AMD HD Experience で、HD画質の映像編集が手軽になるかも

workstyle_voice.png 先日「AMD HD! Experience」の記者発表会にご招待頂きました。
 当日の様子をビデオ撮影させていただきましたので、かなり間が空いてしまいましたが公開しておきたいと思います。

 AMD HD! Experienceというのは、AMDが三洋電機等と提携して発表した新しいHDグラフィックソリューション。
 これまでPCで取り扱いが難しかったHD画質の映像を、手軽に利用できるようにしようというのが狙いのようです。

 最大の売りは、PCのCPUで行っていたビデオ・デコーディング処理をチップセットに実行させることで、CPUの使用率を低減し、PC全体の消費電力を大幅に削減した状態でHD映像を再生できるようにしたこと。
 さらに動画編集ソフトメーカと密接に連携することで、従来よりストレスが少なく容易な動画編集も可能になるとのことです。

 まぁ、言葉で説明しても分かりづらいと思いますので、下記のデモ映像をご覧下さい。

 新しいチップセットの環境では、グラフィックの処理をCPUで実施していないので、通常ならCPUの負荷が80%とかになるところが、なんと数%になってしまっています。
 これなら、これまで難しかったHD画像の処理がPCでも可能になりそうというイメージが湧いてきます。

 海外のビデオポッドキャスティングを見ていると、その多くがHD画像で処理されている印象があります。
 元々企業で運営しているものが多く、機材も充実しているのがその一因だとは思いますが、日本にもXactiシリーズのようにHD画像を撮影できるビデオカメラは急増していますから、ネット上にHD画像が増えないのはやはり編集環境の方に問題があると思います。

 それがこういったチップセットの普及により、比較的一般的なPC環境でも取り扱えるようになると、状況が変わる可能性があるのかもしれません。


 今回発表されたのはデスクトップ環境向けですが、今後ノートPC環境もターゲットにしているという点も注目。
 日本ではノートPCが会社でも自宅でも普及していると思いますので、ノートPC環境でHD画像の取り扱いがどれぐらい手軽になるのかというのが、日本におけるPCでのHD環境の広がりのきっかけになるかどうかに影響しそうです。

 当日の詳細のプレゼンについては、下記にまとめてみましたので、こちらも是非ご覧下さい。

 ちなみに、日程的に紹介の順番が逆になってしまいましたが、先日紹介したIntelはモバイルインターネット端末に注力していて、AMDがHD画像の処理に注目しているというのは、両者のアプローチの違いを表しているようで、なかなか興味深いところです。

 当然、メインの市場においては両者は激しい競争を繰り広げているわけですが、それぞれが自らの市場を拡げるために独自のアプローチを取っていくというのは、横に習えになりがちな日本企業にも見習うべきところかな・・・と思ったりします。




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