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2008年10月24日

米国のSNSランキングトップ10にみるSNSの今後の可能性

 CNETに「米国SNSランキング」という記事が出ていたので、気になってちょっと調べてみました。

 日本語の記事からはリンクがないのですが、元のデータ自体がNielsen OnlineにPDFで公開されていたので、ここに貼り付けてみると、まずシェアのトップ10がこんな感じ。

nielsensns1.png

 総括すると記事にある通り、MySpaceは相変わらずトップだけれど完全に横ばいで、Facebookが猛追中。
 LinkedInが7位ぐらいから一気に4位にあがってきているのも、注目点ですね。

 さらに興味深いのは9位に入っているTagged.com。
 なんと一年間で330%増で、昨年の圏外から一気にトップ10にランキング入りという感じです。

 このTaggedについては別途ちゃんと調べてみたいと思いますが、スパム的な利用者招待手法で物議をかもしたSNS。
 ただ、それにもかかわらず、意外に利用者が定着しているということのようです。



 さらに記事にもある成長率のトップ10はこんな感じ。

nielsensns2.png

 TwitterとTagged、Ningあたりの成長率も凄いんですが、LinkedInやFacebookのような既にある程度の規模にあるサービスも100%を超えて伸びているというのが興味深いところですね。

 ちなみに、こうやって見てみるとやはり興味深いのが「SNS」と一言で言っても多様な分野で様々なサービスがしのぎを削っているように見える点。
 日本においてはSNSというとmixiとモバゲーで勝負あり、みたいな印象もあったりしますが、GREEも着実に利用者を増やしていますし、まだまだ可能性があるのにチャレンジされていない分野というのはあるのではないかという印象です。

 特に興味深いのはNielsen Onlineのブログに出ていたこのチャート。

nielsensns3.png

 簡単に言うと、世代別に違うSNSがアピールしている?というイメージですね。
 特にReunion.comのトップ利用世代が55~64際というのは非常に興味深いところです。

 もちろん、実際には異なる目的のコミュニティにアピールした結果、集中する世代が結果的に異なっているという話だと思うので、最初から世代を意識しすぎるのはミスリードだと思いますが。

 日本でも10代~20代はモバゲー、20代~30代はmixiみたいなぼんやりとしたイメージはありますが、最近は女性向けコミュニティのプーペガールとかも伸びてるらしいですし、この辺りのコミュニティの違いを意識して、空いているところを狙ってみるというアプローチはあるのかもしれないなーと改めて思います。

2008年10月22日

Wakoopa (自分が本当に仕事をしていたかどうか一目瞭然な追跡アプリ)

wakoopa1.png Wakoopaは、オランダ生まれのちょっと変わったウェブサービスです。
 サービスの公開は2007年5月なのですが、今頃になってその魅力にはまってしまったので、レビューしてみました。

 Wakoopaを一言で表現すると、「使っているソフトウェアが何かを共有するSNS」というところでしょうか。
 ただ、個人的に最も興味深いのはWakoopaが提供している「PCで利用しているソフトの利用時間を測定してくれるツール」です。

wakoopa3.png

 使う順番はこんな感じ。

・まずWakoopaのトラッキングツールをPCにインストールします。
 ↓
・するとツールが自動的にPCでのソフトウェアの利用時間を計測
 ↓
・Wakoopaに自動的にデータが送信されグラフ等で表示が可能に
 ↓
・友人に自分のソフト利用状況を見せたり、共有
 さらに、お勧めのソフトウェアを推薦して貰えたりするようになる。

 というのが一覧の流れになります。

 


 特に個人的に気に入っているのが、このソフトの利用時間を計測してくれる機能。
 以前に、Firefoxのプラグインで、サイトの利用時間を計測してくれるTimeTrackerというのを紹介しましたが、これのPC版になります。

 PCで仕事をしていると、チャットの割り込みについつい時間を取られたり、いつの間にか検索からウェブサーフィンで時間が経っていたり、ということが起きがちですが、なかなかそれを第三者視点で見る機会というのはないもの。

 それがWakoopaのツールをインストールすると、自分がメールやブラウジング、チャットなどに時間をどれだけ使っていたか、簡単に振返ることができてしまうわけです。

wakoopa2.png

 最近、ソフトだけでなく、FacebookTwitter等、主要なウェブサービスの利用時間も計測できるようになったのも興味深いところ。

 経営コンサルタントが企業の業務改善をする際に、社員の業務時間を細かく測定する手法があったりしますが、Wakoopaがあればそれを自分で自動的にできるわけで、これはなかなか面白いライフハックツールな気がします。
(ただ、デフォルトの設定ですと、ソフトの利用状況がネット上に公開されてしまいますので、ライフハックツールとして一人で使いたい人は、Settingでプライバシー設定を変更するのを忘れずに)


 ちなみに、まだ一人も友人登録ないので体験できていませんが、友達が最近登録したソフトが通知されるような機能もあるようなので、便利なソフトを見つけるのが得意な人を友達にしておくと、ツール探しの手間も省けそうな印象です。

 なお、私のソフトの利用時間は、現在のところOutlookとFirefoxがダントツで、Skype、秀丸と続いている感じ。

wakoopa4.png

 はたして、これはちゃんと仕事をしていると言えるのかどうなのか・・・


【Wakoopaの主な機能】

・PCで使っているソフトやウェブサービスの利用時間を計測できる
・計測結果やよく使うソフトを他の利用者と共有できる
・他の利用者がどんなソフトを使っているか知ることができる
・ソフトやサービスをレビューすることができる
・自分に向いていそうなソフトウェアを見つけることができる

【Wakoopaの概要】
運営:Wakoopa (Amsterdam, The Netherlands)
収益:広告?


【Wakoopaの画面イメージ】
wakoopa5.png

2008年10月 8日

Utagoe Live 100 (ライブストリーミングアグリゲートサービス)

utagoelive1.png Utagoe Live 100は日本のベンチャー企業であるウタゴエが9月1日に開始したサービスです。
 ウタゴエについては、TECH VENTURE 2008でデモを見たときから気になっていたので、レビューしてみました。

 Utagoe Live100が実現するのは、動画特化FriendFeedとでもいうべき複数のライブストリーミングサービスの集約表示。
 Ustreamjustin.tvなど、100以上のライブストリーミングをブラウザの一画面上に表示することができるそうです。
 
 私のPCでは60個までしか1画面に表示できませんでしたが、それでもその光景は圧巻
 マトリックスの第二話の終わりとか、SF系を思い出させる光景です。

utagoelive2.png


 一時期日本でも、Ustream界隈でこの手の複数のライブストリーミングを並べるサービスが流行った記憶がありますが、Utagoe live100は、そのアプローチにかなり真面目に取り組んでいるサービスといえるでしょう。
 パブリックの一覧から手軽にマイページに動画を持ってこれるのはもちろん、FlashでUIを作っているため、動画の列の並びの数を減らしたり増やしたり、動画のサイズを大きくしたり小さくしたり、かなり自由にいじることができまし、他のサービスの動画を表示するだけでなくUtagoe Live100自体にもライブストリーミング機能がついています。

 ライブストリーミングって、だらだら流れる分、面白そうな動画を探すのが難しいのですが、こういう表示形式ですと複数の動画をだらだら見れるので、また違った体験が得られそうな感じです。
 
 日本発ではあるのですが、TechCrunchでも取り上げられて、いきなりグローバルデビュー。
 今後が楽しみなサービスですね。

 英語でのデモビデオもありますので、こちらもどうぞ。


Utagoe Live100 demo from utagoe on Vimeo.

   

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