Campfire (グループチャット)
Campfireは、先日レビューしたBasecampやBackpackで注目の37signalsが、新たに始めたグループチャットサービスです。
秋元さんのブログで紹介されていたので早速レビューして見ました。
チャットと言えば、大体の人はMSNメッセンジャーとかスカイプのチャットをイメージすると思いますが、Campfireはそれと同じようなグループチャットがブラウザ上で実施できてしまいます。
まぁイメージとしては2チャンネルのような掲示板のリアルタイム版。
さくさくとブラウザの中でチャットができるので、操作感も爽快です。
AJAXのおかげでブラウザの更新をしなくてもブラウザ上でチャットができるようになったので、出てきたサービスということでしょうか。
ただ、こうやって書いてしまうと、スカイプのグループチャットで十分じゃないかと思う人も多いと思いますが、Campfireのメリットはデータがサーバーに一元的に保存されるので、後からログを見たり検索したりというのがやりやすいところにあります。
(その代わり当然データ容量次第で有料というモデルになります)
しかもソフトウェアのインストールが不要なので環境依存も少ないです。
GoogleもGmail Chatでブラウザ上からチャットをしたりログを検索できるようにしてきましたから、似たような方向を目指しているということもできそうです。
また、画像ファイルを添付すると画像自体がチャット履歴の中に表示されるのは意外に便利。これはメッセンジャーソフトでは実現されていなかった機能のように思います。
(エアワンでも添付ファイルは自動表示していますが、この手の機能はブラウザだと実現が簡単なんですよね)
これまではチャットソフト的なことはブラウザで実現するのが難しかったので、独自ソフトをインストールするのが常識でしたが、ソフト開発や利用者のインストールの手間を考えるとブラウザの方が楽な人もいるんだからそれで良いじゃないかというシンプルな論理を感じます。
(CNETの中島さんのブログに書いてあったリッチクライアントのアーキテクチャの問題点の話とも関係するところが多々ありそうです)
個人的には、最終的にデータをローカルでも持つこと自体の意義は無くならないと考えていますが、アプローチ自体についてはいろいろ考えさせられるところです。
【Campfireの主な機能】
・リアルタイムチャット機能
2人~40人でチャットをすることができる(無料版は4人まで)
参加者がアクティブかどうか分かる
複数のチャットルームを作成することができる
URLを開示することで、他の利用者やゲストを参加させることができる
チャットルームをロックすることでプライベートなチャットを実施することができる
・ファイル共有機能
チャットの中にファイルを添付することができる(無料版は10MBまで)
画像ファイルを添付すると自動的に表示される
・ポータル機能
どのチャットルームに誰がいるか一覧することができる
・検索機能
過去のチャット内容や添付ファイルを検索することができる
日付や参加者、チャットルーム別で履歴を一覧することができる
・その他
SSLで暗号化することができる(有料版のみ)
【Campfireの概要】
運営:37signals,LLC (Chicago)
開始:2006.02.15?
開発環境:Ruby on Rails
収益:有料版(容量や同時チャット可能人数に応じて無料版から月12$~月49$)
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関連タグ:37Signals , グループチャット , Campfire ,
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