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2007年12月18日

InterConnect 2007 (日本のMicrosoftが開発する人脈管理ソフト)

interconnect1.png InterConnect 2007は、Microsoftが開発・販売を行っているデジタル備忘録ソフトです。
 先日のInterConnect ブロガーミーティングで、モニター用のライセンスを提供いただきましたのでレビューをしておきたいと思います。

 
 なんといっても、InterConnectで興味深いのは、開発を日本のMicrosoftのチームが行っているソフトウェアという点でしょう。
 一般的には、Officeソフトを始め、Microsoftのソフトウェアは全て国外で開発されており、それを日本のチームが日本向けにローカライズを行うというのが普通だと思いますが、このInterConnectは日本チームによる企画・開発。
 人脈が非常に重視される日本ならではのビジネス環境を反映させたソフトウェアと言えるでしょう。

 最初のバージョンとなるInterConnect 2004では、オンラインで名刺交換を行うというPlaxo的な発想も取り入れたソフトだったように記憶していますが、今回のInterConnect 2007では、前のバージョンの利用者の声も反映し、よりブログ的に気軽にメモを取っていくソフトとなっています。

 入力画面もこんな感じ。

interconnect0.png


 ブログっぽいですよね。

 現在、個人的には、メモ書き的なものはできるだけブログ記事としてまとめて公開するようにしているのですが、業務の関係上ブログに公開できないものが多々あるのも事実。
 これまでそんな時には、細かいメモを秀丸でテキストファイルに書いて保存したり、マルチスケジューラのToDoにメモしたりしているのですが、ちょっとしたメモ書きはそれだと面倒ですし、ほぼ確実に後から探さない(探せない)のが大きな課題でした。 
 InterConnectでは、ちょっとしたメモや議事録も全て人にひもづけて保存しておくことができ、あとから人単位で検索することができるというのがなかなか面白いです。

 また、あとから地味に役立ちそうなので、人単位でOutlookから自動的にやりとりしたメールを抽出してきてくれる機能。
 添付ファイルだけを探したりもできるみたいですので、「あ、あのときに多分メールで送ったはず・・・」なんてときにメールを探すのにも便利そうです。

 個人情報保護法の関係で、ウェブサービス化はなかなか難しそうな気もしますが、個人的にはもう少しデータを他の人と共有できる等、ウェブサービス的なアプローチもあったら面白いのではないかなという気もしました。


 このタイミングでPC変更をしたこともあり、まだ細かくは利用しきれていないのですが、ブログ的なシステムの可能性を個人用のソフトウェアに転換したという意味で、非常に興味深いソフトと言えそうです。

 Microsoftのサイトから試用版をダウンロードして試すこともできますので、興味がある方は是非どうぞ(Outlook2007が必要になります。)

interconnect.png

2007年12月14日

日本発の英語ITブログAsiajinが正式スタート

 サイボウズラボ・プログラマー・ブログで有名な秋元さんが、メロートン社の新井さんと、Asiajin(アジアジン)なる英語ブログを開始されました。
 コンセプトは「日本とアジアのウェブ業界情報を英語で発信」。

 日本だけじゃなく、アジアをカバーするという意気込みなのがすごいですね。
 日本のIT情報を英語で配信という意味では、先日紹介したblognation Japanなんかもライバルになるのかもしれませんが、何にしても日本人としては、こういった取り組みが一つでも増えるのは嬉しいことですね。

 今後の活躍に期待したいです。
 秋元さんのブログに、Asiajinを開始した背景なんかが細かく書かれていますので、是非こちらをどうぞ。


秋元@サイボウズラボ・プログラマー・ブログ: 日本発の英語ITブログAsiajinを始めた動機

「これまで二年半、当ブログで海外のネットサービスをたくさん見て、面白いと思ったものを紹介してきました。それらの中には日本語化して日本人にも使われているもの(YouTubeなど)もありますし、日本語化しなくても使われているもの(twitterなど)もあります。英語圏のネットを伝えるニュースやブログは人気が高いですし、海外から日本へは、たくさんの情報が流入しているといえるでしょう。」

2007年12月12日

「ビデオブログで英語とネット事情を同時に学ぶ」をBiz.IDに投稿しました。

logo_bizid.gif ITmedia BizIDの連載コラム「デジタルワークスタイルの視点」に、新しいコラムを書きました。
 よろしければ、是非ご覧下さい。

