« 2006年2月 | メイン | 2006年4月 »

2006年3月30日

「見える化」 10のポイント

 ZDNetで「見える化」に関する特集が始まっています。

 「見える化」とは、「ビジネスにおける問題を常に見えるようにしておくことで、問題が発生してもすぐに解決できる環境を実現すると共に、問題が発生しにくい環境を実現するための取り組み」のことで、ローランド・ベルガーの遠藤功氏が出版した「見える化-強い企業をつくる“見える”仕組み」という書籍などを受けて注目されているコンセプトです。
 
 アリエルでも、情報共有ソフトを開発している関係で、このコンセプトには非常に注目していたのですが、ZDNetの記事に遠藤氏による10のポイントがまとめられていました。


強い現場を実現する“見える化”:“見える化”を支援するテクノロジ(1) - ZDNet Japan

■“見える化”10のポイント
 ・ 現状の棚卸から始める
 ・ 見せたくないもの、見せられないものほど“見える化”する
 ・ 見えるもの、見せるものを絞り込む
 ・ 鮮度、タイミングを重視する
 ・ アナログとデジタル(IT)を使い分ける
 ・ 分かりやすくシンプルに
 ・ 現場自らが見える仕組みを作る
 ・ 本当の勝負は見えた後
 ・ 見える化のノウハウを共有する
 ・ 経営トップが見える化を牽引する
 
 ただ、単に漫然と情報共有を行うのではなく、何を共有するべきかというのをしっかり考えて共有するということが重要だと改めて考えさせられます。
 別途、書籍の内容紹介もしたいと思います。

【関連記事】
見える化とは (1) 現場力を向上する
見える化とは (2) 「見る」ではなく「見える」
見える化とは (3) 「見える化」の5つのカテゴリー
見える化とは (4) 「見える化」すべき3つの情報
見える化とは (5) 「見える化」の10のポイント


見える化-強い企業をつくる「見える」仕組み見える化-強い企業をつくる「見える」仕組み
遠藤 功


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

2006年3月29日

GTDとは (2) 実践するための5つのステップ

Life Hacks PRESS ~デジタル世代の「カイゼン」術~  話題のGTDについて、昨日のストレスフリーになるための3つのポイントに続く第二弾。
 Life Hacks PRESSの田口さんのGTD特集から、今日は第2章の「GTDをやってみる」から、GTDの5つのステップをご紹介します。

■GTDを実践するための5つのステップ

1:収集する
 自分の頭の中にある「すべて」を一箇所の信頼できるシステムに落とす。

2:処理する
 ・今すぐやるべきかどうか判断する
 ・次の物理的なアクションを決める
 ・2分以内にできるものはすぐやる
 ・自分でやるのがベストでないものは、誰かに任せる
 ・特定の日付にやるべきものはカレンダー等に転記

3:整理する
 次の物理的なアクションリストを状況別に整理する

4:レビューする
 最低でも週に一度は必ずすべてのリストを見直す

5:実行する
 「状況」「使える時間」「使えるエネルギー」「重要度」
 の4つの基準と照らし合わせて次の行動を決めていく


 上記の「すべて」と言っている部分が、本当にすべてになるかどうかというのが、まずスタートラインとして結構大事な気がします。
 普通の会社員として考えると、ついつい1のプロセスで会社の目前の仕事ばかり書き出してしまいそうですが、そうすると結局日々の仕事を処理するだけのシステムになってしまいます。

 本来は家族との時間とか自己啓発とか休みを取るとか、プライベートなこともすべてあわさって私たちの24時間が決まりますから、それらもすべて書き出して一箇所で処理して初めて自分の時間のコントロールができるような気がします。

 あと忘れがちなのは「レビュー」ですね。
 やらなければいけないことの状況なんて日々変わりますから、週に一回はちゃんとレビューの時間を取って見直すというのが非常に大事な気がします。
(ちなみに私はベタですが毎週月曜日にレビューをするように意識しています。)

【関連記事】
 GTD(Getting Things Done)
 GTDとは (1) ストレスフリーになるための3つのポイント
 GTDとは (2) 実践するための5つのステップ
 GTDとは (3) GTDに使えるツール群

 上記はあくまでメモなので、詳細はLife Hacks PRESSを参照下さい。

Life Hacks PRESS ~デジタル世代の「カイゼン」術~Life Hacks PRESS ~デジタル世代の「カイゼン」術~
田口 元 安藤 幸央 平林 純


Amazonで詳しく見る
byG-Tools

2006年3月28日

GTDとは (1) ストレスフリーになるための3つのポイント

Life Hacks PRESS ~デジタル世代の「カイゼン」術~ GTDについては以前も軽くまとめたことがあるのですが、Life Hacks PRESSで田口さんが分かりやすくまとめていたので、改めてこのブログにもメモっておきたいと思います。
 とりあえず、今日は第1章の「10分でわかるGTD」から、GTDの3つのポイントをご紹介。

