Skypeチャット、パブリックチャット
先日、Skype3.0ベータが公開され、パブリックチャット(公開チャット)機能が追加されたので試してみました。
これまでもSkypeでは50名までのグループチャットを複数設定することができました。
このグループチャットは誰でも主催することができ、参加した人は自由に発言が可能ないわゆる1対1のチャットが複数人数にフラットに展開していく形です。
今回追加されたパブリックチャットは、これまでのメンバーがフラットな権限を持つグループチャットを一歩進めて、CampfireやFreshmeetingのようなウェブベースのチャットサービス同様、管理者ができる操作を強化しているのが特徴です。
SkypeはP2P技術を活用した無料ソフトフォンとして有名ですが、個人的にはSkypeのキラーアプリケーションとしての機能はチャット機能だと思っています。
特にSkypeの複数メンバーでグループチャットをする際の機能は秀逸で、Google Talkのような類似の「音声通話が綺麗」なアプリケーションがいろいろ出てきても、Skypeを置き換えるまで至らないのは実はこのチャットの部分を軽視しているのも一因ではないか思ったり。
なにしろSkypeのチャットに参加するにはSkypeのインストールが必須になりますから、1対1のチャットよりもよりネットワーク外部性が強く働くはずです。
そういう意味では、今回のパブリックチャットも、非常に面白いアプローチだと思います。
パブリックチャットの詳細の使い方はSkype日本語公式ブログを見てもらえればと思いますが、数名のメンバーだけが発言可能で後は閲覧のみに設定したり、参加者をチャットから追放したりと、一般的なウェブチャットで可能なことは大体できると思っていいでしょう。
参加者が100名までという制限はありますから、当然2ちゃんねるのようなウェブの掲示板のような使い方はできませんが、リアルタイムにオープンな議論をするのには向いていると思います。
当然Skypeのインストールが必要な点が弱点にはなりますが、リアルタイムに新着チャットの通知をしてくれるのはクライアントソフトならではですし、下記のようなウェブに貼り付けたスニペットからチャットへの参加申請ができるなど、使い勝手はウェブサービスにかなり近づいてきています。
meeboのようにメッセンジャーをウェブサービスに置き換えるサービスも人気を博しているようですが、今回のSkypeチャットのようにクライアントソフトからウェブサービスの世界に入っていくアプローチも興味深いです。
すでにGoing My WayのKengoさんがチャットルームを公開したりしていますから、ためしに参加されてみるのも面白いと思います。
【Skypeチャットの主な機能】
・グループチャット機能
2人~50人でチャットをすることができる
参加者がアクティブかどうか分かる
複数のチャットルームを作成することができる
よく使うチャットをブックマークしておくことができる
・公開チャット機能
100人までの公開チャットルームを作成することができる
ウェブ上にURLを開示することで、他のSkype利用者を参加させることができる
チャット参加者に管理者権限を付与することができる
・ファイル送信機能
チャット参加者にファイルを送信することができる
・検索機能
日付や参加者、チャットルーム別で履歴を一覧することができる
・その他
スニペットをウェブに貼ることで、ウェブ閲覧者をチャットルームへ誘導することができる
【Skypeの概要】
運営:Skype Limited
開始:?
収益:通話料、有料オプション
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関連タグ:グループチャット , パブリックチャット , メッセンジャー , Skype ,
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