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2006年2月28日

Windows Vista は6種類に

 CNETにこんな記事が掲載されていました。

「Windows Vista」は6種類に--マイクロソフトが正式決定 - CNET Japan

 次期OSとして注目されているWindows Vistaですが、何でも6つもバリエーションがあるそうです。

Windows Vista Starter Edition インドやタイなどの新興市場でのみ、新しいPCにバンドルされる形で販売される。32ビットマシンだけに対応し、同時に動かせるプログラムの数に制限がある。

Windows Vista Home Basic Edition
「Windows XP Home Edition」の後継バージョン。新しいセキュリティ機能や検索機能が追加されるが、見映えのするインターフェースやハイエンドのメディア機能は提供されない。

Windows Vista Home Premium Edition
一般ユーザー向けのハイエンド製品。Vistaの新しいインターフェースをサポートするほか、Media CenterやTablet PCの諸機能も提供。

Windows Vista Business Edition
「Windows XP Professional」の後継バージョン。企業向けOSの主流製品となるほか、小さな企業向けのツール類も含まれる

Windows Vista Enterprise Edition
ボリュームライセンス購入企業にのみ提供される。「Business Edition」のすべての機能を含むほか、暗号化やUNIXサービス、仮想マシンなどの諸機能も追加されている。

Windows Vista Ultimate Edition
「Enterprise Edition」と「Home Premium Edition」の各機能が組み合わされた最上位製品。

 ほとんどの人は、プレインストールの状態で使うでしょうからあまりこの6つの違いは意識しないと思いますが、それにしてもややこしくなってきますね。
 
 普通のビジネスマンにとってのお勧めは Business Editionになるのでしょうか。

 個人的には、家でも会社でもPCを使う人が「Ultimate Edition」という最上位版になっているのが微妙です。
 はたして、そういう人はどれだけ高いお金を払うのでしょうか・・・・?

2006年2月24日

グーグルの「Google Page Creator」が開始

google_logo.gif CNETにこんな記事が掲載されていました。

グーグル、ウェブサイト作成サービス「Page Creater」を公開 - CNET Japan

 すっかり乗り遅れた関係で先ほどログインしようとしてみたのですが、アクセスが殺到して早くもシステムが落ちてしまったようで、現在は試すのに順番待ちの状態です。

 他の方のブログを見る限り、シンプルなページ作成ツールのようですが、果たしてこれが先日発表されたMicrosoft Office Liveのような企業・個人向けのウェブサイト作成をターゲットにしているのか、Writelyや、Socialtextのようなウェブ上での共同文書作成をターゲットにしているのか注目です。

 アカウントができたらレビューしてみたいと思います。

2006年2月22日

マルチタスクなタスク管理は人間の知力を低下させる?

 もともとは「マルチタスク」とは、コンピュータが同時に複数の処理を並行して行なうことを表します。

 これを人間に当てはめると、同時に仕事を複数こなすことができる人ということになって、なんだか仕事ができそうな感じが出てきますよね。
 ただ、個人的には、人間はマルチタスクに仕事をこなせるとは思っていません。

 そもそも、人間って一つのことにしか集中できないですよね。
 何か作業をやっている間に、メールや電話が入ると、すぐにその前の作業を忘れてしまいますし、インターネットでリサーチをしているときに寄り道をしてしまうことも、ざらにあります。 

 その分、テレビがつきっぱなしでも、パソコンの作業に集中できているときにはテレビが全く気にならなかったりというメリットもあるわけですが。


 そんなことを考えながら検索をしていたら、ちょっと古い記事になりますが、CNETにこんな記事を見つけました。

マルチタスクで人間の知力が低下する?--情報化時代のアイロニー (CNET)

 長い記事なので、是非読んでいただければと思いますが、特に納得したのは下記のくだり。

人間の脳は本当の意味でのマルチタスクなどできません。同時に2つの事柄に注意を向けることは不可能です。ただ、2つの対象の間を行ったり来たりしているだけです。そして、結局はどちらにもきちんとした注意を向けていない、ということになってしまいます。

 そういう意味では、タスク管理ツールの存在意義というのは、複数の事柄が存在するのを強調してストレスを増やす機能を増やすよりも、いかに複数の事柄に囲まれているということを忘れさせて、一つ一つの作業に集中させてストレスを軽くしてあげられるかというところにあるような気がしてきます。