■GTDでストレスを無くすための3つのポイント

1:信頼できるシステムを構築する
 頭の中にあることを全部自分の頭よりも信頼できるシステムに落とす

2:次の物理的なアクションを定義する
 実際に何をすべきかをイメージしながらアクションを書き出す

3:定期的にレビューする
 必要なリマインダを設定し、定期的にどこの何を見るかをシステマチックに決めておく


 GTDではとにかく、「自分の頭の中にあることをシステム(手帳でもノートでもPCでも何でも良い)に落とすこと」を、強調しているのが印象的です。
 仕事ができる人でも、自分の頭とか記憶を信じて、ツールを使わないという人も多いようですから、まずこの「自分の脳を信じるかどうか」というポイントが一つの分水嶺になりそうです。

 「やるべきことなんてメモしなくても、自分の脳に整理して覚えておけるよ」という人は上記のような手順は面倒くさく感じてしまうかもしれませんし、そもそもこういった手法の必要性を感じないかもしれません。

 ただ、個人的には人間は忘れる生き物だと思っているので、David Allen氏が強調している「頭は信頼できるシステムではない」という考え方に大賛成。
 特に、一つのことに長期間取り組むようなスタイルではなく、短めのタスクがバンバン入るような人にはGTDはお勧めです。 

【関連記事】
 GTD(Getting Things Done)
 GTDとは (1) ストレスフリーになるための3つのポイント
 GTDとは (2) 実践するための5つのステップ
 GTDとは (3) GTDに使えるツール群

(詳細はLife Hacks PRESSを参照のこと

Life Hacks PRESS ~デジタル世代の「カイゼン」術~Life Hacks PRESS ~デジタル世代の「カイゼン」術~
田口 元 安藤 幸央 平林 純


Amazonで詳しく見る
byG-Tools

2006年3月27日

Life Hacks Pressを読みました。

Life Hacks PRESS ~デジタル世代の「カイゼン」術~ 先日紹介したLife Hacks PRESSが届きましたので、取り急ぎご紹介します。

執筆人に百式の田口さんをはじめ有名人が勢ぞろいしており、現在話題になりつつ あるLife HacksやGTDに関するポイントを一通り押さえることができるムックです。
ちなみに、目次の概要はこんな感じ。

・lifehacksベストセレクション ……百式管理人 田口元
lifehacksとは何かを探る

・GTD-シンプル&ストレスフリーの仕事術 ……百式管理人 田口元
「あれもこれもやらなくちゃ」を解決。今すぐ始めて、効果抜群
Special Interview GTDの著者David Allen氏に聞く

・Google全サービス活用 ……安藤幸央
Gmailも地図も、徹底的に使い倒す

・仕事で、生活で、発表の場で
プレゼンが簡単にうまくなる ……平林純

・はじめてのマインドマップ ……(株)ツインスパーク 角征典
図解思考で「脳」を整理

・いつでもどこでも文房具 ……タワーズクエスト(株) 和田卓人
メモとペンを携帯しよう

・自分のための情報整理 ……シックス・アパート(株) 金子順
ブログで「書く」、RSSリーダーで「読む」、ソーシャルブックマークで「集める」

・勉強会のススメ ……(株)永和システムマネジメント 角谷信太郎
対話を促進する学び場の運営ノウハウ

・執筆陣に聞きました!
使っている道具、時間の使い方、情報整理の仕方、オススメの本…


個人的に、勉強になったのはやはり百式の田口さんのGTD特集と、goodpicの金子さんの自分のための情報整理術。
特に、GTDについては本を読んで分かったような分からないような感じになってしまっていましたが、改めて田口さんが分かりやすくまとめてくれているので非常に整理が出来ました。checkpadのようなツール一覧もまとめられていて、勉強になります。
別途このブログでも、GTDについては抜書きしてまとめてみたいと思います。

Life Hacks PRESS ~デジタル世代の「カイゼン」術~ Life Hacks PRESS ~デジタル世代の「カイゼン」術~
田口 元 安藤 幸央 平林 純


Amazonで詳しく見る
byG-Tools

2006年3月23日

Zimbra (Ajaxの統合グループウェア)

zimbra.gif Zimbraは、Ajaxを上手く活用している新興企業として昨年話題になったサービスです。
 企業としてのZimbra自身、AJAX Toolkit Framework Projectの提案で中心的な役割を果たしており、Ajaxの代表企業といっても良いかもしれません。
 Web2.0カンファレンスの小林さんのレポートでも、最も盛り上がったと書かれていたり(ちなみにEtechのプレゼンの様子も小林さんがブログでレポートしています)、知り合いの間でも良く話題に上がるので、改めてレビューしてみました。

