昨日、BitTorrentのワーナー提携記事を紹介しましたが、CNETでそれに関連した業界の反応をまとめた記事が掲載されています。
記事の最後でアップルのiTunesにおけるビデオ配信を例に「高画質の映画を配信するための費用で、コストが一気に10倍に跳ね上がる可能性もある」という指摘が紹介されていますが、もしネット上で高画質な動画配信のニーズがあがってくるのであれば、P2P技術をベースとしている堅気のプラットフォームは、確実に注目を浴びることになりそうです。
今後注目すべきなのは、先日Verisignに買収されたKontikiのようにこれまでにいくつか完全に合法的なアプローチで市場にはたらきかけようとしてきた合法ファイル交換サービス事業者と、BitTorrentのように実質の利用にかなり違法コピー目的の利用者が含まれる事業者と、どちらが有利なのかというところでしょうか。
現在のところは話題性という意味では圧倒的にBitTorrentが有利のようですが、はたしてどうなるのか楽しみです。
ビットトレントは「堅気」の商売で成功できるか--ワーナーとの提携で関心集める - CNET Japan
「米国時間5月8日、ファイル交換企業のBitTorrentが、Warner Bros. Entertainmentの映画やテレビ番組をインターネット上で配信する事業に乗り出すことが明らかになった。このニュースについて、業界関係者は、PtoP技術が堅気の社会への参加に向け、新たな一歩を踏み出したと評価している」