Adobe AIR (FlashやAjaxアプリをオフラインでも利用可能に)
Adobe AIRは、Adobeが6月11日にベータリリースした、Webアプリケーションプラットフォームです。
Google Gearsとの違いが気になったのでレビューしてみました。
Adobe AIRの正式名称は、「Adobe Integrated Runtime(AIR)」。
ベータリリースは6月11日ですが、すでに3月からApolloという名称で開発者向けに公開されていたものの、正式版にあたります。
Google Gearsがブラウザの使い勝手をそのままにオフラインでもウェブアプリを利用できるようにしているのに対し、Adobe AIRはどちらかというとガジェット的なアプリケーションを開発するためのプラットフォームという印象です。
Adobe LabsにあるAdobe AIRのShowcaseにアクセスすると、いくつかのサンプルが既に公開されているのですが、Flashアプリならではのお洒落なデザインのアプリが多いのが印象的。
例えばyourminisのウィジェットをPCのデスクトップ上に表示することも可能ですし、Twitter用クライアントのTweetrというアプリも公開されています。
Scrybeなんかも、以前Apolloでサンプルを作っていたようですし、開発者の盛り上がり次第では面白そうなプラットフォームです。
ちなみに、Flashアプリだけでなく、HTMLやAJAXだけでアプリを作ることもできるそうで、Google Gearsと連携するのか開発者の奪い合いになるのかは良く分からないところです。
現時点では、Google Gearsに比べるとAdobe AIRは日本ではそれほど注目されていない印象もありますが、AdobeはPDFを普及させた実績もあり、こういう地道なプラットフォーム化の展開は何気に得意という一面もありますから、今後の展開が注目されるところです。
【Adobe AIRの概要】
運営:Adobe
開始:2007.3.20
収益源:特に無し?
【Adobe AIRを使ったyourminisアプリの画面】
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関連タグ:Adobe , Adobe AIR , ウィジェット ,
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