 最近になって、GTDのようなストレスフリーのタスク管理手法であったり、BasecampRemember the milkcheckpadのような簡易なタスク管理ツールが注目されているのは、そういうところにも要因があるのかもしれません。

 エアワンも是非そういう点を参考にして、人のストレスを軽減する機能を強化していきたいと思います。

2006年2月21日

オンライン・フランクリンプランナー

franklin.gif オンライン・フランクリンプランナーは先日紹介したフランクリンプランナーの手帳と同じような機能をオンラインで利用できるサービスです。
  
 手帳術で話題になっているものが、デジタルのツールになっているって言うのは日本ではあまり無いような気もします。
 ちょっと気になったのでレビューして見ました。

 サービスの印象は、まぁ手軽に使えるオンライン手帳という感じです。
 枠を選択すれば文字をそのまま書き込めるのは初心者の方にも分かりやすいので、使いやすそうです。

 フランクリンプランナーのメインである価値観だとか役割だとか長期のミッションなんかをメモするページもあり、フランクリンプランナー愛用者には良さそうです。
(でも、紙と比べてそのページを選択しないと永遠に見ないので、本来の目的とは離れてしまうかもしれませんが)

franklin2.gif 個人的に特に良いと思ったのは「保存」という概念が無いことですね。
 書き込んだものがそのまま自動的に保存され、まさに手帳感覚。
 こういった取っつきやすさは是非参考にしたいところです。

 ただ、手帳だけに当然共有とか他のサービスとの連携とか、デジタルならではの機能にはまだ無いようなので、最近のサービスになれた人にはちょっと物足りないかもしれません。


【オンライン・フランクリンプランナーの機能】

・スケジュール管理機能
 タイトルのみで予定を登録することができる。
 手帳に直接書くのと同じようなインターフェースで書き込める。

・カレンダー機能
 日、週、月の単位で予定を表示することができる。

・その他
 日、週、月の単位で課題や目標、出来事などをメモすることができる
 タスクの開始日、完了日等を元に簡単なプロジェクト管理をすることができる
 価値観、役割、ミッションなどを忘れないように書いておくことができる
 データをCSVで出力できる


【オンライン・フランクリンプランナーの概要】
運営:フランクリン・コヴィー・ジャパン
開始:?
収益源:有料(4200円/年、300日間無料試用有)

Office 12ではSharePointとの統合を強化

 ZDnetにこんな記事が掲載されていました。

マイクロソフトの使命は「前へ向かって走る」こと:オープン時代のオフィスソフト(1) - ZDNet Japan

 個人的に注目したのは下記の部分。

Windows Server 2003で動作する情報共有エンジンである「Windows SharePoint Services」(WSS)とクライアントの統合は、Office 12でさらに強化されるという。例えば、Outlookでは、ワークグループで共有したいドキュメントをユーザーが送信メッセージに添付することで、 SharePointへアップロードし、共有することが可能になる。また、SharePoint上のAccessデータベースを複数のユーザーがローカルにあるデータベースと双方向に同期しながら利用することもできるようになる。これらの機能をベースにして、必要であれば、さらに高度なソリューションを独自に開発することも可能だ。

 これまで情報共有というのは比較的ファイル単位の完成品をお互いに交換し合うというのが一般的でしたが、最近のWeb2.0系サービスに見られるように共同編集が最近は注目されていますから、MicrosoftもAccess辺りを使ってその辺りへの対応を更にしてくるということでしょうか。

 記事の中でも「こうしたことは、サーバ、クライアント、サービスが有機的に連動することで初めて可能だ。」という発言がありますが、Officeソフト自体を持っているMicrosoftがその強みをどう活かしてくるのか注目されるところです。

2006年2月20日

wikiと表計算ソフトを融合--VisiCalc開発者の新たな挑戦

 CNETにこんな記事が掲載されてました。

wikiと表計算ソフトを融合--VisiCalc開発者の新たな挑戦 - CNET Japan

 最近、個人的にも、wikiの共同編集のコンセプトをワードやエクセルと組み合わせたサービスに注目していますが、VisiCalc開発者がwikiCalcなるサービスのベータ版を開発しているそうです。

