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2006年6月28日

ITmedia BizIDでコラムを書くことになりました。

logo_bizid.gif 本日より、ITmedia BizIDで連載を開始することになりました。

 「デジタルワークスタイルの視点」というタイトルで、デジタルツールを利用した新たなワークスタイルを紹介・解説していく予定です。(このブログの公式版のようなイメージですね)

 GTDの田口さんや、シゴタノの大橋さんと、そうそうたる執筆陣なので、自分がどれだけ貢献できるか不安になっているところではあるのですが、ツール開発企業の視点も含めていろいろとご紹介していければと思っています。
 第一回はスケジュール管理について考えています。
 “ストレスフリー”なスケジュール管理術 

 今後のご要望やご意見ありましたら、是非ご指摘下さい。

2006年6月22日

Socialtext CEO Ross Mayfield氏インタビュー

 CNETに以前紹介した企業向けwikiのSocialtextのCEO Ross Mayfield氏のインタビューが掲載されています。

エンタープライズ2.0企業のソーシャルテキスト、MSの市場参入にもオープンソースで対抗 - CNET Japan
「われわれは自分たちのことをEnterprise 2.0企業とみなしています。Web 2.0は、基本的にコンシューマーユーザーに向けたサービスをウェブで提供することを指します。一方Enterprise 2.0は、Web 2.0のようにユーザー参加型で何かを作り上げるという点は同じですが、ビジネス用途に使われるものを作っていくのです。」

 個人的にも、企業内ブログよりは企業内wikiの方が今後注目されるのではないかと考えているのですが、なかなか日本ではまだその兆しは見えないところです。

 ただ、Socialtextも日本の販売代理店の交渉を始めているようですし、インタビューによると「MicrosoftやIBMもこうした市場に乗り出そうとしています」ということのようなので、来年当たりに注目されるサービスになるかもしれません。

2006年6月21日

FreshMeeting (会議室型メッセンジャー)

freshmeeting1.gif FreshMeeting(フレッシュミーティング)は、フレッシュリーダーや「あとで読む」で有名なサイドフィードがリリースしたグループチャットサービスです。
 田口さんのブログで即効レビューされていたので、詳細はそちらで見ていただければと思いますが、こちらでも感想をメモしておきます。

 グループチャットサービスといえば、以前に37SignalsのCampfireをレビューしたことがありますが、基本的なイメージは同じです。
 最大の違いは、CampfireはASP型なのに対し、フレッシュミーティングは独自サーバーにインストールできる点。
 また、なんと言っても日本語ですから日本では始めてのサービスと言って良いと思います。

 完成度も非常に高く、画像ファイルがチャット中に表示されたり、議事録を作成したり、発言回数がグラフになったりと機能満載です。

 特に感心したのが更新通知の仕組み。
 クライアントソフト型のメッセンジャーに対し、ログイン型のチャットルームはログインしないと更新されたかどうかが分からず、結局ログインされなくなるというジレンマを抱えていますが、フレッシュミーティングでは更新通知がRSSで取得できるほか、Windowsのタスクバーに表示することも可能です。

 正式版は有料になるようですが、8月中のベータ期間は無料でお試しできるようです。
 気になる方は今のうちに是非どうぞ


freshmeeting.gif【フレッシュミーティングの主な機能】
・リアルタイムチャット機能
 複数のメンバーでリアルタイムにチャットをすることができる
 参加者がアクティブかどうか分かる
 発言を記入中かどうか分かる
 複数のチャットルームを作成することができる
 発言回数がグラフで表示される

・ファイル共有機能
 チャットの中にファイルを添付することができる(無料版は10MBまで)
 画像ファイルを添付すると自動的に表示される
 チャットの中でリンクを記入するとリンク一覧に表示される

・ポータル機能
 更新されたチャットルームと、参加しているチャットルームの一覧を表示できる
 
・検索機能
 過去のチャット内容を期間を指定して検索することができる

・その他
 チャットの履歴や添付ファイルやリンクをまとめて議事録として作成できる
 発言回数が議事録に表示される
 RSSで更新通知を受け取ることができる。
 タスクバーで更新通知を受け取ることができる
 画面に好きな画像をロゴとして表示することができる


【フレッシュミーティングの概要】
運営:サイドフィード株式会社 (千代田区神田) 赤松洋介
開始:2006.06.21
収益:有料版(利用人数に応じて10ユーザー79,800円~無制限880,000円)

2006年6月14日

Picasa (Googleの写真管理ソフト)

picasa.gif PicasaGoogleが2004年7月に買収した写真管理ソフトです。
 Picasa Web Albumsがリリースされたというニュースが出ていたので早速レビューしてみました。

 Picasa自体は自分のPCの写真管理ツールとして長らく使っているのですが、インストールするとPC内部から写真ファイルを一括で検索して表示してくれるという非常に便利なソフトです。