 Ajaxを活用したメールサービスというとGoogleのGmailが有名ですが、Zimbraは機能として、メールとコンタクトリスト(アドレス帳)とカレンダーがあり、オンラインOutlookと呼べる機能が揃っています。

 ブラウザなのにドラッグ&ドロップでコンテンツを移動できたり、予定を作成できたりというのは当たり前。メールの文章中にある日程にカーソルを合わせるとその日のスケジュールが表示されたり、住所や電話番号からの地図やソフトフォンが起動したりとWeb2.0らしい他社のAPIと連携したサービスが盛りだくさんです。(この辺の仕組みをZimletと呼んでいるようです)

zimbra2.gif 実際に使ってみると、その操作性の高さや連携の活用の上手さに感心しますし、いろんなところで評判になっているのもうなづけます。
 他のウェブ上で無料で公開されているだけのサービスとは一線を画した完成度の高さですね。
 ビジネスモデルにしても、インストール型のものを年間契約で販売するほか、ホスティングサービスがあったり、オープンソースのものもあったりと、実にきめ細かい展開を見せているのも特徴的です。

 機能的な面で、個人的に興味がひかれたのはカレンダー機能の表示方法。
 複数の予定が重なり合っていてもずれて表示されてお洒落な感じです。
 さらに、BusyやTentativeなど、その予定が確定かどうかを決めて登録することができるのですが、空き時間検索時にその状態が一覧で表示されるので、別の予定がバッティングしていたときの判断が容易なつくりになっています。(もともとはOutlookの機能を参考にしているんだとは思いますが)
 参考にするところがたくさんありすぎるのも、困ったもんです。

 ちなみに、オンラインデモは登録不要で体験することが出来ますので是非どうぞ。


zimbra1.gif【Zimbraの機能】

■メーラー
・メール送信機能
 メールを作成して送付することができる
 下書きで保存したり添付ファイルを添付することができる
 スペルチェックを利用することができる

・メール受信・保管機能
 メールを階層分けしたフォルダに整理することができる
 メールに複数のタグをつけることができる
 メールにラベルをつけることができる
 会話のやり取りをまとめて表示することができる

・その他
 メールを種類別やタグで検索したり、文字で検索したりすることができる


■コンタクトリスト(アドレス帳)
・コンタクトリスト管理機能
 コンタクト情報をWork,Home,Otherの三種類保存することがdkkる
 コンタクトにタグをつけることができる

・その他
 コンタクトリストをタグや文字で検索することができる
 コンタクトリストのインポート・エキスポートができる


■カレンダー
・スケジュール管理機能
 タイトル・時間・詳細・状態などの情報を登録することができる。
 日、週、月、年で、繰り返しの予定が作成できる
 予定をドラッグで時間指定作成することができる
 作成した予定をドラッグで動かすことができる
 WISWIGのリッチテキストツールを使うことができる

・カレンダー機能
 日、平日、週、月単位で予定を表示することができる。
 複数メンバーのカレンダーを並べて表示することができる。
 週の開始日を変更できる

・共有機能
 他のメンバーの状態を表示した空き時間検索をして予定を作成することが出来る
 特定の人に予定を公開したり編集権限を与えたりすることができる


■その他
・Zimlets
 AmazonやWikipedia、YahooMapsなどの他のアプリケーションと連携してサーチや情報の表示を行うことができる。


【Zimbraの概要】
運営:Zimbra, Inc (San Mateo, CA)
開始:2005/9/1?
収益源:有料版(500人以上は1人28$/年、50人以下は年1450$(サポートは別)等)
投資元:Benchmark Partners,Redpoint Ventures

Windows Live Developer Centerが開設

CNETにこんな記事が掲載されていました。

MS、「Windows Live Developer Center」サイトを開設--マッシュアップ作成を促進へ - CNET Japan

 いよいよMicrosoftもWindows Live周辺の開発者取り込みに力を入れてくるようです。

 この手の動きは、GoogleやYahoo!などのネット側の事業者では珍しくない動きですが、やはりMicrosoftがどの程度力を入れてくるのかというのは注目ですね。
 弊社のようなAPIを利用させてもらう方からすると、選択肢が増えるのもありがたいことです。

 特に注目したいのは記事の最後にあるGates氏の発言

 「リッチクライアントアプリケーションとウェブアプリケーションのそれぞれが持つ特性を補完し合いたいという考え方だ--これは、私たちが追求している大きなテーマだ。ローカルアプリケーションのリッチさや応答性を欲しがる人も多いだろう」

