてもよくできています。
 リストの追加や修正ができるのはもちろんのこと、簡単ログイン機能も実装されている上に、メールから項目を追加する機能も実装されています。

 これがほとんど一人で開発されているというのが実にすごいです。
 (ちなみに、いよいよ事務アルバイトの募集を始めたようですので、本格的にサービス化されていきそうです)

 うちも、この辺のスピード感は是非参考にして、良いサービスを作っていきたいです。

※CNETにも記事が出ていました。いよいよメジャーデビューも間近というところでしょうか。
 ToDo管理ツールの「check*pad」に携帯電話対応版が登場

2005年12月20日

ライブドア、livedoor Wikiを強化--グループウェア的な利用も

 CNETにこんな記事がありました。

 ライブドア、livedoor Wikiを強化--グループウェア的な利用も (CNET)

特定のメンバーのみWikiを見られる「閲覧認証」機能を追加した。Wikiユーザーが自分のWikiの閲覧を許可するメンバーを指定でき、指定されたメンバーはそれぞれ自分のlivedoor IDでログインして閲覧する。この機能を追加したことで、グループウェアのようにグループ内のメンバーで情報を共有したり、プロジェクトの進捗を管理したりできる。

 はてなグループも似たような機能を持っていたと思いますが、Wikiを共同で利用して情報共有するという手法は、海外でも事例が増えてきていますから、慣れると便利なのかもしれません。
(個人的には編集にくせがあるのが微妙な感じもしますが・・・)

 個人的にはSAPから出資を受けているSocialtextに注目しているのですが、livedoor Wikiもこの辺りを意識して機能追加をしていくのでしょうか。

2005年12月19日

2005年でもっともイケてたWeb 2.0サービス ベスト10より

 アークウェブの安藤さんが、こんな記事をアップしていました。

 2005年でもっともイケてたWeb 2.0サービス ベスト10 (アークウェブ)

 元ねたは、ArticleDashboardというところのようですが、日本語の細かいレビューが参考になります。
 ちなみに、このブログのテーマとして特に気になったのは、SideJobTrackとEventfulというサービス。

SideJobTrack
はい、温めていた企画書が一つボツになりました(笑) プロジェクトマネジメントをオンライン上で行います。作業工数見積なども同時に作成できたり、気が利いているサービスです。

 サービス名や、機能から想像するに、個人事業主的な人がターゲットのように見えます。
 ボツになった企画書も気になりますが、確かに該当のサービスは良くできているようです。

Eventful
イベント情報をソーシャライズできるというサービスです。 いつどこで何が行われているかを知るだけでなく、誰が何のイベントに興味を持っているのかがわかるという点で、行列好きな日本人の特性に非常に合っていると思います。

 upcoming.orgのようなサービスでしょうか。
 確かにこの手のサービスは、日本にはまだあまりありませんね。
 マルチスケジューラのオプション機能として入れてみたいところですが、ソフトウェアだと難しいかな・・・

 どちらも始めて聞きましたが、海外ではこの手のサービスがどんどん生まれてきてるんですね。
 時間ができたら自分でもレビューして見たいと思います。

2005年12月16日

ビジネスのためのSNS--リアルコムが「PeerLinks V1.0」を発表

 CNETにこんな記事がありました。
 
 ビジネスのためのSNS--リアルコムが「PeerLinks V1.0」を発表 (CNET)

 リアルコムといえば、ナレッジマネジメントで有名な会社ですが、その会社がブログやSNSなどを組み合わせたビジネス向けのシステムを発表したようです。
 個人的にもナレッジマネジメントシステムと、SNSのような人を軸としたシステムの相性は良いだろうと考えているので、なかなか興味深い取り組みです。
 PeerLinksという製品名もP2P的なものを連想させますが、SNSもPerson to Person的なP2Pの可視化システムという感もありますから、そういうところから来ているのかもしれません。

ブログやRSSのフィードを実装するほか、興味のあるテーマについて、同じ興味を持つユーザーと情報共有するための「コミュニティ」機能や、自分とつながりのあるユーザーを表示する「ブックマーク」機能などを備える。また、IP電話やMSN Messenger、Skypeなどのインスタントメッセンジャーに連携し、プレゼンス(在席)情報の確認も可能だ。なお、外部のブログサービスや既存のグループウェアとの連携はできない。

  短期的にはドリコムのCMSなんかとバッティングするんでしょうが、長期的にはグループウェア的なものと競合するものに育っていきそうですね。

2005年12月15日

「AJAX」で生まれ変わるデスクトップアプリケーション

 CNETにこんな記事がありました。
 
 「AJAX」で生まれ変わるデスクトップアプリケーション (CNET)

 後半に、現在AJAXが注目されているのは主に個人向けアプリケーションの分野ですが、今後は企業向けアプリケーションにも波及するだろうという予測が書かれています。
 AJAX自体は技術の話ですから、あまり本質的な話ではないかもしれませんが、企業のシステム担当者からすると確かにユーザビリティを向上する上で非常に重要なポイントですね。
 こんな発言も紹介されています。

「ウェブベースのユーザーインターフェースを採用しなければ、シッククライアントを用いて任意のクライアントサーバインターフェースを実装し、レンダリングのための作業をすべて実行する必要が生じただろう。ウェブベースのUIの利点は、インストールが不要ということだが、これはほんとうにすばらしい特性だ」