3つの海外ビデオブログで英語と最新ネット事情の両方を学ぶ - ITmedia Biz.ID
「日本でも大きな反響を呼んだ「iPod touch」。もう手に入れたでしょうか? ビデオが見られたりしますが、意外とビデオコンテンツがなかったりします。そこで、英語と最新ネット事情を両方とも勉強できる海外のビデオブログやビデオポッドキャスティングをご紹介しましょう。」

 ※記事へのアドバイスや感想など、フィードバックはこちらに是非コメントお願いします。

Google Docsの利用者数は160万人で、競合事業者と比較してもダントツトップ

 先週、TechCrunchにCompeteの統計をもとにした、オフィスソフト系ウェブサービスの利用者数比較が掲載されていました。
 それによると、オフィスソフト系ウェブサービスの2007年11月の月間利用者数は下記の通り。

Google Docs全体 160万人
 内 Docsのみ      67万人
 内 Spreadsheetsのみ 69万人
Zoho 13万3000人
Office Live 16万8000人
Zimbra 4万6000人
ThinkFree 1万8000人

 いわゆる登録者数ではなく、月間ユニークビジター数ですから、各事業者が発表している数値とはかなりずれがありそうですが、アクティブな利用者数の推定としては結構信憑性がありそうです。

 やはり、このデータで印象的なのは、Google Docsの利用者数が他のサービスに比べても10倍近い差をつけている点でしょう。
 個人的にはZohoやThinkFreeは良いサービスを開発しているように感じていますが、やはり知名度不足は否めない感じです。
(ただCompeteの統計は米国利用者が対象だったような気もするので、グローバルで見るとまた違うかもしれませんが)

 このデータだけ見ると、オフィスソフト系ウェブサービス自体の競合よりも、MSオフィス自体とGoogle Docsの戦いに注目点が早くも移ってきている気がしてきます。
(もちろん、まだまだ160万人という数値は小さなものですが)
 

TechCrunch Japanese アーカイブ » Google Spreadsheets、利用数はGoogle Docsより上

「Google Docs&Spreadsheetsが6月からちょっと右肩上がりの成長カーブを見せている。Competeの統計によると、グーグルのオンライン文書・表計算サービスの利用者数は6月の63万5000人から10月には約160万人に達している。良好な伸びだ。グーグルが交代を目指すデスクトップの基幹アプリはありとあらゆるPCに入っているわけで、それを考えると160万人という数はまだ微々たるものだが、まあ、まだ始まったばかりだし。」

2007年12月 7日

FLO:Q デスクトップウィジェット発表会

 先日参加してきたFLO:Qのデスクトップウィジェット発表会で、ソニーの竹下さんのプレゼンテーションを撮影してみました。

 実際のウィジェットの機能の特徴などを操作しながら説明されていますので、ご興味のある方はご覧下さい。

 なお、この映像は以前ご紹介したSANYOのXacti HD1000で撮影しています。
 

SANYO デジタルムービーカメラ Xacti (ザクティ) シルバー DMX-HD1000(S)SANYO デジタルムービーカメラ Xacti (ザクティ) シルバー DMX-HD1000(S)

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2007年12月 6日

MySpace (1億人以上の利用者がいる世界最大のSNS)

myspace1.png MySpaceは、プロフィールをオープンに公開することを前提とした世界最大のSNSです。
 最近はFacebookの話題一色で、すっかり影が薄くなっており、逆に気になったので今更ながらレビューしてみました。

 MySpaceのSNSとしての特徴は、なんといってもプロフィールページがインターネット上に公開されることが前提とされているところでしょう。
 日本ではmixiといいGreeといい、SNSというとクローズドというのが普通ですが、MySpaceではプロフィールページは自動的に固有のURLが配布され、ネット上に公開されます。

 当初のMySpaceの盛り上がりは、このプロフィールページにMP3ファイルを公開することができる機能によって、インディーズのアーティストとファンの交流の場として活用されたことにあったらしく、その後その盛り上がりを見てメジャーレーベルのアーティストが参入、一気に大ブレイクという流れになっていたようです。

 現在では、大量の映画の予告編やミュージッククリップが掲載されていて、手軽にプロフィールページに追加したり、MySpaceのブログにアップしたりできるようになっています。

 "The Eye" Exclusive Trailer

Add to My Profile | More Videos

 なにしろ動画再生数でもYouTubeに追いつこうかという勢いだというからすごいです。


myspace4.png そう言う意味では、MySpaceはどちらかというといわゆる友達と日々のコミュニケーションをするSNSというよりは、公開コミュニティ作成サービスとか簡単ブログ作成サービスという位置づけだったのかもしれません。
 もちろん、最終的には利用者が最初にログインするサービスということで、Facebookとの利用者の奪い合いにはなっていくのでしょうが、本質的にはかなり違うサービスのような気がします。

