ネットただのり論とP2P通信の関係

 総務省の「IP化の進展に対応した競争ルールの在り方に関する懇談会」で、P2P通信やリッチコンテンツの増加により発生する問題についての議論が行われているようです。

 基本的にはサービスの仕組みがP2Pだろうがクライアントサーバーだろうが関係ない話なので、根本的な問題は通信量の話だと思いますが、Winnyなどのファイル交換ソフトやスカイプなど、ただ乗りの例として提示されるアプリケーションがP2P技術を使ったものが多いのも影響しているようです。

“ネットただ乗り論”など巡るコスト負担の在り方、各事業者の意見は?

「総務省は15日、IP化の進展に対応した競争ルールの在り方に関して募集していた意見の結果を公表した。いわゆる“ネットただ乗り論”などとして議論されている、通信網増強のコスト負担の在り方や、ユニバーサルサービスの在り方などについて、通信事業者やコンテンツプロバイダーらが意見を提出している。 」

コメント(1)

先日仲間内でも話したのですが、P2Pが槍玉にあがるのはISP間のTransit Trafficを無駄に食うからで、逆にTransitしないような制御を行えばGyao等に比べるとコンテンツの集約化に貢献できる側面もある、という議論があります。

まだ絵に描いた餅なので、ここから先どう実現していくのか難しいところではありますが。

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このページは、徳力@アリエルが2006年5月23日 14:25に書いたブログ記事です。

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