 エクセルは表計算ソフトと呼ばれはするものの、実は作業表だったり名簿だったりと、様々な用途に使われていますから、そういった表形式で作成する文書をオンラインで作れるというのは注目です。

 時間ができたらレビューしてみたいと思います。

2006年2月17日

Gmail Chat (メールとチャットの融合)

gmailchat.gif Gmail ChatはGoogleのウェブメールサービスであるGmailの画面から手軽にチャットが実現できるサービスです。
 気がついたら自分のアカウントで試せるようになっていたのでレビューして見ました。
 昨日、ブラウザでグループチャットができるCampfireのレビューをしたところですが、Gmail Chatもブラウザからチャットが手軽に実現できるため、類似のサービスと言う事ができます。

 ただ、用途はかなり異なりそうです。

 Campfireが40人までのグループチャットが可能で、リアルタイム掲示板的な使い方ができるのに対し、Gmail Chatはあくまで1対1のチャットがブラウザでできるのみ。

 現在のところはあくまでオフラインの相手にはメールを送る形になるようですし、Gmail Chatを使うのはGmailでメールを見ているときに、たまたまオンラインだった相手にチャットするという用途に留まりそうです。

gmailchat1.gif また、実際のチャットの使い勝手も、小さいウィンドウが右下に出てくるだけで、場所もサイズも変更できないため、まだまだ改善の余地はありそうです。

 ただ、まぁこの辺りの話は、今後の機能追加でどうとでもなる話。

 メールとチャットがシームレスに使えるように融合したというのは非常に興味深いところですし、やはりクライアントソフト型のインスタントメッセンジャーと異なり、サーバーにチャットのログの履歴が残り、メールと合わせてGoogleの検索機能で検索できるのは結構便利な気がします。
 音声通話はまだブラウザからはできないようですが、Campfireのように手軽にファイルをやり取りするのもGmailのストレージ容量なら手軽にできそうですし、今後の機能拡張に注目のサービスとなりそうな気がします。
 

gmailchat2.gif【Gmail Chatの主な機能】
・リアルタイムチャット機能
 2人でチャットをすることができる
 相手がオンラインかどうか分かる
 
・検索機能
 過去のチャット内容を検索することができる
 時系列にチャット履歴を一覧することができる

・その他
 Gmailのメールアドレス欄からチャットがすぐに始められる
 ストレージはGmailと共用なので2GB以上の履歴保存が無料で可能
 (保存しないように設定することもできる)

【Gmail Chatの概要】
運営:Google
開始:2006.02.6
収益:広告?

マイクロソフト、「Office 2007」にGrooveを追加

 CNETにこんな記事が掲載されてました。

マイクロソフト、「Office 2007」の価格と詳細を発表 - CNET Japan

 先日まぎらわしいOffice Liveのベータテストの話がありましたが、今度は本当のOfficeパッケージの最新版の話です。
 ただ、個人的に注目しているのは下記

また、「Enterprise Edition」にはこれらのほかにコラボレーションプログラムの「Groove」も追加される。Grooveは、2005年にMicrosoftが同名の会社を買収して手に入れた技術で、現在CTOを務めるRay Ozzieが開発したものだ。Grooveのクライアントソフトを使うユーザーには2つの選択肢があり、自分でGrooveサーバを動かす以外に、ホスティングサービスを利用することも可能だ。また、Microsoftは小規模な企業向けに「Groove Live」というサービスを1ユーザーあたり年間79ドルで提供していく。

 いよいよ、GrooveがMicrosoftの正式な製品の一つとしてOfficeパッケージに入ってくるようです。
 以前、Ray Ozzieのメモについて書いたときにも触れましたが、アリエルはGrooveと同じようなコンセプトで始まった会社ですので、当然GrooveがMicrosoftのデフォルトとして配付されるのは脅威なんですが、同時にこのデータやファイルをインターネット経由で手軽に共有できるというコンセプトがどれほど一般に受け入れられるようになるのか応援したい面もあります。

 まずは、Office2007のリリースを楽しみに待ちたいと思います。

2006年2月16日

Campfire (グループチャット)

campfire.gif Campfireは、先日レビューしたBasecampBackpackで注目の37signalsが、新たに始めたグループチャットサービスです。
 秋元さんのブログで紹介されていたので早速レビューして見ました。

