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2007年11月29日

「会ってみたい人にいつか会うための方法」をBiz.IDに投稿しました。

logo_bizid.gif ITmedia BizIDの連載コラム「デジタルワークスタイルの視点」に、新しいコラムを書きました。
 よろしければ、是非ご覧下さい。

デジタルワークスタイルの視点:会ってみたい人にいつか会うための方法 - ITmedia Biz.ID
「「いつかこの人に直接会って話を聞いてみたい!」――。尊敬している経営者や起業家、人生に大きな影響を与えた本の著者、いつも読んでいるブログを書いている人、いつも使っているオンラインサービスの開発者などなど。インターネットを通じてアプローチするコツをご紹介します。」

 ※記事へのアドバイスや感想など、フィードバックはこちらに是非コメントお願いします。

Ustreamの利用者数はサービス開始9ヶ月で、10万人を突破

ustream_logo.png ちょっと前になりますが、CNETにIVSで実施されたUstreamと56.comのパネルディスカッションの記事が掲載されていました。

 残念ながらUstreamの日本語化の話はでなかったようですが、記事によると、「現在、10万人が映像を配信し、300くらいの最新映像が毎日流れている状況だ。」とのことです。

 2007年3月にベータ版をリリースして一年たらずで10万人突破というのは、ウェブカムがないと利用できないというサービスの敷居の高さを考えると、なかなか順調な数字ですね。
(ちなみに、ライバルのStickamは利用者が15万人を超えているということでした。)


 もちろん実際に配信されている映像が300位という意味ではアクティブ率は0.3%ということですから、この数字に対する評価はかなり分かれるところだと思いますが。 
 アーカイブとして撮影されている動画の利用率がどれぐらいなのかも気になるところです。

 現在、meeboなんかと提携しているのですが、今後はFacebookやMyspaceなどSNSとの連携も強化して、この分野のリーダー的地位を確保しようというところでしょうか。

 ライバルの動向も気になるところです。


YouTubeに続く、「56.com」「Ustream」が見据える動画ビジネス新潮流:ニュース - CNET Japan

「YouTubeの次に来る動画ビジネスのトレンドは何か--。
 「Infinity Ventures Summit(IVS) 2007 Fall」初日の第2セッションAでは、世界の視点で動画配信ビジネス新潮流についてスポットを当てた。
 「New Media Ventures -中国動画投稿・共有サービスの雄『56.com』と Live Broadcasting『Ustream』」 と題し、56.com社長兼最高財務責任者のJay Chang氏、Ustream.TVの創業者であるJohn Ham氏が登壇し、両社のサービス概況と動画配信ビジネスにおける今後の課題などについて議論した。」

2007年11月28日

ソニーのブログパーツFLO:QがAdobe AIRでデスクトップ対応

 ソニーのブログパーツ「FLO:Q」が、Adobe AIRを活用したデスクトップバージョンをリリースしました。

floq_desktop.png

 FLO:Qは2006年10月のリリースから、1年間で5万人以上の登録ユーザーを獲得しているそうで、聞いたところによると月間のブログパーツの総表示数は7000万以上にもなっているそうです。
 国内のウェブサービス事業者で、ウィジェット的なアプローチに力を入れている事業者はあまりいなかった印象ですが、昨今のFacebookまわりのウィジェット話だとか、OpenSocialの話だとかで、かなり今後が注目される分野。
 そこにPCはもちろん、携帯やテレビ、ゲーム端末を持っているソニーが取り組んでいるというのは、なかなか興味深いアプローチです。

 もちろん、国内においてはソフトウェアのインストールが必要なアプリケーションというのはいまいちブレイクしない印象もあるのですが、FLO:Qにおいてはすでにクライアントと一緒にいくつかのウィジェット開発を手がけているようですから、昔流行ったぺたろうのように、一般利用者の間でブレイクするウィジェットが出てくる可能性は結構ありそう。
 今後に注目したいと思います。


 ちなみに、Adobe AIRについては、個人的には非常に注目しているのですが、国内ではこれまでとくに大きな動きがなかった印象がありますが、今回のFLO:QのAdobe AIR対応は、そう言う意味では国内のAdobe AIR陣営にとっても追い風と言えそうですね。

 昨日、発表会にもお邪魔させていただきましたので、当日の動画は別途アップしたいと思います。

 
ソニーのウィジェット「FLO:Q」、Adobe AIR対応でデスクトップに進出:ニュース - CNET Japan

「ソニーは11月27日、ブログやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に常駐可能なウィジェットサービス「FLO:Q」(フローク)を機能強化し、ベータサービスとして公開した。これにあわせて、デスクトップ上に常駐できるAdobe AIR対応の「デスクトップウィジェット」機能を追加した。」