 このポイントは確かに実感として感じます。
 これまで独自UIのアプリケーションは、その操作性の自由度が一つの売りでしたが、インストールの手間を考えると、今後はAJAXベースのものにある程度置き換えられていくことになりそうです。

 もちろん、ZDNet.com Between the Linesブログにも書いてあるように、AJAX自体は開発する側からすると、実は開発に非常に手間がかかるという課題がありますから、なんでもかんでもAJAXという話ではないというのがポイントですね。

2005年12月14日

SAP、MSとの共同開発製品「Mendocino」のテストを間もなく開始

 CNETにこんな記事がありました。

 SAP、MSとの共同開発製品「Mendocino」のテストを間もなく開始(CNET)

 なんでもMicrosoft OutlookとSAPのデータを連携させる仕組みのテストのようで、例えば。

Mendocinoは予定管理にも利用される。プルダウンメニューを使用して、任意のプロジェクトの会議や、Outlookのカレンダーに記載されているその他の予定に費やす時間を割り振ることが可能だ。この機能を利用すると、SAP上にある従業員のタイムシートも連動して書き換えられる。同様に、従業員が自分のカレンダーに休暇予定を記入した場合も、その情報がSAPの人事システムに自動的に伝えられる。

 と、OutlookとSAPの予算/人事/課金情報などの可能性が書かれています。

 実はこの分野って言うのは、これまでも可能性は結構議論されてきたんですが、情報システム的に基幹系システムに比べると予定表的な情報系のアプリケーションの地位が低かったり、基幹系のシステムが古くてインターフェースが取れなかったり、やっぱり紙の手帳だろっていう人が多かったりで、なかなかこういう情報系と業務系のシステム連携は実現できていなかった感があります。

 ただ、ここに来て、もろもろの条件が整いつつあるのは確かで、いよいよデジタル化による情報系と基幹系の融合が始まろうとしているようです。
 まぁ冷静に考えたら、個人の予定データがデジタルであるのに、それを別のシステムに人が入れなおすなんてのは明らかに無駄ですからね。

 この分野は、まだまだ考えればいろんな可能性がありそうです。

2005年12月12日

GmailにRSSクリッピングの新機能

gmail.gif
 ITmediaにこんな記事が出ていました。

 GmailにRSSクリッピングの新機能 (ITmedia)

 GmailにRSSクリッピング機能がついて、利用者はメール閲覧中にティッカー型の記事告知を見ることができます。見え方は右上の画像のような感じで、控えめです。
 メールソフトにRSSリーダー機能がついたりという話もありますが、メールというおそらく一番長い時間をかけているソフトウェアに、関連する機能が増えていくというのは実に自然な流れのように思います。 

 Gmailは現在こそメールサービスですが、今後MicrosoftのOutlookと同様、スケジュール管理やToDo管理機能なんかもついてくるでしょうし、個人の情報管理という軸での機能が次々に追加されてくることになりそうです。


 ちなみに、SW's memoの渡辺さんによると、今回の目玉はRSSクリッピングではなく、添付ファイルを参照出来ることによるマイクロソフトのOfficeシリーズへの揺さぶりだとか。
 
 どちらにしても、渡辺さんが最後に書いている部分を肝に銘じて、今後の方向性を考えていかないといけないのは明らかですね。

この市場は相当レベルの空中戦になります。単機能だけ出しているのでは、センスか開発力が無い限りは正面から撃破されるでしょう。もしくはローカル市場日本の特性と時間差を上手く捉えて先行で走るか。
トレンドだけ追って参入や展開を考えていてはいけない領域の良い例になりそうです。

2005年12月09日

次のキラーアプリは「カレンダー」--「When 2.0」カンファレンス開催

 CNETにこんな記事が出ていました。

 次のキラーアプリは「カレンダー」--「When 2.0」カンファレンス開催 (CNET)

 カレンダー、スケジューラ周りに固執している自分の信念が間違っていないというのが証明されたようで嬉しい気もする反面、大手・ベンチャー交えてこれだけ多くの企業が同じ市場を狙っているかと思うと身が引き締まる思いです・・・

 個人的に注目したのは下記の段落

たとえば、消費者には、家族用カレンダーと仕事用カレンダーを共有/同期化したり、誰がどのイベントを見るのかといったプライバシーのコントロールを維持するための有効な手段がまだない。また、あるカレンダーの情報を携帯電話やPDA、さらに他のPCに送るにも困難が伴う可能性がある。たとえば携帯電話には、グラフィカルなインターフェースの機能が限定されるなどの問題がある。

 このあたりはマルチスケジューラでも、かなり気を使って実現しているところですので、他社に負けない自信はありますが。
 たしかに個別の実装では後でお客様が困ることになってしまうので、業界標準みたいな仕様が決まると便利になりそうな気もします。

 次のOutlookでは、共有機能が強化されてくるようなので注目したいです。
 なにしろ現在のMicrosoftのこの辺の戦略をリードしているCTOのRay Ozzieは、アリエルが創業時に大いにインスパイアされたGrooveの創始者ですからね・・・

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