 クライアント側の主役であるMicrosoftのDeveloper Center開設によって、新たな流れが出てくるのか、興味深いところです。

2006年3月22日

Zoho Writer (オンラインワープロ)

zoho_writer.gif Zoho Writerは、先日Googleに買収されたWritelyと同じようなオンラインワードプロセッサーです。
以前、ネタフルで紹介されていたのを思い出したので、レビューして見ました。

 Writelyがよく出来ていたのもあり、Zoho Writerはたいしたことないかなーと正直思っていたのですが、実は機能的に比較すると全く見劣りしません。

 デザインはWritelyのほうがお洒落だった気もしますが、なかなかどうしてZoho Writerも良くできています。
文書をタブで開けたりPDFでエクスポートが出来たりと、むしろZoho Writerのほうが高機能のような印象もあります。

 もちろん、Writelyの方は、Googleに買収されたこともあり、オンラインワープロとは違う位置づけのソフトになる可能性もありますから、あまり比較するのには意味が無いかもしれません。(Zoho WriterがYahoo!かMicrosoftに買収されれば話は別ですが)

 どうもZoho Writerを開発したAdventNetという会社は他にも多様なソフトウェアを開発している会社のようで、Zohoシリーズにも他にToDo系のZoho Plannerから、エクセル系のZoho Sheet、さらにはZoho CRMまでいろんなソフトがあるようです。
 そういう意味では、Writelyのようなオンラインワープロ一本という会社とは違う総合的な展開がありうるのかもしれません。


zoho_writer2.gif【Zoho Writerの主な機能】
・文書作成機能
 リッチテキストファイルを手軽に作成することができる
 文字のサイズ、フォント、色、修飾等をすることができる
 リンクや画像の貼り付けをすることができる。
 HTMLのソースを表示することができる。
 文書の修正履歴を記憶し、前のバージョンに戻ったり比較したりすることができる。

・文書変換機能
 htmlやMicrosoft Wordの文書をインポートして表示することができる。 
 PDFやMicrosoft Word形式でエクスポートすることができる

・文書管理機能
 作成した文書を一覧で管理することができる。
 タグを追加して管理・検索することができる
 文書をタブで複数同時に開くことができる

・共有機能
 他のメンバーとファイルを共有することができる
 権限を付与したメンバーとファイルを共同編集することができる
 メンバーに対してメールを送付することができる。
 インターネット上に文書を公開することができる

・その他
 ブログに文書を直接ポストすることができる
 メールで文書を投稿することができる
 デザインの色を変更することができる
 ブックマークレットを使って直接ウェブページをZoho Writerに投稿できる
 ドキュメントにコメントをつけることができる
 リッチテキストのツールバーをカスタマイズすることができる


【Zoho Writeの概要】
運営:AdventNet Inc. (Pleasanton, CA)
開始:2005.09 ?
収益:特に無し (他のアプリに有料版がある)

Google Desktop 3 日本語版が公開

google_logo.gif Google Japan Blogに下記の記事が投稿されていました。

Google Japan Blog: Google デスクトップ 3 、15言語で

 2月に公開されたGoogle Desktop 3ですが、いよいよ日本語版も公開されたようです。

 やはり一番の売りは「何台ものパソコンを使っているのであれば、デスクトップ設定ページから「複数のコンピュータ上のデータ検索」部分で設定することで、パソコン上もウェブの履歴の検索もできるようになります」という点でしょうね。

 セキュリティ的な問題点も指摘されていますが、自分の複数のPCを1台のPCのように利用できるわけで、上手く活用すれば非常に便利な機能といえそうです。

2006年3月17日

NumSum (オンライン表計算ソフト)

numsum.gif NumSumは昨日レビューしたJotSpot Trackerと類似のウェブベースのスプレッドシートサービスです。
 以前、百式ネタフルでも取り上げられていたんですが、試してなかったのでJotSpot Trackerのついでにレビューしてみました。
 JotSpot Trackerは表計算の機能はまったくありませんでしたが、Num Sumはまさにオンラインエクセルという感じの機能が揃っています。

 何しろエクセルのような計算式や集計計算、単位の変更、セルの結合、リンクの作成等を行えるだけでなく、Ctrl+Cのようなショートカットキーまで利用でき、グラフの作成も可能です。
 JotSpot Trackerが意外にたいしたこと無かったので気を抜いていましたが、Num Sumはもう完全にエクセルのオンラインバージョンです。凄いです。

 更に驚いたのはオフラインでも作業を継続できるという点。
 ネットワークに接続していなくてもスプレッドシートの作業自体は継続でき、ネットワーク接続したら保存すれば良いようです。
 さらにhtmlファイルを保存しておけば、それをローカルで編集してオンラインに戻すこともできる模様。
 オンラインサービスの弱点は、保存時にネットワーク接続が切れていたりしたら悲惨なことになる点(ブログの書き込みなんかで良くなりますよね)ですが、その点もNum Sumはクリアしようとしているようです。