2007年11月22日

blognation Japanは、日本のウェブサービスの海外進出のきっかけになるかも。

 先週、blognation Japanのパーティーにちょっとだけお邪魔してきました。

 このblognationというのは、元TechCrunchの人が今年の7月に立ち上げたイギリス発のブログサイトだそうで。
 米国だけでなく、全世界のウェブの最先端の話題を英語で発信しているブログだそうです。

 その対応国数はなんと13カ国。
 bloanation Japanは、その日本情報エリアになります。

blognation.png

 特に注目なのは、blognation Japanの執筆がRobert Sanzaloneさんという日本に住むネイティブの方によってされている点でしょう。
 米国から間違った日本の姿がピックアップされているのに遭遇することは良くありますが、日本在住の視点で日本の情報をグローバルに発信してくれるというのは非常に心強いアプローチです。

 英語で日本の情報を発信してくれるブログがあれば、以前リリースされたlivedoor Reader英語版のFastLadderだとか、Kamikomi Projectだとか、そういった海外展開のニュースがより世界に注目されるきっかけになってくれる可能性が十分あります。
 パーティーにはほとんど長いこといられなかったのですが、日本のマッシュアップ系の濃い人たちも集結して盛り上がってました。

 もちろんブログ自体は、まだ7月に設立されたばかりだそうですから、TechCrunch等の米国のブログに比べるとそれほど知名度はないのですが。
 デザインもお洒落ですし、何と言っても名前が良いですから、今後の飛躍に注目したいところです。

 ちなみに、早速日本で開催されたWeb2.0 Expoのレポートも上がっていますから、英語の勉強も兼ねてチェックしたいという方は是非どうぞ

【関連記事】
Simple Web Services 7ns.jp » Archive » BlogNation Japan Launch Partyに行ってきました
blognationのパーティに参加 - のどぐろ
blognation Japan ローンチパーティ!(東京) Kawa.netブログ(川崎有亮)/ウェブリブログ
BlogNation Japan Launch Party に行ってきて、決意したこと : 僕は発展途上技術者
ICHINOHE Blog: blognation Japan LAUNCH Partyに参加

InterConnect ブロガーミーティングのお知らせ

Microsoft Office InterConnect 2007 12月10日(月)にInterConnect ブロガーミーティングを開催します。

 ブロガーミーティングは、企業の新製品やサービスをテーマに、企業担当者の方々と参加者の皆さんとで一緒になって製品の課題や改善点を考えたり、ディスカッションを行うという、勉強会形式のスタイルになります。

 今回のブロガーミーティングでは、Microsoftの日本法人が独自に日本向けに開発したソフトウェアであるMicrosoft Office InterConnectという情報管理ソフトをテーマにします。
 ライフハック的な側面のあるソフトウェアですので、そういったソフトウェアの最適な使い道や必要な機能について企業の担当者の方々と一緒になって考えてみたいという方は、是非ご参加ください。

 また、今回のブロガーミーティングに参加された方には、InterConnect2007+Outlook2007がもらえるモニタープログラムもあります。
 日本法人開発と言うことで、フィードバックがそのまま製品に反映されるかもしれないというミーティングになりますので、ご興味のある方は是非どうぞ。

詳細はこちらのページまで
interconnect1.png

2007年11月19日

マイクロブログのTumblrにアーカイブ機能が追加

tumblr_logo.png いい感じ経由で知ったのですが、マイクロブログのTumblrがバージョンアップしていたようです。

 バージョンアップ自体はあまり細かくウォッチしてなかったのですが、なかなか印象的なのが、kwmrさんが紹介していたアーカイブ機能。
 アーカイブというよりは、カレンダー表示とでもいう感じで、これまでに登録されたTumblrの記事が表形式に表示されます。

tumblr_archive.png

 TwitterのAPIで同じようなことをやっていたものもありましたが、Tumblrだと写真や動画のサムネイルが表示されるのが印象的。
 写真や動画を中心に利用している人には、特に面白い機能と言えそうです。


いい感じ: いつのまにか...Archive対応:Tumblr/arcive

「Tumbrがバージョンアップした際に、アクセスが殺到したためなのか、機能として提供されているはずのアーカイブ機能が提供されないという状況だったのだが…。
今日、何気にアクセスしたら、arciveへのリンクが!」

2007年11月16日

Enterprise2.0代表のZimbraも、日本展開は苦戦中?

