YouOS (ブラウザの中にデスクトップを再現するウェブOS)
YouOSは、ブラウザの中にデスクトップ環境を再現するいわゆるウェブデスクトップサービスです。
昨年、ネタフルやCNETでも紹介されていて試してはいたのですが、Omnidriveを見て今更ながらにウェブデスクトップの現状が気になったのでレビューしてみました。
まぁ、YouOSについてはだらだらと説明するよりも画面を見てもらったほうが話が早いのですが、まさにデスクトップです。
ブラウザの中にWindowsのデスクトップよろしくアイコンが並び、それぞれを選択するとアプリケーションを起動することができます。
左上の「Stuff」というボタンを押せば、スタートボタンのようにプログラムを選択できますし、アプリケーションとしてもリッチテキストエディターや付箋紙アプリやファイルフォルダーはもちろん、チャットソフト、RSSリーダーや、ブラウザまであります。
そもそもブラウザの中に開いているアプリなのに、その中にまたブラウザが表示されるというのは実に不思議な感覚です。
これだけレベルの高いアプリですが、もともと開発したのは4人の学生というのですから、これまたすごいです。
ユーザー登録をしないでも試すことができますので、まずは試してみてください。
ただ、PCのデスクトップと同じことができるからといって、完全にこちらに乗り換えるかというと、そういう話にはなりにくいのが悩ましいところ。
ウェブでワープロを使うならZoho WriterやGoogle Docs&Spreadshetのような専用サービスの方が完成度は高いですし、チャットにしてもmeeboやLingrのようなウェブチャットという選択肢があり、そういった専門のアプリを組み合わせて使うのに比べると、YouOSのように一つのアプリで全部というアプローチは、なかなかGoogleのような企業規模を伴わないと難しそうな印象もあります。
そういう意味では同じような技術を持ちながらも、ストレージに特化したOmnidriveの方がサービスとしてはわかりやすい気もします。
もちろん、YouOS自体のサービスの完成度は高いですし、すでに580種類を超えるウェブアプリケーションが開発されているなど人気も高いようですので、買収されるなり、オープンソースで広げていくなりという可能性はいろいろありそうな気がします。
今までウェブデスクトップ系は注目していなかったのですが、今後はもう少しチェックしていきたいと思います。
【YouOSの主な機能】
・ウェブデスクトップ機能
ブラウザの画面上にデスクトップ環境を構築することができる
ドラッグ&ドロップで操作することができる
複数のウィンドウを開くことができる
・アプリケーション機能
APIを活用して開発された複数のアプリケーションを利用することができる
・リッチテキストエディター
・ファイルエクスプローラ
・付箋紙(メモ)
・チャットソフト
・RSSリーダー
・ブラウザ 等
・共有機能
他のメンバーとファイルやフォルダを共有することができる
他のメンバーとチャットをすることができる
・その他
携帯電話から利用することができる
APIを利用してアプリを開発できる
【YouOS概要】
運営:WebShaka, Inc.
開始:2006.02?
収益:有料版?
【YouOSの画面】
【YouOSの操作動画】
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関連タグ:ウェブデスクトップ , YouOS ,
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