 チャットと言えば、大体の人はMSNメッセンジャーとかスカイプのチャットをイメージすると思いますが、Campfireはそれと同じようなグループチャットがブラウザ上で実施できてしまいます。
 まぁイメージとしては2チャンネルのような掲示板のリアルタイム版。

 さくさくとブラウザの中でチャットができるので、操作感も爽快です。
 AJAXのおかげでブラウザの更新をしなくてもブラウザ上でチャットができるようになったので、出てきたサービスということでしょうか。

 ただ、こうやって書いてしまうと、スカイプのグループチャットで十分じゃないかと思う人も多いと思いますが、Campfireのメリットはデータがサーバーに一元的に保存されるので、後からログを見たり検索したりというのがやりやすいところにあります。
 (その代わり当然データ容量次第で有料というモデルになります)

 しかもソフトウェアのインストールが不要なので環境依存も少ないです。
 GoogleもGmail Chatでブラウザ上からチャットをしたりログを検索できるようにしてきましたから、似たような方向を目指しているということもできそうです。


 また、画像ファイルを添付すると画像自体がチャット履歴の中に表示されるのは意外に便利。これはメッセンジャーソフトでは実現されていなかった機能のように思います。
(エアワンでも添付ファイルは自動表示していますが、この手の機能はブラウザだと実現が簡単なんですよね)


 これまではチャットソフト的なことはブラウザで実現するのが難しかったので、独自ソフトをインストールするのが常識でしたが、ソフト開発や利用者のインストールの手間を考えるとブラウザの方が楽な人もいるんだからそれで良いじゃないかというシンプルな論理を感じます。
(CNETの中島さんのブログに書いてあったリッチクライアントのアーキテクチャの問題点の話とも関係するところが多々ありそうです)

 個人的には、最終的にデータをローカルでも持つこと自体の意義は無くならないと考えていますが、アプローチ自体についてはいろいろ考えさせられるところです。


campfire2.gif【Campfireの主な機能】
・リアルタイムチャット機能
 2人~40人でチャットをすることができる(無料版は4人まで)
 参加者がアクティブかどうか分かる
 複数のチャットルームを作成することができる
 URLを開示することで、他の利用者やゲストを参加させることができる
 チャットルームをロックすることでプライベートなチャットを実施することができる

・ファイル共有機能
 チャットの中にファイルを添付することができる(無料版は10MBまで)
 画像ファイルを添付すると自動的に表示される

・ポータル機能
 どのチャットルームに誰がいるか一覧することができる
 
・検索機能
 過去のチャット内容や添付ファイルを検索することができる
 日付や参加者、チャットルーム別で履歴を一覧することができる

・その他
 SSLで暗号化することができる(有料版のみ)


【Campfireの概要】
運営:37signals,LLC (Chicago)
開始:2006.02.15?
開発環境:Ruby on Rails
収益:有料版(容量や同時チャット可能人数に応じて無料版から月12$~月49$)

2006年2月15日

「Office Live」のベータ版、まもなく登場

 CNETにこんな記事が掲載されていました。

「Office Live」のベータ版、まもなく登場へ - CNET Japan

 Office Liveが対象顧客とするのは、従業員10名以下の小さな企業だそうで、無料から有料のプランまで3段階に分かれるようです。
 Officeというとワードとかエクセルをイメージするかもしれませんが、どちらかというと企業向けのホスティングサービスと思えばイメージしやすいと思います。

 個人的に特に気になるのはこちらの部分

さらに「Office Live Collaboration」では、コンタクト管理、プロジェクト管理、経費報告などのビジネスアプリケーションが有償で提供される。Nicollsによれば、Office Liveの対象顧客の多くは今日、ソフトウェアを使って業務情報を管理していないという。

 記事によると「一月あたり50ドル以下の価格」設定になってくる模様との事ですが、どれぐらいの機能のものが投入されてくるのか実に気になるところです。

2006年2月 9日

Google Desktop 3が公開

google_logo.gif CNETにこんな記事が掲載されてました。

グーグル、新機能満載の「Google Desktop 3」を公開へ - CNET Japan

 Google Desktop2でSidebarがついてから、エアワンにも同じような機能をつけたいと勝手に思い続けているのですが、さすがGoogleはバージョンアップが早いですね。
 今回のバージョンでは、サイドバーの場所を動かせるようになるようで、いよいよ明確にWidget化が進んでいます。先日ニュースになったWindows VistaのSidebarやYahoo!Widgetと今後も機能競争が激しくなりそうです。(まだ日本語版は無いようですが)

