2005年12月20日

ライブドア、livedoor Wikiを強化--グループウェア的な利用も

 CNETにこんな記事がありました。

 ライブドア、livedoor Wikiを強化--グループウェア的な利用も (CNET)

特定のメンバーのみWikiを見られる「閲覧認証」機能を追加した。Wikiユーザーが自分のWikiの閲覧を許可するメンバーを指定でき、指定されたメンバーはそれぞれ自分のlivedoor IDでログインして閲覧する。この機能を追加したことで、グループウェアのようにグループ内のメンバーで情報を共有したり、プロジェクトの進捗を管理したりできる。

 はてなグループも似たような機能を持っていたと思いますが、Wikiを共同で利用して情報共有するという手法は、海外でも事例が増えてきていますから、慣れると便利なのかもしれません。
(個人的には編集にくせがあるのが微妙な感じもしますが・・・)

 個人的にはSAPから出資を受けているSocialtextに注目しているのですが、livedoor Wikiもこの辺りを意識して機能追加をしていくのでしょうか。

2005年12月19日

2005年でもっともイケてたWeb 2.0サービス ベスト10より

 アークウェブの安藤さんが、こんな記事をアップしていました。

 2005年でもっともイケてたWeb 2.0サービス ベスト10 (アークウェブ)

 元ねたは、ArticleDashboardというところのようですが、日本語の細かいレビューが参考になります。
 ちなみに、このブログのテーマとして特に気になったのは、SideJobTrackとEventfulというサービス。

SideJobTrack
はい、温めていた企画書が一つボツになりました(笑) プロジェクトマネジメントをオンライン上で行います。作業工数見積なども同時に作成できたり、気が利いているサービスです。

 サービス名や、機能から想像するに、個人事業主的な人がターゲットのように見えます。
 ボツになった企画書も気になりますが、確かに該当のサービスは良くできているようです。

Eventful
イベント情報をソーシャライズできるというサービスです。 いつどこで何が行われているかを知るだけでなく、誰が何のイベントに興味を持っているのかがわかるという点で、行列好きな日本人の特性に非常に合っていると思います。

 upcoming.orgのようなサービスでしょうか。
 確かにこの手のサービスは、日本にはまだあまりありませんね。
 マルチスケジューラのオプション機能として入れてみたいところですが、ソフトウェアだと難しいかな・・・

 どちらも始めて聞きましたが、海外ではこの手のサービスがどんどん生まれてきてるんですね。
 時間ができたら自分でもレビューして見たいと思います。

2005年12月16日

ビジネスのためのSNS--リアルコムが「PeerLinks V1.0」を発表

 CNETにこんな記事がありました。
 
 ビジネスのためのSNS--リアルコムが「PeerLinks V1.0」を発表 (CNET)

 リアルコムといえば、ナレッジマネジメントで有名な会社ですが、その会社がブログやSNSなどを組み合わせたビジネス向けのシステムを発表したようです。
 個人的にもナレッジマネジメントシステムと、SNSのような人を軸としたシステムの相性は良いだろうと考えているので、なかなか興味深い取り組みです。
 PeerLinksという製品名もP2P的なものを連想させますが、SNSもPerson to Person的なP2Pの可視化システムという感もありますから、そういうところから来ているのかもしれません。

ブログやRSSのフィードを実装するほか、興味のあるテーマについて、同じ興味を持つユーザーと情報共有するための「コミュニティ」機能や、自分とつながりのあるユーザーを表示する「ブックマーク」機能などを備える。また、IP電話やMSN Messenger、Skypeなどのインスタントメッセンジャーに連携し、プレゼンス(在席)情報の確認も可能だ。なお、外部のブログサービスや既存のグループウェアとの連携はできない。

  短期的にはドリコムのCMSなんかとバッティングするんでしょうが、長期的にはグループウェア的なものと競合するものに育っていきそうですね。

2005年12月15日

「AJAX」で生まれ変わるデスクトップアプリケーション

 CNETにこんな記事がありました。
 
 「AJAX」で生まれ変わるデスクトップアプリケーション (CNET)

 後半に、現在AJAXが注目されているのは主に個人向けアプリケーションの分野ですが、今後は企業向けアプリケーションにも波及するだろうという予測が書かれています。
 AJAX自体は技術の話ですから、あまり本質的な話ではないかもしれませんが、企業のシステム担当者からすると確かにユーザビリティを向上する上で非常に重要なポイントですね。
 こんな発言も紹介されています。

「ウェブベースのユーザーインターフェースを採用しなければ、シッククライアントを用いて任意のクライアントサーバインターフェースを実装し、レンダリングのための作業をすべて実行する必要が生じただろう。ウェブベースのUIの利点は、インストールが不要ということだが、これはほんとうにすばらしい特性だ」

 このポイントは確かに実感として感じます。
 これまで独自UIのアプリケーションは、その操作性の自由度が一つの売りでしたが、インストールの手間を考えると、今後はAJAXベースのものにある程度置き換えられていくことになりそうです。

