Intel Atomを活用したモバイルインターネット端末は、PCと携帯電話の間に市場を作れるか
先週、インテルさんが開催したインテルブロガーミーティングに参加させて頂きました。
遅ればせながら、当日撮影した動画を編集したので公開しておきます。
今回テーマとなっていたのは、インテルが新たに発表した「Intel Centrino Atom プロセッサ・テクノロジ」。
Intel Atomプロセッサというこれまでのインテルのプロセッサの中でも最も消費電力の低いプロセッサを活用したモバイルインターネット端末向けのチップセット環境だそうです。
個人的に興味深かったのは、MID(モバイルインターネット端末)という端末群の可能性。
これまではUMPCと表現されることが多かったように思いますが、UMPCというと小さいPCという印象が強かったのが事実。
今回展示されていた端末群を見る限り、モバイルインターネット端末というのは、必ずしもPCという定義に収まらず、PCと携帯電話の中間的な位置づけの端末になるようです。
日本では携帯電話経由でのネット活用が一気に便利になったこともあり、PDAとかUMPCとかBlackBerryとか、PCと携帯電話の中間に存在するような端末というのは、かなり存在感が薄い印象があります。
ただ、当日のグループディスカッションで出ていたように、携帯電話だけど不便だけど、PCを持ち運んで使うのも難しいという分野は、まだまだいろいろあるはずで。
今回発表された「Intel Centrino Atom プロセッサ・テクノロジ」を活用した端末群が、そういった市場を拓いていけるかどうかというのが、今後の注目点になりそうです。
ちなみに、もう一つの注目点は携帯電話自体への対応だと思いますが、CNETの「アップルがインテルの新チップ「Atom」を採用する可能性は?」 という記事なんかを見ていると、現在の仕様ではiPhoneですら「Intel Centrino Atom プロセッサ・テクノロジ」を使うのは、まだちょっと難しそうな印象。
そういう意味では、普通の携帯電話向けは、もう一巡か二巡後と言うことになるのかもしれませんね。
ただ、このあたりの展開次第では現在のクローズドな携帯ネット環境に大きな影響を与えることにもなりそうですので、やはり中長期的には目が離せない分野になりそうです。
ということで、当日の様子は下記のビデオをどうぞ。
当日のイベントの詳細は、みたいもん!にレポート一覧がまとまっていますので、是非そちらもご覧ください。
前の記事:Kyte (携帯電話と完璧に連携している動画配信サービス)
次の記事:AMD HD Experience で、HD画質の映像編集が手軽になるかも
関連タグ:Intel ,
■関連記事
Xacti DMX-CA8 記者発表会の動画を公開します。
Afrous (素人でもWebサービスを便利にできるマッシュアップサービス)
Naked Browser (携帯電話のブラウジングを変える新感覚ブラウザ)
ジュジュ (FLASHを多用した新感覚携帯ゲームサイト)
mapii (友達の今いる場所を共有できる携帯電話地図サービス)
アリエル・ネットワークでは、インターネット時代にふさわしい新しい情報共有ツールの研究・開発をしています。
「こういった製品が欲しい!」「こういった機能が必要ではないか?」 |