 なお、最新バージョンでは、1度に複数のコンピュータを検索したりすることができるようで、CNETでブログを書かれている渡辺隆広さんからは「自分のPCのあらゆるファイル情報がGoogleサーバに一時的とはいえ保存されてしまうわけで、まだGoogleを巡るプライバシー問題が再燃しそうだ。」という指摘も上がってきています。
 そういう意味では、今後議論がどうなるかは注目です。

 
 ちなみに、前にもご紹介しましたが、エアワンもGoogle Desktop用のプラグインを試しに作ってもらいましたので、エアワンとGoogle Desktop両方使っているという奇特な方は、是非お試し下さい。

更新情報というのは携帯電話にこそ必要

CNETに携帯電話向けRSSリーダーを開発する、エル・カミノ・リアルの木寺社長のインタビュー記事が掲載されています。

「RSSは携帯電話にこそ向いている」--エル・カミノ・リアルの挑戦 - CNET Japan

 気になったのは下記の部分。

 RSSは携帯電話にこそ向いているんです。なぜなら、更新情報というのは携帯電話にこそ必要だからです。PCでも重要ですが、常に手元にあるものに更新情報が届くほうがいい。極端なことをいえば、頭の中に何かを埋め込んで、更新情報があるたびにそこに通知が行くくらいでもいい(笑)

 この発想は、個人的にも賛成です。

 もちろん必ずしもRSSでなくてもメールでもいいぐらいなんだと思いますが、手元にあるものに更新情報が届くというのは便利ですよね。

 エアワンでも、先日エアモバイルという携帯電話向けサービスをベータ公開しましたが、やはり携帯電話でどこでも予定が確認できるのは便利です。
 ただ、使っていて思うのは、何も携帯でわざわざログインしなくても、実は一日の予定とか、更新情報がメールで携帯に届けば十分なんじゃないかという気もしてきてます。

 PCの場合は、画面を開いていればすぐに更新情報は分かりますが、PCから離れてしまえば何もできません。
 これが携帯電話ならほぼ常にそばにあり、電源も入っていますから、実は更新通知先としてはPCより携帯の方が明らかに便利。

 もちろん、メールが頻繁に届くのを嫌がる人も多いでしょうから、そのあたりはいろんな技術の組み合わせが重要ですね。
 

2006年2月 7日

37Signals 「エンタープライズソフトウェアという考え方はもう古い」

 CNETにこんな記事が掲載されていました。

ニッチ市場で身を立てる「Web 2.0」新興企業 - CNET Japan

 以前レビューしたBasecampBackpackの開発元である37SignalsのJason Friedは、これまで主流であった、企業向けのエンタープライズソフトウェア市場ではなく、ニッチな小規模マーケットをターゲットとすることを明確に宣言しているそうです。

 「インターネットのおかげで50~100万人の人々がつながるようになり、今ではニッチ製品の提供を効率的なビジネスとすることが可能になった」(Fried)

 確かに、現在のところ企業向けのソフトウェア開発というのは、大企業向けに巨大なシステムを開発し、それを販売してまわることで収益を上げているものがほとんどですが、最近のWeb2.0企業を見ていると新たな分野が生まれている感じがします。


 Basecampのようなアプリケーションにしても、これまでのパッケージ売りでは非効率で仕方が無かったようなニッチ市場がターゲットですが、インターネット経由でサービスを提供することで、ニッチ市場をまとめてある程度の市場規模にすることができているわけですね。

 ソフトウェア市場にもロングテールが生まれているということでしょうか。

 そうはいっても、日本市場はまだまだ企業向けのWeb2.0サービスというのはほとんど無いですから、今後どうなるのか注目したいと思います。

第4世代手帳 フランクリン・プランナー

図解でよくわかる 第4世代手帳が人生を変える フランクリン・プランナーとは、「7つの習慣」で有名なフランクリン・コヴィーが提唱するコンセプトを実現するための手帳です。
 WADA-blogで紹介されてから、気になっていたので少し詳しく調べてみました。

