2006年1月18日

マイクロソフト、Lotus Dominoに照準--Exchangeへの移行ツール提供へ

 CNETにこんな記事が掲載されました。

マイクロソフト、Lotus Dominoに照準--Exchangeへの移行ツール提供へ - CNET Japan

 ニュース自体は、記事にもあるようにまだちゃんとした移行ツールが無かったんだ、というのが正直な印象なんですが、注目したのは下記の部分。 

電子メールに関しては、ほとんどの企業がすでに電子メールサーバソフトウェアを保有するため、IBMとMicrosoftは互いの顧客を奪い合う必要に迫られている、とGartnerのCainは指摘する。  「もはや未開拓の顧客はほとんどない。市場シェアを拡大するには競合他社から奪い取るしかない」(Cain)
 

 いわゆる「グループウェア」という製品については、中規模以上の企業はほとんど導入しており、競合他社からの顧客の奪い合いになっているというのは、米国も日本も同じですね。
 米国はExchangeとLotus Dominoの2強状態。日本はこれにサイボウズが加わるイメージでしょうか。

 最近は、BasecampやSocialtextのようなWeb2.0系の情報共有サービスにも脚光があたってはきてますが、企業を単位とした情報共有を実現するグループウェア自体は、まだまだ今後もIBM・Microsoft・サイボウズを中心に動いていくことになるでしょうね。

 エアワンではこれらの企業と上手くデータを連携させてもらって、個人やプロジェクト単位の情報共有ニーズによりフォーカスしていきたいと思ってます。
 

Web2.0的 組織論

 ITmedia オルタナティブ・ブログで「走れプロジェクトマネージャー」の大木さんが、こんな記事を書いてました。

Web2.0 的 組織論 - 「走れ!プロジェクトマネージャー!」

そろそろ組織体制を作る際にも、そういったツールの活用で今までになかった組織体制が出来ても不思議ではないな、と思い始めたのです。  どういうことかと申し上げますと、もっと立体的な組織体制があっても良いのではないか、ということです。3Dでしか描けないような組織図ですね。
 

 3Dでしか描けないような組織図というのは興味深い表現ですね。
 ここ最近、レビューしていたBasecampやSocialtextのようなサービスは確かにプロジェクトやワークスペース単位で複雑な情報共有を実現できますし、Web2.0系のサービスは大体タグを使って複雑な属性管理が可能です。
 この辺りは、エアワンでもルームという単位を使って表現しようと苦労してきた部分ではあるのですが。

 組織論自体が大木さんが書いているような新しいものに変わってくると、これまでの階層的な組織構造にあったツールと、新しい組織構造にあったツールというものの違いが、はっきり見えてくることになるのかもしれません。

2006年1月17日

企業向けWindows デスクトップ サーチとツールバーが登場、無償で利用可能

 ZDNet Japanにこんな記事が掲載されていました。

企業向けWindows デスクトップ サーチとツールバーが登場、無償で利用可能 - ZDNet Japan

 デスクトップサーチと言えば、一般的にはGoogleのGDSが有名ですが、マイクロソフトも実は半年以上前にWindowsデスクトップサーチをリリースしています。
 コンシューマー向けの存在感はイマイチなんですが、今回の「企業向け」のリリースは、さすがマイクロソフトという感じですね。

 Googleがデスクトップサーチをリリースしたときには、その便利さが注目された反面、インデックスのセキュリティ問題や、PCの情報がGoogleに流出するリスクなんかに脚光があたったため、システム管理者でGDSを嫌っている人は多いようです。
 そういう意味では、「企業向け」と製品名に入れてIT管理者にアピールするのはマイクロソフトならではのアプローチですね。
 これならエアワンとも連携がしやすそうです。

 はたしてGoogleも同じアプローチを取るのかどうするのか、注目です。

2006年1月16日

Ray Ozzie:「インターネットサービスの破壊力」

 話題になったのはちょっと前ですが、MicrosoftのRay Ozzieの社内メモがZDnetに公開されています。

 R・オジー:「インターネットサービスの破壊力」 (ZDnet)

 このRay Ozzieというのは、もともとグループウェアのLotus Notesを開発し、その後P2PグループウェアのGrooveを創業した人です。
 実はアリエル・ネットワークもLotus Notes出身者が設立し、P2Pをベースとしたグループウェアの開発からスタートしたので同じような遺伝子の会社です。(私はNTT出身なので毛色が違いますが)
 そういう意味で、会社としても個人的にもRay Ozzieには注目し続けています。

 7ページにもわたる長いメモですが、今後のマイクロソフト・インターネットの方向性について示唆に富んでおり、大変興味深いメモです。
 関連するマイクロソフト製品が2006年から出始めてきますから、やはりビジネス関連の製品やサービスが受ける影響というのも大きくなりそうで、目が離せません。

2006年1月13日

グーグル、検索アプライアンス「Google Mini」2機種を新しく発

 CNETにこんな記事が出ていました。

グーグル、検索アプライアンス「Google Mini」2機種を新しく発表 - CNET Japan
 
 Google Miniというのは中小企業向けの、企業内検索ソフトといえば分かりやすいでしょうか。
 「社内限定のブログが上手くいかないのは、社内にはGoogleが無いからだ。」なんてことを言っていた人がいましたが、こういった企業内向けの検索エンジンに使い勝手のいいものが増えてくると、企業内の情報共有の仕組みも変わってくる気がします。

