2006年12月12日

Socialtextにオフライン編集機能が追加

socialtextlogo.gif 企業向けWikiのSocialtextが、オンラインにあるウィキの情報をローカルにコピーしてオフラインでも編集できるようにする「アンプラグ機能」を公開したそうです。
 
 先日もWeb2.0グループウェアのZimbraが、オフラインクライアントを追加する予定だと言うニュースがありましたが、アメリカの企業向けウェブサービスにおいては、オフラインをどのようにカバーするかと言うのが次のテーマになってきているようです。

 Socialtextのアプローチはwikiの情報をZip形式で圧縮してローカルに保存すると言うもので、専用オフラインクライアントを作成するアプローチと比較すると使い勝手には慣れが必要な印象もありますが、専用ソフトのインストール無しでオフライン変種が可能と言うのは興味深いところです。

【画面イメージ】
socialtext_unplugged.png

TechCrunch Japanese Socialtext、アンプラグ機能をローンチ

「企業用ウィキツールの「Socialtext」は、パリで開催中の会議「LeWeb3」で「Socialtext Unplugged」を今日(米国時間12/11)リリース。これは、インターネットに接続していない時でもウィキでの作業が可能になるアンプラグ・アイコンだ。オンライン中にユーザーはブルーのUnplugアイコンをクリックすることで、ウィキ中の選択したページをダウンロードし、オフラインの際にも利用可能になるしくみ。」

2006年12月11日

YouSendItの利用者数が300万人を突破

yousendit_logo.png 以前に「100万人が登録しているファイル転送サービス」として紹介したYouSendItですが、利用者数が300万人を超えたそうです。

 なんでも「同社は今年9月以来成長率300%、有料契約者数においては200%の伸び」とのことで、無料利用者だけでなくちゃんと有料契約者も増えているのがすごいですね。

 Alexaのグラフでは頭打ちのようにも見えるのですが、いわゆる無料利用者を無理やり増やすのではなく、お金を払う企業利用者に人気があるサービスとなってきているのかもしれません。

yousendit_graph.png

 サーバーの数もすでに200を超えているそうで、単純にファイル転送サービスと言うよりは、巨大なストレージサービスと言えそうです。


TechCrunch Japanese YouSentIt、ユーザー300万人を超える

「ファイル転送サービス企業「YouSentIt」は、利用者数が300万人を超えたことを昨日(米国時間12/6)、TechCrunchに対して明らかにした。同サービスを最初に試した際の利用体験はスムーズではなかったが、それ以来、かなり良いサービスだと思うようになってきた。」

2006年12月 1日

Zohoが、GoogleやMicrosoftに先んじてオフィスアプリのウェブ同期を実現

zoho_logo.gif Zoho WriterZoho Sheetなど、ウェブベースのWord、Excelのサービスを提供しているZohoですが、今度はMicrosoft Officeプラグインを公開したそうです。

 これを使うと、WordやExcelの画面から直接、ウェブ上のZohoのアカウントにファイルを保存することができます。

 ある意味自社のサービスのUIを使わずに、WordやExcelからファイルを直接自社サービスに保存させるというのは、自社のサービスを否定しているようにも見えてしまいますが、既存のWordやExcelを使いたい人はそちらから、ZohoのUIで利用したい場合にはZoho WriterやZoho Spreadsheetから編集を行うというのは、オフラインとオンラインの両方のメリットを活かせるという意味で非常に注目のアプローチです。

 最終的にはデータはZohoのストレージに保管されるわけですから、Zohoの利用者を増やすには良い手法のように思われます。
 なんにしても本家WordやExcelを提供しているMicrosoftや、Google Docs&Spreadsheetを提供しているGoogleの向こうをはって、Zohoというベンチャー企業が技術的に先行してサービスを提供しているというのが凄いですね。

 Googleが類似のプラグインを提供するのも時間の問題のような気もしますが、Zohoがどこまで対抗できるのか注目です。
 ちなみにすでにZohoの利用者は15万人近くに上るのではと推定されているようです。 


TechCrunch Japanese:Zoho、真のOffice Live:オンライン/オフラインOfficeアプリの橋渡し役に

「オンライン・オフィススイート会社「Zoho」は今日(米国時間11/30)“Microsoft Officeプラグイン”をローンチ。同プラグインはMicrosoft OfficeとExcelから、直接、ユーザーのZohoアカウントにファイルを保存することを可能にする。
同社はまたAPIを公開し、それに「Desktopize」とのパートナーシップについても発表。同パートナーシップにより、ユーザーはデスクトップからZohoアカウントに直接ファイル保存可能なバーチャルフォルダーを作成できるようになる。」

zoho_plugin.png

2006年11月24日

ファイル転送ソフトのPandoにメール添付検出機能が追加

pando_logo.gif ITmedia BizID経由で知ったのですが、先日レビューした大容量ファイル転送ソフトのPandoの最新バージョンでは、メール添付の際に自動的にPandoが起動するようになったようです。