 ITmedia Biz.IDにZimbraのCTO スコット・ディーゼン氏の会見の模様が掲載されていました。

 やはり、ZimbranoライバルはGoogle Appsとのことで、「Google Appsの場合、データはあくまでGoogleのサーバに保存され、顧客側のコントロールが効かないが、Zimbraではシステム自体のライセンスを行っている。社内にシステムを置いて“社内SaaS”的に提供したり、ISPがシステムを導入して顧客向けSaaS提供できることが強みだ。」ということのようです。

 大日本印刷や関東学院大学など、利用事例も増えてきているようですが、「日本のほうが保守的。米国のほうが新技術の導入に積極的だ。日本では他の方が使わないと、なかなか採用しない」と発言しているあたりを見ると、やはり米国市場での短期間での普及に比べると、日本市場は苦戦しているというのが現状のようですね。

 ただ、3年後には30億円規模のビジネスを目指しているようなので、これから販促活動を強化していくものと思われますし、Yahooグループ入りしているという意味では、ヤフージャパンとの連携も気になるところ。
 今後の動向に注目したいと思います。
 

ライバルはGoogle Apps? オフライン対応のWebメールZimbra5.0 - ITmedia Biz.ID

「コンシューマ向けと言われてきたWenb2.0的なサービスの、企業向け展開が加速している。Webベースのメールサービスを提供している米ZimbraのCTO スコット・ディーゼン氏が11月14日に来日し、日本国内での事業権を持つ住友商事と共に会見した。」

2007年11月13日

justin.tv (ライブストリーミングブームの火付け役)

justin1.png justin.tvは現在のUstreamStickamなどが注目されるきっかけを作ったと言えるサービスです。

 もともとは文字通り主催者のJustin Kanの一日をとにかく24時間流し続けるというリアリティTV的なサービスとして2007年3月にスタート
 これが大きな注目を集めたことが、後のUstreamの好発進につながっている感じです。

 ただ、火付け役ながらも、元々Justinの番組のみを配信するサービスとして始まったためか、その後のサービス拡張に手間取り、ようやく10月にUstreamと類似の誰でもライブストリーミングが実施できるサービスとして開始されたという感じです。

 なんでもTechCrunchによると、もともとはJustinがやっていたようにノートパソコンとウェブカムをバックパックに入れて持ち歩いて、ユーザーが誰でも自分の生活の「ライフキャスト」中継をできるサービスを目指していたとか。
 まぁ、確かにそれはいくら何でもちょっと時代を先取りすぎかもしれませんね。
 (UMPCの性能が上がって、WiMAXのようなモバイルブロードバンドが普及すれば、実現は可能な気はしますが)
 
 サービスのテイストはどちらかというと以前レビューしたblogTVと同じようなアングラな感じ。
 アップルのカバーフローのようなお洒落なトップページだったり、Twitterと連携していたりとなかなか面白い要素はありますが、ただ日本人受けはしなさそうです。


justin2.png【justin.tvの機能】

・ストリーミング配信機能
 ウェブカムで撮影した動画をリアルタイムに配信することができる。
 配信動画を録画することができる
 閲覧者は配信番組を評価したりコメントすることができる
 ストリーミングを見ているメンバーとチャットをすることができる

・動画アーカイブ機能
 録画した動画を公開することができる
 録画した動画をブログ等に貼り付けることができる
 閲覧者は録画した動画を評価したりコメントすることができる
 
・その他
 Twitterと連携させることができる


【justin.tvの概要】
運営:US
開始:2007.03
収益:広告?

【justin.tvの画面】
justin.png

2007年11月 9日

アリエル・ネットワーク オフィスツアーのお知らせ

  11月16日(金)にTomo’s HotLine さん主催のオフィスツアーで、アリエル・ネットワークのオフィス訪問が企画されてるそうです。

 業務としてこのワークスタイル・メモや、アリエル・エリアのようなブログ運営を許してくれているアリエル・ネットワークがどんなオフィスなのか、興味がある方はよろしければご参加下さい。
 申込はmixiのコミュニティ経由になるようです

◇アリエルネットワーク オフィスツアー概要
☆日時:2007年11月16日(金)20時~
☆場所:アリエルネットワーク(中目黒)
☆参加定員:10名
☆参加費:無料

■詳細はこちら
 Tomo’s HotLine: オフィスツアー(アリエルネットワーク)は11月開催!