 Num SumもWritelyのように買収されるのは時間の問題かもしれません。


numsum2.gif【Num Sumの主な機能】
・スプレッドシート作成機能
 スプレッドシートを作成することができる
 文字サイズや文字修飾、文字色、背景色を変更することができる
 表示単位を$や%に変更することができる
 ソートをすることができる
 セルの結合や挿入をすることができる
 グラフを作成することができる
 スプレッドシートに概要やタグ情報を付加する事ができる

・文書変換機能
 エクセルのデータをhtmlに変更してインポートしたりカット&ペーストすることができる。 
 CSVやhtmlでデータをエクスポートすることができる

・一覧表示機能
 作成したデータの日程欄を元にカレンダー表示に出力することができる
 作成したデータのアドレス欄を元に地図表示に出力することができる
 
・ポータル機能
 自分のスプレッドシートを一覧で表示することができる
 他の利用者の公開スプレッドシートを検索することができる
 他の利用者の公開スプレッドシートをタグで検索することができる
 他の利用者の最新の公開スプレッドシートを一覧で表示することができる

・共有機能
 権限を付与したメンバーとスプレッドシートを共同編集することができる
 スプレッドシートをネット上に公開することができる
 スプレッドシートにコメントをつけることができる
 
・その他
 印刷形式で表示することができる
 スプレッドシートに5段階の評価をつけることができる


【Num Sumの概要】
運営:TrimPath()
開始:2005.10?
収益:特に無し?

2006年3月16日

JotSpot Tracker (オンラインスプレッドシート)

tracker1.gif JotSpot Trackerは、wikiサービスで有名なJotSpotが公開しているオンラインスプレッドシートです。
 オンラインワードのWritelyの次は、オンラインエクセルか?という声も多いので、レビューして見ました。

 ついエクセルというと表計算ソフトと思ってしまうのですが、JotSpot Trackerはどちらかというとアクセスのようなデータベースをイメージしてもらった方が良いかもしれません。
 数字の計算や、集計ができるわけではなく、あくまで行単位のデータ表を作成するためのサービスです。
 エクセルを使って住所録とか商品の出荷表とかプロジェクトタスクなんかを管理している人に向いているかもしれません。

 特に面白いのは、データの中に日付データがあったらそのデータをもとにカレンダーにデータをプロットしたり、アドレスデータがあったらそのデータを下に地図にデータをプロットしたりしてくれる点。
 オンラインサービスならではのマッシュアップのメリットというところでしょうか。

 使い勝手は、現段階でエクセルに比べるとどうしても劣るところはあるのですが、解決されるのも時間の問題かもしれません。
 やはり、この手のwikiベースの共同編集サービスは今後注目といえそうです。


tracker2.gif 【JotSpot Trackerの主な機能】
・スプレッドシート作成機能
 スプレッドシートを作成することができる
 行毎にリンクや画像、ファイルの貼り付けをすることができる。

・文書変換機能
 エクセルのデータをインポートしたりカット&ペーストすることができる。 
 エクセルにデータをエクスポートすることができる

・一覧表示機能
 作成したデータの日程欄を元にカレンダー表示に出力することができる
 作成したデータのアドレス欄を元に地図表示に出力することができる
 
・ダッシュボード機能
 スプレッドシートを一覧で表示することができる

・共有機能
 権限を付与したメンバーとスプレッドシートを共同編集することができる

・その他
 


【Jotspotの概要】
運営:Jotspot, Inc(Palo Alto, California)
開始:2004年10月
収益源:有料版(無料版有、共有ユーザー数、シート数等に応じて月9$~29$)

マイクロソフト、「Live」サービスでの広告表示のテストを開始

 CNETにこんな記事が掲載されていました。

マイクロソフト、「Live」サービスでの広告表示のテストを開始 - CNET Japan

 いよいよマイクロソフトがWindows Live MailなどのLive系のサービスに広告表示のテストを開始したようです。

 特にメールのような生産性が重要なツールの場合、広告をどのように表示させるかというのは広告効果と利用者の利便性低下のバランスを取るのが非常に難しいと思います。

 GoogleのGmailの場合はコンテンツマッチによって関連性の高い広告を出すことで利用者の利便性をうたっていますが、その分メール本文をコンテンツマッチされることにたいしてプライバシー問題が指摘されたりしています。

 そういう意味では、Yahooメールのようにバナーにするのが無難なところですが、マイクロソフトがどのようなアプローチでくるのか興味津々です。

2006年3月15日

Spongecell (オンラインカレンダー)

spongecell.gif Spongecellは、Web2.0系オンラインカレンダーの一つです。
 先日のWritelyがらみの記事で紹介されていたのでレビューして見ました。