 なんでも、事前にPandoを利用したいファイルサイズを設定しておいて、
添付ファイルの容量がユーザーの指定した制限を超える場合は、Pandoを利用するようになるようです。
 わざわざ専用ソフトを起動して添付させるのではなく、メールを送付するという普段の行為の中に自らを位置づけてしまうというのは非常にうまいですね。

 しかも対応しているのが、GmailやOutlookをはじめ基本的なメールサービスをカバー。
 さらにYahooメッセンジャーやSkype用のプラグインもあります。

 これですでに150万を超えるという利用者がさらに増えることは間違いなさそうです。

ITmedia Biz.ID:添付ファイルの制限を「回避」する無料ソフト

「添付ファイルのサイズ制限を気にせずに、電子メールを送信できる無料P2Pソフトを米新興企業Pando Networksが提供している。」

Gmail-Pando_Attach.jpg

2006年11月22日

Read/WriteWebの日本語訳がCNETに掲載されるようになったようです。

 ふと気がついたら、CNETでRead/Write Webの翻訳が始まっていますね。
 TechCrunchといい、Read/Write Webといい、eHub Interviewといい、英語が読めれば人より若干早耳でいられるという時代も終わりつつあるのでしょうか(というのはおおげさですが)

 個人的には、これでまた英語のリーディングの練習用に別のブログを探さなければいけなくなりましたが(笑)、海外の良質のブログが日本語で気軽に読めるのはいいことですね。
 CNETさんありがとうございます。

 次はPodTechのビデオポッドキャスティングの日本語字幕をお願いします(笑)


韓国Web 2.0アプリケーションの動向を探る - CNET Japan

「Read/WriteWebは次世代ウェブの技術に関する話題を中心に扱ったブログ。Richard MacManus氏が心惹かれた革新的なアプリケーションやサービスのほか、気になる製品のポジショニングや最新のウェブニュース、業界への洞察をつづっている。」

Zimbraの日本語展開は「feedpath Zebra」

feedpath_zebra.png 秋に販売が開始されるといわれていた日本語版Zimbraですが、「feedpath Zebra」というブランド名でフィードパスが自社ブランドで展開することが決まったようです。

 基本機能に絞ったZebra Wihteと、全機能を利用可能なZebra Blackの2種類のメニューで展開するようです。

 発売は来年1月なのでスケジュールは遅れているようですが、企業向けのアプリケーションは、Quickenのような会計ソフトでも、Salesforceのような営業支援ソフトにしろ、Grooveのようなグループウェアにしろ、日本向けにちゃんとローカライズされないで入ってくると意外なほど上手くいかないという歴史がありますから、日本向けにちゃんとカスタマイズするというのはさすがです。
 その分時間がかかっているということでしょうか。

 Zimbraについては昨日も、オフラインクライアントの話題がありましたが、このあたりも順次日本語化が進むとなると、興味深いですね。
 一般的にはサイボウズと競合するといわれているアプリケーションを、サイボウズグループ自体が手がけてしまうというのもすごいです。


フィードパス、SaaS型メッセージング/コラボレーションサービスを1月に開始 - ZDNet Japan

「フィードパスは11月21日、ウェブ対応メッセージング/コラボレーション機能を提供するSoftware as a Service(SaaS)型サービス「feedpath Zebra」を2007年1月に開始すると発表した。」

2006年11月21日

Zimbraにオフラインクライアントが追加予定

  先日、有償顧客が400万人突破という記事を紹介したZimbraですが、12月にオフラインでも利用できる機能を追加するようです。

 要は専用ソフトを配布するものと思われますが、「電子メールやカレンダーの情報の保存にローカルデータベースを使用するが、こうした情報は、ユーザーがZimbraの電子メールサーバへ再接続した際に同期される。」とのことで、NotesやExchangeのような使い勝手も実現するというところでしょうか。

 Web2.0的なサービスというとウェブサービスが基本です。
 ZimbraのCEOのDharmaraj氏も「われわれは常々、(ウェブベースの)アプリケーションはデスクトップアプリケーションよりも高品質だと言い続けている」と発言しており、ウェブサービスへのこだわりは強いようですが、それでもオフラインクライアント提供に踏み切るというのは、やはり企業向けにサービスを提供するとモバイルや回線接続が悪いときにもデータを利用したいというニーズが強く出てくるということでしょうか。

 ちなみに2007年にはインスタントメッセージング機能も追加されるようですから、着実にMicrosoftのExchangeやSharepointと正面から対抗するラインアップをひいていくようです。
 

Zimbra、ウェブメールサービスにIM機能を追加へ - ZDNet Japan

「オープンソースソフトウェア企業のZimbraは2007年に、同社が提供するウェブベースの電子メール、カレンダーソフトウェアに統合型インスタントメッセージングを導入する計画だ。同社の最高経営責任者(CEO)がこの計画を明らかにした。
 またZimbraは12月に、オフライン時でもウェブベースソフトウェアを利用できる「オフラインクライアント」をリリースする予定だ。」

