StumbleUponは米国では非常に有名なソーシャルブックマークサービスです。
昨年5月に、eBayに7500万ドルで買収されたことでも話題になりましたが、ちゃんとレビューしていなかったので今更ながらレビューしてみました。
StumbleUponとは英語で偶然見つけると言う意味の言葉なのですが、StumbleUponを一言で表現すると、面白いサイトやページに出会うための出会い系ブックマークサービスという感じでしょうか。
ブラウザにStumbleUponツールバーを導入し、StumbleUponボタンをポチポチすることでサイトを見て回るというのが基本操作になります。
で、その巡回中にそれぞれのサイトを気に入ったか、気に入らないかをツールバー上で選択することで、一般的なソーシャルブックマークサービス同様、気に入ったサイトの一覧をオンライン上に保存することができるという仕組みです。
システムのイメージとしては、専用ブックマークを使うソーシャルブックマークサービスと言っても良いでしょう。
ただ、何と言ってもStumbleUponが秀逸なのは、その個別の選択を元にその後のサイト表示を調整してくれる(らしい)点。
StumbleUponボタンをポチポチしながら、それぞれのサイトを評価していくと、さらに自分に合ったサイトをどんどん紹介してくれるので、いつまでもボタンをポチポチし続けてしまうと言う非常に中毒性の高いサービスになっているわけです。
なにしろ登録ユーザー数はすでに世界で500万人、StumbleUponボタンが押された回数も今年4月には累計50億回を超えていると言うから凄いです。
一覧で表示される利用者の属性を見ても、実にグローバルなサービスになっていることが良くわかります。
StumbleUponの主な利用は面白いサイトやページを見つけることな訳ですが、このメタファーは明らかにウインドウショッピングに利用できるはずで、たいしたビジネスモデルもなさそうなこのサービスを、eBayが大金で買収したのも非常に良くわかります。
日本では、del.icio.usライクな真面目なソーシャルブックマークサービスは、大量のサービスが乱立していますが、もっとこういう違ったアプローチのサービスが増えても良いんじゃないかと改めて思わせられるサービスです。
【StumbleUponの機能】
・クリッピング機能(評価機能)
気に入ったサイトやページを評価することでクリッピングすることができる
・巡回機能
自分の嗜好やクリッピングの傾向を元に、次々にお薦めのサイトを表示させることができる。
・ソーシャル機能
他のユーザーを友人として登録することができる(一方向)
・グループ機能
興味のあるテーマのグループに参加することができる
【StumbleUponの概要】
運営:StumbleUpon (eBay)
【StumbleUponの画面】