 サービスの特徴としては、ドラッグ&ドロップによる入力や修正に、自然文入力など、過去にTrumba30Boxesで紹介したような機能が入っていていかにもいまどきのサービスという感じです。
 ただ、その分私の目が慣れてしまったのか、インパクトにかける感じは否めないですね。(どちらが先に実装したのか良く分からないので、レビューの順番の問題だとは思いますが)

 そんな中でも特に印象に残ったのは、最初にアカウントを作成してログインした後のチュートリアルの出し方。
 吹き出しが各機能上に表示されて一度閉じたら二度と表示されなくなるというのは、参考になりました。
 

spongecell2.gif こうすれば利用者は使いながら覚えることができるし、わざわざマニュアルページを表示する必要もないわけで良いチュートリアルだと思います。
 是非、参考にしたいです。

 あと、携帯から「next」とかメールを送ると、次の予定を教えてくれるような機能もあるようで、英語は自然文が楽でうらやましいです。 


【Spongecellの機能】

・スケジュール管理機能
 タイトル・時間・詳細などの情報を登録することができる。
 日、週、月、年で、繰り返しの予定が作成できる
 予定をドラッグで時間指定作成することができる
 作成した予定をドラッグで動かすことができる
 自然文入力で予定を作成することができる

・カレンダー機能
 週単位で予定を表示することができる。
 週の開始日を変更できる

・共有機能
 自分と参加者にだけ公開することができる。
 友達にだけ予定を公開することができる
 カレンダーをネット上で公開することができる。

・リマインド機能
 予定ごとに時間を指定してメールでリマインドができる。

・その他
 iCalで予定をインポートすることができる
 最新情報をiCalやRSSで取得することができる
 携帯電話から自然文で予定を登録・表示することができる。


【Spongecellの概要】
運営:Spongecell 
開始:2006年1月?
収益源:無料?
開発言語:Ruby on Rails

米国のWeb 2.0ブームの実状

 先日のGoogleによるWritely買収の関連で、CNETにこんな記事が掲載されていました。

グーグルの「Writely」買収で浮き彫りになったWeb 2.0ブームの実状 - CNET Japan

 Web2.0ブームに注目すると同時に、バブルにも似た状況に懸念を表明している記事になっています。
 個人的に注目したのは下記の一覧表。

・オンラインカレンダー:最も活発な動きを見せる分野の1つで、「30 Boxes」「CalendarHub」「Trumba」「Joyent」「Kiko」「Planzo」「Spongecell」などがサービスを提供している。

・生産性アプリケーションスイート:「HyperOffice」「gOffice」「ThinkFree」などが本格的なバンドルアプリケーションを提供している。

・電子メール/コラボレーション:「Goowy」「Zimbra」「Meebo」(ウェブベースのインスタントメッセージング)、および「Jotspot」(Wikiのホスティングサービス)などがある。

・プロジェクト管理/パーソナルオーガナイザー:「AirSet」「37Signals.com」「Zohoplanner」「Stikipad」

・マルチメディア・ソーシャルソフトウェア:人気の高い写真共有サービス「Flickr」や「Riya」(写真検索)、「You Tube」(ビデオ共有)、「Podbop」(楽曲ポッドキャスト)などのサイトがある。

 このブログでも、相当この手のサービスはレビューしてきたつもりでしたが、アメリカにはまだまだたくさんあるんですね。

 日本では、こういった分類に当たる企業というのはほとんどいない印象もありますが、買収してもらえる可能性が低いからでしょうか?それとも今後は増えてくるのでしょうか?
 気になるところです。

2006年3月10日

Skobee (あいまいプランナー)

skobee.gif Skobeeは、ちょっと変わったコンセプトのウェブスケジューラーです。
 百式の田口さんが紹介していて気になったので、レビューして見ました。

 サービスのイメージは、実はいわゆるスケジュール管理というよりは、タスク管理に近いかもしれません。
 最大の特徴は、日程が決まっていない予定をとりあえず適当に入力しておくことができるという点です。

 一般的には、予定というとつい日程がFIXしているものを中心に考えてしまいがちですが、ほとんどのプランはあいまいな状態から始まりますよね。
 旅行に行きたいとか、だれだれと食事をするとか。

 そんなあいまいな状態の予定をとりあえず入力しておいて、徐々に参加者と議論しながら具体的な予定に煮詰めていくことができるというのは、結構目からウロコな感じです。

 他のメンバーと予定が共有できたり、同じ地域のスポットに誰が出没するかという予定が探せたりという、いわゆるZventsEventfulのようなソーシャルカレンダーのような機能もありますし、やりたいことをメモしておくという意味では、checkpadRemember the milkのようなタスク管理サービス的にも使えそう、と、これまでのサービスの枠に改めて疑問を投げかけている感じもあります。