2006年11月16日

Googleカレンダーのソーシャルカレンダー化が進展中

google_logo.gif Googleカレンダーでイベント情報を検索することができるようになったようです。
 日本語版では表示されていないので試すのを諦めかけたのですが、Going My Wayでkengoさんが実際に検索しているのを見て、言語設定を英語にしてみたらボタンが表示されました。
 検索自体は日本語でもできるので、是非試してみると良いと思います。
 

 もちろん、Googleカレンダーの情報流出問題で話題になったように、これまでも公開カレンダーを検索すること自体はできたのですが、これまでの検索はカレンダー単位の検索でした。
 個別のイベントも検索にはひっかかりますが、表示は基本的にカレンダー一式セットになります。

 で、今回追加されたのが個別のイベント検索機能。
 「コンサート」とかキーワードを入れるとカレンダーごとに個別の予定を一覧で表示してくれます。

 さらに場所や日時を指定したり、週表示、月表示で検索することもできるので、完全にソーシャルカレンダー機能の実装と言って良いでしょう。
 これからはイベント検索する人も増えると思われるので、Googleカレンダーを公開設定にするときはより注意が必要になりそうです。

 それにしても、昨日ようやくマルチスケジューラにGoogleカレンダー連携を実装したところなのに、Googleの機能追加のペースはやっぱり速いですね・・・背中が見えません。


 先日、ソーシャルカレンダーサイトのZventsが、VCから7億円の増資を行ったというニュースがあったばかりでしたが、米YahooもソーシャルカレンダーのUpcomingを買収してありますし、米国ではソーシャルカレンダーサービスの戦いも小規模ベンチャーから、かなり大規模なレベルにステージが移っているようです。
 
 日本の利用者にとっては当面、eventcastとGoogleカレンダーあたりの選択になりそうですが、類似のサービスもいくつかでてきているようですし、日本のカレンダーサービスの大御所であるヤフーカレンダーの動向も気になるところです。


ITmedia Biz.ID:Google Calendar、映画やコンサートなどのイベントが検索可能に

「米Googleは11月15日、オンラインカレンダー「Google Calendar」に新機能を追加した。映画やコンサートなど、公共のイベントスケジュールを検索できるようになった。
 イベントを検索するには、Google Calendarの画面上にある検索窓に、映画のタイトルなどのキーワードをインプットし、「Search public events」ボタンをクリックする。」

2006年11月14日

37SignalsのBasecampの登録者数が100万人を超える

37signals_logo.png BasecampやBackpackなどのアプリケーションや、Ruby on Railsなど、さまざまな分野で注目を浴びている37Signalsのブログで、Basecampの登録者数が100万人を越えたと発表されています。
 
 それ以外のアプリケーションについても開示していて下記の通り。

Basecamp(プロジェクト管理):100万人超
Backpack(個人情報管理):数十万人
Campfire(グループチャット):十万人
Ta-da List(ToDoリスト):数十万人

 なんでも、37Signalsのサービス全部で登録者数は来年には200万を余裕で超えることになりそうです。
 もちろん、この数の中には休眠アカウントや重複カウントも含まれるそうですが、業務用を中心としたアプリケーションでこの数字は堂々たるものです。
 
 単独でなりたっている企業だけに買収の噂もあまりたちませんが、おそらくアプローチは多々あるのではないかと想像されます。
 37Signalsの動向には、今後も注目です。


Basecamp turns 1,000,000 - (37signals)

「This afternoon, the 1,000,000th person will be added to Basecamp. The account that registers this 1,000,000th person will be given a $500 credit towards their account. If that person isn’t part of a paying account, we’ll give the credit to the closest paying account over the 1,000,000 mark.」

2006年11月 9日

ソーシャルカレンダーのZventsが7億円超の増資を実施

zvents_logo.gif TechCrunchによると、以前にレビューしたソーシャルカレンダーサイトのZventsが700万ドルの資金調達を行ったそうです。
 700万ドルと言うと日本円にして7億円以上ですから凄いですね。

 私がZventsやEventfulなどのソーシャルカレンダーサイトをレビューしてたのはもう1年前になりますが、当時Upcomingをヤフーが買収したのもあり、この分野はてっきり大手ネット企業が押さえるのかと思っていましたが、Zventsはがんばっていたんですね。凄いです。
 サイトのデザインも変っていますし、機能も相当強化されているようです。

 ソーシャルカレンダー、ソーシャルイベントサイトというと、日本ではeventcastぐらいのように思いますが、evnetcastもそのうち億単位の増資をするような企業になるのでしょうか、注目したいです。


TechCrunch Japanese アーカイブ » イベント検索のZventsが$7M(700万ドル)の資金を調達

「地域のイベント管理技術とカレンダーのベンダーZventsが今日(米国時間11/7)、シリーズA投資で計$7M(700万ドル)の資金を調達したことを明らかにした。取りまとめはVantagePoint Venture Partnersが行い、同社以外にはRed RockとNetService Venturesが投資に参加した。 Zeventsは強力な商品群とAPI、実力派のチーム、充実した顧客リスト、それら全てをひとつにまとめたような会社だ。」

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