 もちろん、ZDNet.com Between the Linesブログにも書いてあるように、AJAX自体は開発する側からすると、実は開発に非常に手間がかかるという課題がありますから、なんでもかんでもAJAXという話ではないというのがポイントですね。

2005年12月14日

SAP、MSとの共同開発製品「Mendocino」のテストを間もなく開始

 CNETにこんな記事がありました。

 SAP、MSとの共同開発製品「Mendocino」のテストを間もなく開始(CNET)

 なんでもMicrosoft OutlookとSAPのデータを連携させる仕組みのテストのようで、例えば。

Mendocinoは予定管理にも利用される。プルダウンメニューを使用して、任意のプロジェクトの会議や、Outlookのカレンダーに記載されているその他の予定に費やす時間を割り振ることが可能だ。この機能を利用すると、SAP上にある従業員のタイムシートも連動して書き換えられる。同様に、従業員が自分のカレンダーに休暇予定を記入した場合も、その情報がSAPの人事システムに自動的に伝えられる。

 と、OutlookとSAPの予算/人事/課金情報などの可能性が書かれています。

 実はこの分野って言うのは、これまでも可能性は結構議論されてきたんですが、情報システム的に基幹系システムに比べると予定表的な情報系のアプリケーションの地位が低かったり、基幹系のシステムが古くてインターフェースが取れなかったり、やっぱり紙の手帳だろっていう人が多かったりで、なかなかこういう情報系と業務系のシステム連携は実現できていなかった感があります。

 ただ、ここに来て、もろもろの条件が整いつつあるのは確かで、いよいよデジタル化による情報系と基幹系の融合が始まろうとしているようです。
 まぁ冷静に考えたら、個人の予定データがデジタルであるのに、それを別のシステムに人が入れなおすなんてのは明らかに無駄ですからね。

 この分野は、まだまだ考えればいろんな可能性がありそうです。

2005年12月12日

GmailにRSSクリッピングの新機能

gmail.gif
 ITmediaにこんな記事が出ていました。

 GmailにRSSクリッピングの新機能 (ITmedia)

 GmailにRSSクリッピング機能がついて、利用者はメール閲覧中にティッカー型の記事告知を見ることができます。見え方は右上の画像のような感じで、控えめです。
 メールソフトにRSSリーダー機能がついたりという話もありますが、メールというおそらく一番長い時間をかけているソフトウェアに、関連する機能が増えていくというのは実に自然な流れのように思います。 

 Gmailは現在こそメールサービスですが、今後MicrosoftのOutlookと同様、スケジュール管理やToDo管理機能なんかもついてくるでしょうし、個人の情報管理という軸での機能が次々に追加されてくることになりそうです。


 ちなみに、SW's memoの渡辺さんによると、今回の目玉はRSSクリッピングではなく、添付ファイルを参照出来ることによるマイクロソフトのOfficeシリーズへの揺さぶりだとか。
 
 どちらにしても、渡辺さんが最後に書いている部分を肝に銘じて、今後の方向性を考えていかないといけないのは明らかですね。

この市場は相当レベルの空中戦になります。単機能だけ出しているのでは、センスか開発力が無い限りは正面から撃破されるでしょう。もしくはローカル市場日本の特性と時間差を上手く捉えて先行で走るか。
トレンドだけ追って参入や展開を考えていてはいけない領域の良い例になりそうです。

2005年12月 9日

次のキラーアプリは「カレンダー」--「When 2.0」カンファレンス開催

 CNETにこんな記事が出ていました。

 次のキラーアプリは「カレンダー」--「When 2.0」カンファレンス開催 (CNET)

 カレンダー、スケジューラ周りに固執している自分の信念が間違っていないというのが証明されたようで嬉しい気もする反面、大手・ベンチャー交えてこれだけ多くの企業が同じ市場を狙っているかと思うと身が引き締まる思いです・・・

 個人的に注目したのは下記の段落

たとえば、消費者には、家族用カレンダーと仕事用カレンダーを共有/同期化したり、誰がどのイベントを見るのかといったプライバシーのコントロールを維持するための有効な手段がまだない。また、あるカレンダーの情報を携帯電話やPDA、さらに他のPCに送るにも困難が伴う可能性がある。たとえば携帯電話には、グラフィカルなインターフェースの機能が限定されるなどの問題がある。

 このあたりはマルチスケジューラでも、かなり気を使って実現しているところですので、他社に負けない自信はありますが。
 たしかに個別の実装では後でお客様が困ることになってしまうので、業界標準みたいな仕様が決まると便利になりそうな気もします。

 次のOutlookでは、共有機能が強化されてくるようなので注目したいです。
 なにしろ現在のMicrosoftのこの辺の戦略をリードしているCTOのRay Ozzieは、アリエルが創業時に大いにインスパイアされたGrooveの創始者ですからね・・・

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