 マルチスケジューラも、少し既成のスケジューラーのコンセプトに染まっていたところがあるので、Skobeeのようなあいまいな予定を入れていけるような余地を改めて考えてみたいと思います。

skobee2.gif【Skobeeの機能】

・スケジュール管理機能
 タイトル・日程・時間帯・出席者・場所などの情報を登録することができる。
 あいまいな予定を作成することができる
 予定にコメントをつけることができる

・一覧機能
 あいまいな予定と確定している予定を一覧で表示することができる

・共有機能
 予定を特定のメンバーと共有することができる。

・ソーシャルネットワーク機能
 登録メンバーを友達登録できる
 
・場所機能
 飲み屋やイベント会場などのスポットを登録することができる
 自分の近くのスポットを検索することができる
 各スポットに誰が出入りするかを検索することができる


【Skobeeの概要】
運営:Skobee, Inc. (San Francisco, California)
開始:2005年10月?
収益源:無料

Writelyをグーグルが買収

 CNETにこんな記事がありました。

グーグル、ウェブベースのワープロソフト「Writely」を獲得 - CNET Japan

 先日、こちらのブログでもレビューしたオンラインワープロソフトのWritelyですが、グーグルに買収されることになったようです。

 個人的にもWritelyの機能の完成度には感心していたところだったので、グーグルが買収というのにも納得です。

 長期的にWritelyはMicrosoftのWordキラーになる可能性があるということで、いろんなブログで早速話題になっています。
 興味のある方は是非こちらもご覧下さい。

Google が Writely(オンライン共有ワードプロセッサ)を買収 (秋元@サイボウズ研究所プログラマーBlog)
Googleの次の一手,無料のオンラインワープロソフトか (メディア・パブ)

2006年3月 9日

Grouptube (独自SNS構築サービス)

grouptube.gif Grouptubepaperboy&coが公開したSNSのASPサービスです。
 昨日、秋元さんに最近レビュー記事が少ないと指摘されてしまったり、先週末に第3回社内ブログSNS研究会に参加させていただき、企業内SNSに改めて興味が湧いていたのもあったので、早速レビューしてみました。

 paperboy&coはキヌガサという独自のSNSも展開しています。
 キヌガサ自体は後発ということもあり、mixiやGREEに比べると話題になっていないのですが、Grouptubeにはキヌガサのノウハウも生きている印象で、サービス自体には手馴れた感じがあります。

 現在のところは機能も基本的なものがほとんどで、それほど特筆するところはありませんが、個人的に興味深かったのは日記の公開設定機能。

 日記を書くたびに、その日記を全体に公開するか、友達のみに公開するか、非公開にするか選ぶことができます。
 mixiでは、日記全体に対して設定できるだけで、日記の記事ごとに変更は出来なかったと思いますが、今後はこういった細かい設定ができるのが主流になっていきそうな気がします。(キヌガサでは、これが既にコメントやトラックバックまで細かく設定できるようになってました)

 社内SNSは最近結構注目度が上がってきているようですから、Grouptubeのような今すぐ試すことができるサービスというのは分かりやすくて結構面白い気がします。
(もちろん、導入して盛り上がるかどうかというのは会社のカルチャーが大きく影響するとは思いますが)

 おそらくドリコムさんあたりが当面のライバルというところでしょうか。
 現在のところは利用者の上限は100名になるようです。

grouptube2.gif【Grouptubeの主な機能】
・ソーシャルネットワーク機能
 登録されているメンバーを友達登録することができる(招待は管理者のみ)
 友達登録をキャンセルすることができる
 友達の一覧を表示することができる
 登録されているメンバーの一覧を表示することができる

・プロフィール機能
 自分の画像を設定することができる
 名前、生年月日、都道府県、職業、血液型等の情報を公開することができる
 (登録すると全員に公開される)

・日記作成機能
 タイトルと本文で構成される日記を書くことができる
 日記に画像を添付することができる
 日記の書き込み毎に「全体に公開」「友達にのみに公開」「自分のみ」の3段階に設定できる。

・コメント機能
 日記にコメントをつけることができる
 コメントをつける際に最新一覧に上げることができる

・メッセージ機能
 メンバーにメッセージを送信することができる(未実装?)