 フランクリン・プランナーは第4世代の手帳と位置づけられているそうです。
 これまでの手帳の世代遷移は下記の通り。

■第1世代の手帳 : 予定を単純にメモするもの 
 (課題:予定が立て込んでくると混乱する)

■第2世代の手帳 : カレンダーにスケジュールを書き込むもの
 (課題:優先順位が推し量れず目標達成ができない)

■第3世代の手帳 : 目標設定と優先順位付けを加えて行動を管理する
 (課題:目標とタスクに縛られ、本当に自分がやりたいことを見失う)


 で、第4世代手帳であるフランクリン・プランナーの特徴は
 「人生においてもっとも大切なことに基づいて行動を管理する」 点にあるということのようです。

 確かに、日々の作業に追いまくられて、いつの間にか一年経ってしまったなんて話は良くありますが、目の前の作業を中心にした作業管理と、自分の成長や自己実現を組み合わせるのは結構難しい問題かもしれません。
 単純なタスク管理では、確かにターゲットとしていなかった分野ですね。


 フランクリン・プランナーで提唱されているように、最初に自分のやりたいこと、ミッションなどをしっかり定義して、それを見失わないように日々をすごすという視点は確かに重要だと感じます。
(フランクリン・プランナーの詳細については、複数の書籍が出ていますし、概要はPassion for The Futureでまとめられていますので参考にしてください。)
 

 ちなみに、個人的に興味深いのは、先日紹介したGTDの手法と、フランクリン・プランナーの手法が意外に類似している点。

 コンセプト自体は、GTDは日々のタスクをボトムアップ的に整理し、フランクリン・プランナーは人生の目標からトップダウン式に整理することを提唱していて、一見、最初のスタート地点やコンセプトは真逆のように見えます。
 ところが、「すべての情報を一箇所に集中する」とか「定期的に自分のタスクをすべて書き出して整理する」などの手法自体は、重なる部分が多く、似ている印象を受けるのです。

 このあたりに、こういった手帳術や仕事術を、ソフトウェアやウェブサービスでフォローするポイントがありそうな気がしてきました。
 フランクリン・プランナーについてはオンライン版もあるようなので別途試してみたいと思います。

2006年2月 6日

30boxes (自然文入力カレンダー)

30boxes.gif 30boxesは最近公開されたオンラインカレンダーです。
 秋元さんのブログで紹介されていて面白そうだったので、早速レビューして見ました。

 何と言っても最大の特徴は、「自然文入力」。
 例えば、meeting 1/19 2-3pm と入れると、自動的にmeetingという件名で、1月19日の14時~15時の予定が作成されます。

 これまでのカレンダーサービスは、基本的に、項目毎に必要な事項を入力するというのが普通でした。それをプルダウンとかドラッグとかを使って、できるだけ直感的にできるように各メーカーは努力しているわけですが。
 自然文入力なら、普通に必要事項を一つの文章として入力すれば予定が作成できるので、実に画期的です。

 まぁ、これを日本語で実現することを考えると頭が痛くなる感じもしますが(英語でもある程度のルールに沿った入力が必要)、一つの発送としては非常に面白いですね。


 また、参考にしたいのは、RSSを使った他のサービスと柔軟に連携ができる点。
30boxes2.gif 例えば自分のブログを登録すると、カレンダー上に自分のブログ記事へのリンクが自動的に作成されますし、FlickrやMyspaceなどのサービスへのデータ登録と連携させることも可能です。
 カレンダーという画面が、自分に関連する情報のポータルとしても使えるといえる可能性を示しており、興味深いです。 

 サービスとしての完成度は、まだまだTrumbaPlanzoのような先行サービスに一日の長がある感じですが、今後の展開が注目です。

【30Boxesの機能】

・スケジュール管理機能
 タイトル・時間・詳細・タグ・出席者などの情報を登録することができる。
 日、集、月で、繰り返しの予定が作成できる
 予定を自然文入力により作成することができる

