米国のSNSランキングトップ10にみるSNSの今後の可能性

 CNETに「米国SNSランキング」という記事が出ていたので、気になってちょっと調べてみました。

 日本語の記事からはリンクがないのですが、元のデータ自体がNielsen OnlineにPDFで公開されていたので、ここに貼り付けてみると、まずシェアのトップ10がこんな感じ。

nielsensns1.png

 総括すると記事にある通り、MySpaceは相変わらずトップだけれど完全に横ばいで、Facebookが猛追中。
 LinkedInが7位ぐらいから一気に4位にあがってきているのも、注目点ですね。

 さらに興味深いのは9位に入っているTagged.com。
 なんと一年間で330%増で、昨年の圏外から一気にトップ10にランキング入りという感じです。

 このTaggedについては別途ちゃんと調べてみたいと思いますが、スパム的な利用者招待手法で物議をかもしたSNS。
 ただ、それにもかかわらず、意外に利用者が定着しているということのようです。



 さらに記事にもある成長率のトップ10はこんな感じ。

nielsensns2.png

 TwitterとTagged、Ningあたりの成長率も凄いんですが、LinkedInやFacebookのような既にある程度の規模にあるサービスも100%を超えて伸びているというのが興味深いところですね。

 ちなみに、こうやって見てみるとやはり興味深いのが「SNS」と一言で言っても多様な分野で様々なサービスがしのぎを削っているように見える点。
 日本においてはSNSというとmixiとモバゲーで勝負あり、みたいな印象もあったりしますが、GREEも着実に利用者を増やしていますし、まだまだ可能性があるのにチャレンジされていない分野というのはあるのではないかという印象です。

 特に興味深いのはNielsen Onlineのブログに出ていたこのチャート。

nielsensns3.png

 簡単に言うと、世代別に違うSNSがアピールしている?というイメージですね。
 特にReunion.comのトップ利用世代が55~64際というのは非常に興味深いところです。

 もちろん、実際には異なる目的のコミュニティにアピールした結果、集中する世代が結果的に異なっているという話だと思うので、最初から世代を意識しすぎるのはミスリードだと思いますが。

 日本でも10代~20代はモバゲー、20代~30代はmixiみたいなぼんやりとしたイメージはありますが、最近は女性向けコミュニティのプーペガールとかも伸びてるらしいですし、この辺りのコミュニティの違いを意識して、空いているところを狙ってみるというアプローチはあるのかもしれないなーと改めて思います。




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