Netvibesが模索するスタートページのビジネスモデル

netvibes_logo.png NIKKEI NETに、スタートページのNetvibes創業者のTariq Krim氏のインタビューが掲載されています。

 Netvibesというと、利用者が1000万人を超えているなど、人気の高さは間違いないものの、どうもビジネスモデルがはっきりしなかったのですが。
 今回のインタビューでは先日発表したNetvibes Universeをベースに下記の二つの収益モデルが提示されていました。

「Personal Universe」:一般ユーザー向け
・ユーザーが自分のUniverseに表示したアフィリエイト広告からの収入をレベニューシェア

「Branded Universe」:企業向け
・独自に広告を掲載できる有料版のBusiness Universeで使用料を取る

 どちらも、それほど大きく儲かりそうなモデルではないような気もしますが、運営費が低コストであればまわるのでは、という感じでしょうか。
 ただ、このあたりはスタートページに最適な広告サービスが開発されれば、一気に状況が変わる可能性も十分あります。


 ちなみに、iGoogleなどの競合サービスに対するNetvibesの優位性が「中立性」と答えているのも興味深いところ。
 「たとえばGoogleのサービスなら、Yahoo!が出しているサービス(たとえばYahoo!Mailなど)のモジュールを組み込んで、ユーザーに提供することは難しいでしょう」と発言されていますが、このあたりの大手ネット事業者の競争による隙間をついているのがNetvibesというところでしょうか。

 このあたりは、当然NetvibesがYahooに買収されるようなことになれば変わるわけですし、ライバルであるPageflakesWebjamでも同じですから微妙なところですが。
 まぁ、たしかに中途半端にどこかの事業者紐付きのサービスよりは、現在のNetvibesのような中立な立ち位置はユーザーの視点からしても重要なところなのかもしれません。


「ウィジェット」は情報氾濫の救世主となるか?・仏Netvibes創業者に聞く

「サービス公開からからわずか1年強で、すでに全世界で1000万人以上のユーザーを抱えるフランス発のネットサービス「Netvibes(ネットバイブズ)」。先ごろ初来日したNetvibes創業者兼CEOのTariq Krim(タリク・クリム)氏に、今後のサービス展開と同社の掲げるビジョンについて話を聞いた。」




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