Socialtext (ソーシャルソフト)
Socialtextは複数のユーザーが共同で情報を編集できるwikiの機能を、企業向けにパッケージ化したサービスです。
こういったサービスを何と呼べば良いかは人によって議論があるところですが、CMSやグループウェアのような使い方をすることができ、先日紹介した37signalsのBackpackと重なるサービスかもしれません。
Socialtext自身はエンタープライズソーシャルソフトウェアという言い方をしているようです。
昨年の10月にはSAPを含め複数のVCから400万ドルの資金を調達して話題になりましたし、CEOであるRoss Mayfield氏は、昨年のWeb2.0カンファレンスでもスピーカーとして登場しており、カンファレンスに参加したグロービスの小林さんが注目のサービスと書いていたのも気になっていたので、あらためて試してみました。
(ちなみにRoss Mayfield氏は次回のNILSにスピーカーとして参加する予定のようです)
Socialtextでは、wikiを活用することで複数のメンバーでページを作成・編集することができます。そのページをそのまま特定のメンバーと共有したり、インターネットで公開することができるので、グループウェアやCMSとして使うことができるわけです。
具体的な利用事例としてはWeb2.0カンファレンスの公式wikiなんかが分かりやすいでしょう。
特に、wikiならではの、共同で同じ文書を編集するという機能は参考になります。
編集履歴がきっちり残っている上、編集された文書の比較や元に戻す機能、文書を合体させる機能、メールで文書を追加する機能など、編集関連の機能は実に充実です。
エアワンでも、こういった機能は追加していきたいものです。
それにしても、米国ではページ単位からボトムアップで共有すべきコンテンツを作っていけるというのが流行なんでしょうか。
37signalsのBackpackもそうでしたし、オンラインワードプロセッサのWritelyも将来は同じ方向に進みそうな感じです。
自由度が高い分、なんにでも使えるのですが、逆にどのサービスを何に使うのが最適なのかという視点では、比較が難しいですね。
そういわれればロータス・ノーツも、コンセプトとしては似たようなものを感じますから、米国ではこういう自由度が高いサービスが好まれるということなのかもしれません。
【Socialtextの主な機能】
・ページ作成機能
wikiを使ってページを作成することができる。
ページにタグをつけて、タグでページ一覧を管理することができる。
ページをメールで出力したり、メールでページを作成したりすることができる。
ページの変種履歴を記録しており、変更履歴を比較したり元に戻したりすることができる。
ページに時系列のコメントをつけることができる。
・ブログ作成機能
複数のメンバーにより運営されるブログを簡単に作成することができる。
更新情報をメールやRSSで配信することができる
・リンク・リスト機能
ページ間のバックリンクが自動的に表示される
最近見たページのリストが作成される
・リッチテキスト機能
Wikiwyg editorと呼ばれるリッチテキスト機能を使うことができる
・ファイル添付機能
ページ毎にファイルを添付することができる
添付されたファイルを一覧で見ることができる
・共有機能
複数のワークスペースを作成でき、ワークスペース単位で共有設定をすることができる
ページをインターネット上に公開することができる
ページを特定のメールアドレスのメンバーと共有することができる
・その他
自分のロゴを追加することができる
画面の色設定を自由に変更することができる
更新履歴をメールやRSSで受け取ることができる
【Socialtextの概要】
運営:Socialtext,inc(Palo Alto, California)
開始:2002年?
収益源:有料版(ユーザー数等に応じてユーザー一人当たり月10$前後)
30日間の無料試用有
アリエル・ネットワークでは、インターネット時代にふさわしい新しい情報共有ツールの研究・開発をしています。
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