・グループ機能
 グループ(コミュニティ)を作成することができる
 グループ内で掲示板を使ってディスカッションをすることができる
 
・ポータル機能
 メンバーの新着日記やグループの最新書き込みが表示される
 友達や参加グループが表示される

・管理機能
 メンバーを登録することができる
 メンバーにメッセージを一斉送信することができる
 タイトルや説明文、同意分を変更することができる
 デザインを変更することができる


【Grouptubeの概要】
運営:Paperboy&co(東京)
開始:2006年3月8日
収益源:有料版(10人1050円/月~100人8400円/月。15日間の無料試用が可能)

Life Hacks PRESS が出版されるようです。

 日本のGTDやLifeHacksの第一人者として有名な田口さんがこんな記事を書いてました。

i d e a * i d e a - Life Hacks PRESSが出るよ

最初のベストセレクションはほとんど個人の独断と偏見ですが、これはいいかも的なLifehacksをまとめてみました。自分でも使っているもの、応用が利きそうなもの、という基準で選びました。 Life Hacksの醍醐味は自分での創意工夫です。これらを参考に気が向いたら自分なりの技を編み出してみてください(そしてブログで発表しませふ)。

 Life Hacks PRESSというタイトルで技術評論者からムックがでるようです。

 GTDの特集から、GTDの著者、David Allenさんインタビュー、マインドマップやGoogleの使い方まで解説されているようで注目です。
 今年は、エアワンにもGTD的な要素を積極的に取り入れていきたいと思っていますので、参考にさせてもらおうと思います。

2006年3月 8日

ネオジャパン、Ajaxを利用してWebブラウザをデスクトップのように

 @ITにこんな記事が掲載されていました。

ネオジャパン、Ajaxを利用してWebブラウザをデスクトップのように - @IT

 Ajaxのおかげでブラウザでも、デスクトップアプリケーションのような操作性を実現できるのが実証されてきていますから、他のブラウザアプリケーションにもこの流れはどんどん増えてくるでしょうね。
 エアワンでも、Ajaxのおかげでかなり操作に柔軟性が出せるようになってきています。


 ちなみに、この記事を受けて、オルタナティブブログの吉川さんがこんな記事も書いてます。

ダッシュボードへの進化を始めたWeb型グループウェア

 クライアントソフト型のグループウェアとウェブ型のものを比較した記事ですが、特に気になったのは下記の部分。

メールやスケジューラといったグループウェア製品は、日本では永らくロータス・ノーツ/ドミノの独壇場であった。そしてロータス・ノーツ/ドミノは、相当のシェアを持っている。ロータス・ノーツ/ドミノがこのポジションを維持しつづけている理由は、その豊富な機能と簡易なアプリケーションを柔軟かつ高速に開発できる拡張性やきめ細かいACLによるセキュリティの確保によるところが大きいが、それ以外にも専用のデスクトッププログラムによるきめ細かい操作性への配慮も無視できない。

 シェアや勢いから考えると、既にウェブ型グループウェア全盛のイメージがあるのですが、以外に大企業ではまだまだノーツやエクスチェンジが多いようです。

 これがAjaxによって、さらにウェブ型への移行が進むのかは注目です。

2006年3月 7日

JotSpot、プリビルドのwikiを発表

 CNETにこんな記事が掲載されていました。

米新興企業JotSpot、プリビルドのwikiを発表 - CNET Japan

 JotSpotのサービスについては以前にもレビューしたことがありますが、今度はプリビルドのホスティング型アプリケーションとして「JotSpot Class Reunion」と「JotSpot Bug Reporter」の二つを公開するそうです。
 JotSpot自体はなんにでも使える分、何に使えば良いか悩む印象が強いので、より目的を明確にしたアプリケーションを投入するということなのでしょう。

「大部分の人は、JotSpotをホスティング型wikiアプリケーションとみなしているが、実際はコラボレーション用アプリケーションを構築するためのプラットホームだ。wikiはホスティング型アプリケーションのハブといえる」とKraus氏は述べた。

 wikiを業務に使うというのは、日本では何故かあまり注目されていない気がするのですが、やはり5年遅れぐらいで日本でもブームが来るのでしょうか?
 

2006年3月 1日

Movable Type Enterprise日本語版が発表

 ZDnetにこんな記事が掲載されていました。

シックス・アパート、企業向けブログプラットフォーム「Movable Type Enterprise日本語版」を発表 - ZDNet Japan

 もともとは、個人向けのソフトだったMovable Typeですが、本格的に企業システム向けの機能を強化した「Movable Type Enterprise」が発売されるようです。

 昔はシステムというのは大企業向けから始まって、徐々に安いものが中小企業、個人へとおりてくるイメージがありましたが、インターネットによって最近はこの順番が逆転している感じがあります。

 是非、このアプローチはヒントにしたいところです。

   

mini-banner-fix.gif

プロフィール


アリエル・ネットワーク
ブロガー 徳力基彦

Lijit Search

アーカイブ

   
Notes移行に
アリエル・エンタープライズ

スケジュール管理・
プロジェクト管理に

アリエル・マルチスケジューラ

 
Loading...