・カレンダー機能
 4~8週間単位で予定を表示することができる。
 表示の週数を変更することができる
 タグ毎に予定をハイライトすることができる

・共有機能
 特定のメンバーにだけ公開する設定をすることができる。

・その他
 ブログやFlickr、Myspaceなどのデータをカレンダーに連携させることができる
 予定をGoogle Mapの地図に連携させることができる
 画面の色を変更することができる
 最新情報をRSSやiCalで取得することができる(予定)
 ブログに予定を貼り付けることができる(予定)


【30Boxesの概要】
運営:83 Degrees (三人?)
開始:2005年?
収益源:無料

2006年2月 3日

Windows Vistaの「Sidebar」、次のプレビュー版でついに登場

 CNETにこんな記事が掲載されていました。

Windows Vistaの「Sidebar」、次のプレビュー版でついに登場 - CNET Japan

 Windows Vistaには「Sidebar」という新しい機能が搭載されることになっている。Sidebarはその名の通り画面の端に置かれた小型パネルで、そのなかで写真のスライドショーやRSSフィードの情報、ガジェットと呼ばれる簡単なプログラムを表示させることができる。

 いよいよMicrosoftもサイドバー系ソフトを投入ということですね。
 この手のソフトはGoogle DesktopのサイドバーやYahoo!のWidgetなど、既にそれほど珍しいものではなくなってきましたが、OSにデフォルトでついているとなると話は別ですね。

 プロジェクトAやマルチスケジューラでも、予定やタスクを画面上に常に出しておきたいという要望がありますから、この手のツールに表示できれば便利かもしれません。

 実は、すでにエアワンでも、Google Desktop用のサンプルをテスト的に開発してもらったりしているのですが、こうやってサイドバー系ソフトの選択肢が増えると開発する側としては面倒なのが辛いところですね・・・

2006年2月 2日

Windows Live Messenger (フォルダ共有機能)

windowslivemessenger2.gif Windows Live Messenger BETAは、MSNメッセンジャーの後継に当たるインスタントメッセンジャーソフトのベータ版です。
 会社のSさんからテストアカウントをもらったので、レビューしてみました。

 無料電話が可能になったり、オンライン機能が充実したりという機能追加もあるのですが、やはり注目はフォルダ共有機能でしょう。
 何しろ、Windows Live Messengerを使っている相手となら誰とでも、フォルダのデータをそのまま同期することができてしまう機能です。

 使い方も、簡単でメンバー毎に共有フォルダを作成して、そこにファイルを放り込むだけ。
 ファイルを誰が編集したかというログも表示されますし、一つのフォルダを3人以上のメンバーで共有することもできます。

 おそらくファイルの同期が行われるのはお互いのメッセンジャーが起動しているときだけで、サーバー経由でのキャッシュは行われていないものと想像されますが、メッセンジャーは常時起動している人が多いでしょうから、簡単なファイルの共有にはそれほど不都合は無いと思われます。
(今回テキストメッセージはサーバー経由のキャッシュがされるようなので、今後ファイルも一定サイズまでキャッシュしてくれるサービスが提供される可能性は十分あります。)

windowslivemessenger.gif 昨年Microsoftが買収したP2P型のファイル共有ソフト「Folder Share」が、最近kengoさんのブログなどで話題になりつつありますが、今回のフォルダ共有機能は、その簡易版のイメージですね。
CNETの記事によると、もともとMicrosoftで開発したもの(おそらくthreedegreesとかの機能)にFolder Shareの技術を付加した模様)

 P2PグループウェアのGrooveの創業者だったRay OzzieがMicrosoftのビジョンをリードし始めたことで、P2P的な要素が今後どんどん追加されてくるのは容易に想像できたのですが、まずは小手調べの第一弾と言うことでしょうか。
(Ray OzzieとGrooveの詳細については、歌田さんが書かれているこちらのブログに詳しいです。)

 この手軽なフォルダ共有を、MSNメッセンジャーの利用者なら誰もが簡単につかえてしまう日が来ると思うと、ストレージサービスや宅ファイル便のようなサーバーベースでのファイルのやり取りのかなりの部分は、これに置き換えることができそうで、そのインパクトは結構大きそうな気がします。
 

 ただ、これだけ手軽にできてしまうと、逆に、企業でWindows Live Messengerの利用が禁止されるのは間違いなさそうですね。(そもそも日本では、今でもメッセンジャーを禁止している会社が多いですが)
 アリエルでは、この便利さを残しつつ、業務に安心して使えるアプリを作り上げていきたいところです。
 