2007年11月 8日

「出会いをムダにしない人脈構築」をBizIDに投稿しました。

logo_bizid.gif ITmedia BizIDの連載コラム「デジタルワークスタイルの視点」に、新しいコラムを書きました。
 よろしければ、是非ご覧下さい。

デジタルワークスタイルの視点:出会いをムダにしない人脈構築の3つのポイント - ITmedia Biz.ID
「筆者がブログ系イベントに参加するようになってからようやく気づいて、これまで心がけてきた人脈構築のポイントをご紹介します。」

 ※記事へのアドバイスや感想など、フィードバックはこちらに是非コメントお願いします。

Facebook AdsはGoogle Adsenseを超える究極のターゲティング広告?

facebook_logo.gif ちょっと出遅れてしまいましたが、11月6日に、Facebookが新しい広告プログラムであるFacebook Adsを公開したようです。
 技術系のコミュニティではここしばらくOpenSocialの話題で持ちきりでしたが、当面のインターネットに与えるビジネス的なインパクトはこちらの方が大きそうです。

 なにしろ今回の広告プログラムの開発には4ヶ月ほどかかっているそうで、
・広告主のブランドページ作成機能
・ターゲット広告の掲載機能
・情報の分析ツール
 の3つをそろえてのリリースとなります。

facebook_ads.png

 個人的にも、以前からSNSはターゲティング広告には最適の場所と思っていましたが、それを想像を超える形で実装してきた感じです。
 なにしろSNSは、通常のダイレクトメール広告のように利用者に大量の選択項目から自分の趣味を無理矢理選択させているのではなく、利用者自らが好きなブランドを友達登録したり、コミュニティに参加したりしている利用者の本音の嗜好が分かる場所です。
 Google Adsenseは、ページのコンテンツを元に広告を出しますが、Facebook Adsは閲覧者の嗜好や友達関係を元に広告を出せるわけで、マッチング率は確実に高まりそうな気がします。
 最近話題のターゲティング広告の事業者にとっても喉から手が出るほど欲しい情報でしょう。


 mixiもある程度は属性によって広告の出し分けをトライしているようですが、今回のFacebook Adsは、友達の行動や嗜好をもとに広告を出すというのが凄いです。
 現実問題として私たちは、みんながiPod Touch買ってるからつい自分も買ってしまった、とか、みんながXacti持ってるからビデオカメラ買うときについXactiを買ってしまう、みたいな購買行動を取りがちなわけで、それを広告の方から積極的にプッシュするというのは興味深いアプローチです。
 もちろんプライバシー問題みたいなのは確実に盛り上がると思いますし、このアプローチをLinkedIn等の他のSNS事業者がそのままコピーできるとは思えませんが、ネット広告において新しいエリアが開けたのを感じます。

 まぁ、残念な点があるとすると、この収入自体を利用者がFacebookとシェアするというのは難しそうという点でしょうか。
 Google Adsenseはコンテンツ作成者に収入をもたらしたという意味で非常に画期的でしたが、Facebook Adsで紹介者にお金が入るとそれこそネットワークビジネスみたいになってしまいそうですので。(このあたりも何かブレイクスルーがあるのかもしれませんが)

 Facebook Adsの詳細については田口さんが「Facebookの「Social Ads」ってすごくね?」という記事で分かりやすくまとめていますので、こちらもご覧下さい。


Facebook、新広告プログラム「Facebook Ads」を発表:マーケティング - CNET Japan

「Facebook創設者であるMark Zuckerberg氏は米国時間11月6日午後、企業幹部、ジャーナリスト、マディソンアベニューにある大手広告企業の関係者らであふれかえる一室で、同ソーシャルネットワークサイトの新しい広告プログラムを正式に発表した。インターネットのバイラル性の傾向と「信頼できる紹介活動」に基づく野心に満ちたプログラムである。」

2007年11月 7日

OpenSocialは、SNS業界にどんな変化を引き起こすのか

cnet_logo.pngCNETのオンラインパネルディスカッションで、先日取り上げたGoogleのOpenSocialがテーマになっていました。
 ちょっと乗り遅れた感じもありますが、個人的な感覚を書き込んでみましたので、こちらにも書き込みを再掲しておきます。


Google「Open Social」公開、SNSに何が起きる?:CNET Japan オンラインパネルディスカッション - CNET Japan

 技術的には細かい仕様等を理解できないのでコメントできませんが、概念としては過去のパソコン通信からインターネットへの変化や、携帯電話のimode等のキャリア独自のプラットフォームからオープンな携帯インターネットなどへの変化をイメージすると分かりやすいのではないかと思います。


 現状のSNSというのは中で動くアプリケーションは基本的に、mixiのようにそのSNSのサービス事業者自体が開発するのが基本的な考え方でした。 
 最近は、FacebookがAPIを公開してFacebook上で動くアプリケーションを誰でも開発できるようにして人気を集め、APIの公開の流れが生まれてきましたが、これもあくまで自分のサービスだけで動くアプリを開発してもらおうというコンセプトでした。