 ただGoogle Mini自体はあまり使われているという噂を聞かないので、まだこれからということでしょうか。
 通常のGoogleの無料アプローチと異なり、過去のバージョンより倍以上の値段設定で再リリースしている点も試行錯誤しているのが感じられます。

 使っている方がおられたら、是非(こっそり)使い勝手を教えてください。

2006年1月11日

企業内と企業外の違いにある意味

 ZDNet の「エンタープライズニュースの読み方」で下記のような記事がありました。

ZDNet Japan Blog - エンタープライズニュースの読み方:魚は潮の流れの良いところに棲む

ここで違和感を感じてしまうのが、企業内と企業外という区分である。当然、企業には機密情報があり、ガバナンス強化は必達事項である。それ故に、内部のコミュニケーションと外部のコミュニケーションとの間には、明確な線が引かれてしまう。

 弊社のソフトウェアのテーマとしても、「組織や企業の壁を超える」というのを一つのキーワードにしていますが、最近のトレンドを考えると飯田さんが書かれているように、「企業内で情報共有する」というグループウェア的なアプローチと、個人レベルでネットワーク化されて、情報がコミュニケーションされるブログやSNSのようなツール群の間で、コンセプトなり仕組みの大きなギャップを感じています。

 当然、企業によってどちらが必要とされているかというのは異なるわけですが、果たして今後どれぐらいのペースや規模で、そういうオープンなアプローチが取られるのか、というのはこれまた難しいところです。
 ただ、一つの大きな変化として、個人レベルのツール群の魅力に気づいている人が増えている点は無視できないところですね。

 この辺りの見極めが、今後重要になってきそうな感じがします。

2006年1月10日

マイクロソフト、「Project Elixir」のサンプルコードを公開

 CNETにこんな記事が掲載されていました。

 マイクロソフト、「Project Elixir」のサンプルコードを公開 (CNET)

Microsoftは、「Outlook」でSiebel Systemsの顧客情報システムのデータを閲覧するのに利用する無料ソフトウェアのコードをリリースした。こうした社内プロジェクトを立ち上げることで、他企業が同様のプログラムを開発することをMicrosoftは望んでいる。

 先月、OutlookからSAPを利用できる「Mendochino」という製品の記事が掲載されたばかりですが、今回のMicrosoftはかなり本気で、Outlookのビジネス情報用アクセスソフトの地位を確立しようとしているようです。

 日本では比較的Outlookのシェアは低いようなので、あまり短期的にインパクトのある話ではないかもしれませんが、米国では結構Outlookを中心に使っている企業・人が多いという話を聞くので、この動きは注目です。

2005年12月28日

新しくPCを買った時に必ず入れる10のソフト

 はてなで、こんな質問が投稿されて話題になっていました。

 新しくPCを買った時に「何はなくともこれだけは入れる」ソフトを10個上げて下さい。

 あらためて回答者の皆さんのリストを眺めてみると、PIMだとかタスク管理、スケジュール管理ソフト的なものってこういうところには、ほとんど出てこないというのを感じます。
(もちろん回答者が開発系の人が多かったり、その手のシステムはウェブサービスや会社のグループウェアで済んでいるということもあるんでしょうけど)

 来年は、こういうところにもマルスケとかの名前が上がるようがんばっていきたいです。
 という年末の振り返りでした。

2005年12月27日

セールスフォース、サービスがほぼ終日停止--Webサービスの弱点露呈

 ちょっと前になりますが、CNETにこんな記事がありました。

 セールスフォース、サービスがほぼ終日停止--Webサービスの弱点露呈 (CNET)

Salesforce.comのサービスが米国時間20日、ほぼ終日にわたり停止し、顧客企業の多くが重要な業務データにアクセスできないという事態に見舞われた。同社としては、おそらく過去最悪のサービス障害となった。

 業務サービスを提供する事業者としては、他人事ではない問題です。

 これ以外にも最近はGmailが止まっていたり、del.icio.usが止まっていたりと、情報管理ツールが使えないときの苦労というのが身につまされる出来事が連続しておこりましたが、特にセールスフォースのようなASP型のサービスでは、サービスが止まると利用者は何もできなくなってしまうというのが悩ましいところかもしれません。
(もちろん、その分、当然インストールの手間なんかが省けますから、バランスは大事なところだと思いますが。)

 うちの会社はクライアントソフトも併用できるのがメリットですから、こういうサービス障害で利用者にできるだけ迷惑がかからない仕組みにするというのも、一つ差別化のポイントとして頑張りたいところです。

2005年12月26日

check*padが携帯電話に対応

 このブログで一番最初に紹介したcheck*padですが、今度は携帯電話に対応したようです。

 早速試してみましたが、とてもよくできています。
 リストの追加や修正ができるのはもちろんのこと、簡単ログイン機能も実装されている上に、メールから項目を追加する機能も実装されています。

 これがほとんど一人で開発されているというのが実にすごいです。
 (ちなみに、いよいよ事務アルバイトの募集を始めたようですので、本格的にサービス化されていきそうです)

 うちも、この辺のスピード感は是非参考にして、良いサービスを作っていきたいです。

※CNETにも記事が出ていました。いよいよメジャーデビューも間近というところでしょうか。
 ToDo管理ツールの「check*pad」に携帯電話対応版が登場

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