IE7のベータ版が一般公開されて

 いよいよ昨日IE7のベータ版が公開されましたね。

MS、IE 7のベータ版を一般公開--「Quick Tabs」などの新機能を搭載 - CNET Japan

 はやくも、多数のバグが見つかっているというニュースもあるようですが、今回のIE7は意欲作のようですからいろんな影響がネット界にも出てきそうですね。
(弊社のソフトウェアも、なぜかIE7だと正常に動作しないという報告が上がってきていますが)

 早速、My RSSの赤松さんがレビューを書かれていますが、タブブラウザ化やサムネイル表示など、新機能満載のようです。
 Firefoxや、Lunascpae、SleipnirなどにようやくIEも追いついたと言うところでしょうか。

 ただ、やはり注目はRSSリーダー機能でしょう。赤松さんのレビューを見る限り、かなり手軽なRSSリーダーとしての使い勝手は良さそうです。(※まだ自分は試してません)

 これで、RSSリーダーの認知度が一気にあがるのは間違いなさそうですね。
 個人的には、ビジネスの情報収集のスタイルがRSSリーダーによって大きく変わった経験がありますから、RSSリーダーを使う人が増えたときにどういう変化がネットやツールに起こってくるのか気になるところです。 


 もちろんIEでできることはある程度限られるでしょうから、他のRSSリーダーや、Firefoxや国産ブラウザの今後の動向も気になります。

 特に個人的に注目しているのは、Sleipnir。
 アリエルのエンジニアもSleipnirを使っている人が結構いるのですが、社長の柏木さんのブログによると先日「Headline-Reader の開発者である大倉氏が Fenrir & Co. のスタッフとして一緒に働いてくれる」ことになったそうで、国産「ブラウザ+RSSリーダー」としてどれぐらい強化されるのか楽しみなところです。
(そのうちプラグインも作れるようになるみたいですから、Sleipnir用のマルチスケジューラプラグインとかあっても面白いかもしれませんね)

 なんにしても、しばらくブラウザを巡る動向からは目が話せなさそうです。
 私も、IE7のバグ報告が落ち着いてきたら試してみたいと思います。

2006年2月 1日

無料ソフトウェアとビジネスモデルのバランス

 CNETにこんな記事が掲載されてました。

「無料化」が進むエントリーレベル製品--ソフトウェアビジネスに変化の兆し - CNET Japan

さまざまなソフトウェア分野で、無料のエントリーレベル製品を提供することがにわかに慣例化しつつある。こうした傾向はプログラミングツールにおいて特に顕著で、無料で入手できる製品は実に数十万種にも及んでいる。

 記事の内容自体は、最近のデータベース製品まわりの動向について書かれていますが、このソフトウェアの無料化の流れは明らかにビジネス向けの分野にも押し寄せてきていますね。

 アリエルでも、無料スケジュール管理ソフトであるマルチスケジューラを一昨年の12月にリリースする形で、同じアプローチを取るようになりましたが、おかげさまで以前に比べて認知度が大幅にあがりました。
 そういう意味では、記事にあるような「マインドシェア」の重要さを改めて感じています。

 ただ、もちろん何でもかんでも無料で提供できるわけではないですから、ビジネスとしてはバランスを取るのが重要です。
 Googleの村上社長はサービスを無償で提供する理由を「ねじれ現象の防止」と説明しているそうですが、Googleのアプローチにはアリエルの今後にヒントになる要素がいろいろありそうです。

セールスフォースのサービスがまた停止--ブログ界で不満広がる

 CNETにこんな記事が掲載されていました。

セールスフォースのサービスがまた停止--ブログ界で不満広がる - CNET Japan

 先月も同じようなニュースがありましたが、私の前職の会社では平気でグループウェアが丸一日ダウンしていたりしたので、考えてみたら業務サービスが半日停止してこうやって記事になると言うのも凄いことですね。
 
 それだけセールスフォースが多くの顧客に利用されていると言うことだと思いますし、システムやソフトウェアと言うのが我々の業務に不可欠なものになってきていると言うことでしょうか。

 このあたりは、やはり処理を上手く分散化させることで差別化することができそうな気がします。
 

   

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