 それがOpenSocialの登場によって、各プラットフォームで動くアプリケーションという意味では、開放に向けて確実に流れが生まれたのを感じます。
 これまでも小さい規模でそういう動きはありましたが、Googleが音頭を取ってfacebook以外のほとんどのSNSが賛同の意志を示していることで、OpenSocial自体の正否は別としてもこのオープン化の流れ自体は止まらないでしょう。

 ただ、そうはいっても、どこでも同じアプリケーションを使えると言うことは、アプリの機能で差別化が難しくなると言うことにもなりますから、facebookやmixiのような既に多数のユーザーが存在し、ネットの入り口として機能し始めているサイトがこれまで通り強いということでもあると思います。
(facebookがしばらく様子見してもいずれ参加する可能性が高いと考えられるので)
 
 携帯電話がオープンなインターネットに接続できるようになっても、まだまだimodeやEzwebが携帯インターネットの中心を担っているように、今回のOpenSocialの登場が今すぐSNS事業者間におけるパワーシフトのきっかけになるかというのは、別問題でしょう。

 まぁ、少なくとも、携帯向けアプリをドコモ向けau向けソフトバンク向けと作り替える必要があるのと同様だったSNSアプリの世界がOpenSocialによって開放されることで、SNSインフラ上で動作するアプリ開発者にとっては面白いチャンスだと思いますし、それらのSNSやアプリの選択がより自由になると思われる利用者にとっても良いニュースなのではないかと思います。

2007年11月 2日

OpenSocialは、ウェブサービスの真のオープン化のきっかけになるか。

 今週は、個人的に抱えていた複数のプロジェクトのピークが重なってしまって、すっかりブログの更新ができなかったのですが、これだけは取り上げないわけにいかないというニュースが、やはりGoogleのOpenSocialの発表のニュースでしょう。

 OpenSocialとは「複数のソーシャルネットワークにアクセスできる初めての共通API」とのこと。
 このAPIを活用することで手軽にウェブサービス同士を統合したり、人のつながりを流用したりと言うことができることを目指しているようです。

opensocial.png

 一気にニュースサイトやブログで話題になっているので、全てを追えてはいないのですが、関連記事をGoodpicの金子さんがまとめてましたので、こちらをどうぞ。

Open Social : ソーシャルネットワークを、どのウェブサイトにも:Goodpic


 実際のGoogleの思惑は別として、OpenSocialの発表のタイミングがが、Facebookが独占的広告と投資に関してMicrosoftと提携したばかりということもあり、やはりGoogleによるFacebook対抗策というメッセージはやはり強くなりますね。

 まぁ、基本的にはどの事業者でも使えるオープンなAPIということなので、Facebookも今後参加する可能性は十分あると思いますが、Googleとしては、他のSNSをOpenSocialによってつなげて活性化することで、現在のFacebookの圧倒的な勢いをそぐことができれば、十分戦略的にも意義のある取り組みとはいえそうです。

 もちろん、純粋に技術的にはこういった仕組みは利用者からも開発者からも待たれていた概念ですから、今後このインフラを使った連携が次々に出てくるのは間違いなさそうです。

open_social.png

 ちなみに、OpenSocial発表当初のTechCrunchに掲載されているリリースには、hi5、LinkedIn、Ning、iLike、Slideというどちらかというと結構地味なメンバーしか掲載されていなかったようなのですが、実際にはSalesforce.com, Six Apartといったその道のトップベンダーやPlaxo, imeemといったウェブサービス事業者まで複数に参加していることが判明。
 さらには大手SNSのMyspaceも参加を表明したり、Beboも参加を表明したり、ということで、もうこれは勝負ありという感じですね。

 勝ち馬に乗る動きと見る向きもあるかもしれませんが、なんにしても非常に注目度が高いことが伺えます。


 また、日本においてさらに大きいのはmixiがOpenSocialに参加を表明したという点でしょう。

mixi_open_social.png

 mixiはこれまであまりAPIも積極的に公開しておらず、facebookよりもはるかにクローズドなSNSの代表という印象もありましたが、ここにきて少しずつスタンスを変えてきているようです。

 ちょうど今日ははてながOpenID対応を発表していましたが、はてなもOpenSocialに何らか対応するのは時間の問題でしょうね。

 これによって日本のウェブサービス開発者にとっても、面白いチャレンジができるプラットフォームが広がるきっかけになると良いなと思います。


 ある友人は、「歴史を見ればクローズドなものはオープンなものに必ず敗れる」と発言していましたが、はたしてOpenSocialがその流れの一つになるのか、注目したいと思います。

   

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