Writely (ウェブワードプロセッサ)
Writelyは、ウェブ上でMicrosoft Wordのような文書作成ができてしまうサービスです。
これまでにレビューしたサービスとは趣が異なりますが、百式で紹介されてから気になっていたのもあり、サイトに今後プロジェクトやウェブサイトを管理する新しい方法になると宣言されていたのも気になったので、レビューして見ます。
ちなみに、例の「The Best Web 2.0 Software of 2005」のワードプロセッサ部門でトップに選ばれていますし、昨年12月のCNETの記事によるとユーザー数は既に数万人を超えているそうで、100万人の利用者にも対応できる状態になっているとか。
BasecampにもWrite Boardという類似のコンセプトのサービスがありましたし、Central Desktopでもリッチテキスト機能がついていましたが、Writelyはワードプロセッサにフォーカスしているだけあり、機能の充実度は比較にならないぐらい高いです。
特に驚いたのは、充実した履歴管理機能。
元に戻したり変更箇所を確認したりできますから、簡単な共同原稿の作成とかはこれでやれば非常に便利な気がします。
また、ワードを直接HTMLに変換できたり、それをPDFに変換できたりと、まさにワードプロセッサに必要な機能をほとんど網羅している印象があります。
ワープロには興味が無いので、ノーマークでしたが、これは本質が違いますね。
ドキュメントを共同で作成するというのがゴールのプロジェクトなりコラボレーションであれば、何も大げさなプロジェクト管理サービスを使わなくても、Writelyで直接ファイルを共有して共同編集した方が効率が良さそうな印象もあります。
ウェブで共有することにより、ワードプロセッサというソフトの新たな側面が開けたといえば良いでしょうか。
前述の二社がプロジェクト管理ツールの軸から、そのコミュニケーションの手段としてリッチテキストアプリを追加しているのに対し、Writelyは文書作成サービスから共同作業ツールに流れていく可能性は十分あるように感じられます。
要注目のサービスです。
※COLLECTION & COPYにWritelyのSam Shillanceのインタビューの翻訳が掲載されています。
【Writelyの主な機能】
・文書作成機能
リッチテキストファイルを手軽に作成することができる
文字のサイズ、フォント、色、修飾等をすることができる
リンクや画像の貼り付けをすることができる。
HTMLのソースを表示することができる。
文書の修正履歴を記憶し、前のバージョンに戻ったり比較したりすることができる。
・文書変換機能
Microsoft Wordの文書をそのままHTMLに変換することができる。
・文書管理機能
作成した文書を一覧で管理することができる。
タグや☆印などを追加して管理・検索することができる
・共有機能
他のメンバーとファイルを共有することができる
権限を付与したメンバーとファイルを共同編集することができる
メンバーに対してメールを送付することができる。
インターネット上に文書を公開することができる
・その他
ブログに文書を直接ポストすることができる
【Writelyの概要】
運営:Upstartle, LLC. (Silicon Valley)
開始:2005.08.29
収益:特に無し、将来は有料版の提供を予定
アリエル・ネットワークでは、インターネット時代にふさわしい新しい情報共有ツールの研究・開発をしています。
「こういった製品が欲しい!」「こういった機能が必要ではないか?」 |
コメント
Writely の公式 FAQ を翻訳しました。
http://www.writely.com/View.aspx?docid=ahtcf3m8qjvj
投稿者: Satoshi Tanabe | 2006年01月16日 15:36
翻訳ありがとうございます。
日本語だとすんなり脳に入ってくるので、助かります。
投稿者: 徳力@アリエル | 2006年01月16日 15:47