 まぁ、最近はMySpaceもAPIをオープン化したり、OpenSocialに参加したりと、対決姿勢が鮮明に出てきていますから、かなり似てくるのかもしれませんが、なんにしてもまだまだ注目のサービスであることには間違いなさそうです。


 ちなみに、2006年11月ににソフトバンクと提携して鳴り物入りで日本市場に参入しましたが、その後苦しんでいるように見えるのは、日本ではインディーズの市場規模が小さい上に、芸能人ブログが流行してしまっていて、すでにそういうのに興味があるアーティストがすでにブログを始めてしまっていたりすることも影響している気がします。

 今年に入ってデザインを変えたり、スペースシャワーTVと連携したりと、いろいろ試行錯誤もされているようですが、もし本国と同じ規模の成功を目指すのであれば、有名芸能人ブログを引き抜いてくるとか、大手芸能事務所とかレーベルの面々をごっそり連れてくるとかというドラスティックなアプローチが必要な気もしますね。
(現在も芸能人ページは結構あるみたいですが、どれもパンフレットっぽく、本人がいかにも見て無さそうな作りなのが勿体ない感じです。)

myspace3.png【MySpaceの主な機能】
・ソーシャルネットワーク機能
 登録されているメンバーを友達登録することができる
 友達の一覧を表示することができる

・プロフィール機能
 プロフィールページをネット上に公開することができる
 プロフィールに複数の動画や画像を表示することができる
 自分の画像や、名前、生年月日、都道府県、職業等の情報を登録・公開することができる

・ブログ機能
 MySpace上で日記形式のブログを運営することができる
 写真やビデオをアップロードすることができる。

・メッセージ機能
 メンバーにメッセージを送信することができる

・グループ機能
 グループ(コミュニティ)を作成することができる
 グループ内でアルバムや動画、掲示板等の様々な機能を使うことができる

・その他
 カレンダーに予定を登録することができる
 

【MySpaceの概要】
運営:MySpace (News Corp Group)
創業者:Tom Anderson,Chris DeWolfe
開始:2003.7
収益源:広告?


【MySpaceの画面イメージ】
myspace.png

2007年12月 3日

MicrosoftにとってのGoogle問題が、たった二年でGoogleにとってのFacebook問題に

facebook_logo.gif 先週の記事になりますが、TechCrunchに「TechCrunch Japanese アーカイブ » 急増するFacebookのGoogler引き抜き」という記事がありました。

 なんでも、いまや「FacebookはGoogleよりもはるかに「魅力的」」だそうで、「この2ヵ月で少なくとも10人の「花形」がFacebookに移った。元Googlerたちは、今後も毎月最低でも2~4人づつはFacebookに来るだろうと考えている。」という状況になってる模様。
 Google社内では「Facebook問題」と呼ばれているそうです。

google_facebook.png

 TechCrunchのかなりあおった感じのGoogleとFacebookの社員比較写真では、Googleがスーツ代表になっているのがどうにも不思議な感じです。

 そういえば、昔、ブログでMicrosoftの優秀な人材がたくさんGoogleから引き抜かれてるという話題を書いたことがあったなーと思って検索してみたのですが、その「マイクロソフトはグーグルをつぶすのか、つぶされるのか : tokuriki.com」という記事を書いたのが2005年9月7日。

 当時は、Googleに転職を告白したエンジニアの前で、マイクロソフトのスティーブ・バルマーが「Googleを抹殺してやる」と非難して椅子を投げたとか投げなかったとか。という話が話題になっていたのですが。
 それからたった二年で、今度はGoogleがFacebookから優秀な人材を引き抜かれる側の立場になってしまったということですね。


 もちろん、Googleの企業としてのパワーが落ちているということではなく、Googleが上場し大企業になったことで、もっと刺激的な職場を求める人が外に出始めたと言うことだとは思うのですが、この業界の移り変わりの早さをしみじみ感じる記事でした。

 
TechCrunch Japanese アーカイブ » 急増するFacebookのGoogler引き抜き

「FacebookとGoogleが競っているのはソーシャルネットワークだけではない。Facebookの従業員は現在の300人ほどから来年は700人になるという。そしてエンジニアなど見つけるのに一番の場所といえばGoogle。ストックオプションも確定して、次のヒットを探す人たちでいっぱいだ。」

   

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