 そのPicasaに今回追加されたのがWeb Albumボタン。
 ボタンを押すだけで、PCのフォルダに保管された写真を、そのままウェブ上のアルバムにアップロードできてしまうというすぐれものの機能です。

 これまで写真のオンラインアルバムとしてはFlickrを使ってきたのですが、Flickrはあくまでオンラインアルバムなので、PC側の写真の整理にはPicasaと使い分けてきたのが実情です。

 それが今回PicasaとPicasa Web Albumsなら、ウェブとPCをシームレスにつないで利用することができるわけで、理想的なソフトウェアとウェブサービスの連携事例と言えるでしょう。
 アリエルでも参考にしていきたいところです。
 (実際の操作イメージは、Going My WayのKengoさんが早速写真をアップされているので参考にしてください。)


picasa2.gif オンラインアルバム自体の機能としてはFlickrに一日の長がありますが、バックアップをとりたいだけならPicasa Web Albumsの方が便利かもしれません。

 すでにGoogle Earthと連携して写真を地図上にプロットする機能が実装されていたりしますし、これからGoogle DesktopとかGoogle Calendarとか、他のGoogleのサービスと連携してくるだろうと思うと、今後の機能追加が実に楽しみなサービスです。

※ちなみに日本語版のPicasaはまだオンラインアルバムに対応していないようなので、英語版で利用することが必要です。

※Picasa Web Albumsの利用にはGmailのアカウントが必要です。


picasa3.gif【Picasaの機能】
・写真管理機能
 PC内部にある画像・動画ファイルを自動的に検索して一覧表示できる
 写真が時系列に自動的に整理される
 写真にタグをつけることができる
 写真に☆印をつけることができる
 期間指定で写真を検索することができる

・画像編集機能
 画像の基本的な編集を行うことができる
 コントラストや明るさを変更することができる
 画像にぼかしなどのエフェクトをかけることができる
 複数の写真を一括して編集することができる
 複数の写真をコラージュすることができる
 写真のムービーを作成することができる

・ウェブアルバム連携機能
 Picasa Web Albumsに手軽にフォルダごと写真をアップロードすることができる
 ウェブアルバムを公開・非公開選択することができる

・その他
 写真をスライドショーで表示することができる
 写真をまとめてギフトCDを作成することができる
 写真の印刷や製品加工を直接依頼することができる
 写真をブログ(Blogger)に直接ポストすることができる
 写真をメールで送信したり、印刷することができる

【Picasaの概要】
運営:Google(2004年7月に買収)
開始:2001年10月?
収益:有料版(10GB)(無料版は250MB)

2006年6月 7日

HipCal (オンラインPIMサービス)

hipcal.gif HipCalWeb2.0 AwardsのPersonal Organization部門で、voo2do30boxesBackpackなど並みいる競合をおさえて1位に輝いたオンラインPIMサービスです。
 先日Plaxoに買収されたというニュースがあったので、レビューしてみました。

 なんでもHipCalを開発したのはRensselaer Polytechnic Institute (RPI)というNewYorkの大学の学生5人組だったようです。
 HipCalのカレンダーサービス自体はオンラインカレンダーの要素とソーシャルカレンダーの要素、SNS的な要素が組み合わさった印象で、これまでにレビューしてきた他のサービスとかぶるところが多々あります。

 特にiCalのように複数のグループカレンダーを作成することができる機能なんかは、Google Calendarですっかりお馴染みになった感じもします。
(順番からいうとGoogle Calendarの方がHipCalより後なんですが)

 カレンダー自体にAjax的な要素は少ないので、ドラッグ等で予定を作成できるのに慣れてしまった人にはちょっと使いづらい点があるかもしれませんが、簡単なToDo機能とアドレス帳やアラート機能もついて無料というのが受賞した要因という印象です。

 アドレス帳を検索して登録できるというSNS的な機能もあるので、類似の機能を提供しているであるPlaxoが買収したというのもうなづけます。
 現時点は学生の無料サービスという印象も強いサービスではありますが、今後Plaxoがどうサービスを拡張してくるのか注目したいところです。


hipcal2.gif【HipCalの機能】

■カレンダー
・スケジュール管理機能
 タイトル・時間・カテゴリなどの情報を登録することができる。
 日、週、月、年で、繰り返しの予定が作成できる

・カレンダー機能
 近日中の予定、日、週、月、年単位で予定を表示することができる。
 複数メンバーのカレンダーを並べて表示することができる。
 週の開始日を変更できる

・共有機能
 予定への参加の是非を参加者にメールで確認することができる。
 自分と参加者にだけ公開することができる。
 グループカレンダーを、招待制・公募制・公開の三段階で作成することができる
 グループカレンダーにメンバーを管理者・メンバー・閲覧者として招待できる
 グループカレンダーにタグやウェブサイトアドレスを設定することができる。

・ソーシャル機能
 公開されているグループカレンダーを登録して表示することができる

・アラート機能
 予定ごとに時間を指定してメールでアラートを設定できる。

・インポート機能
 iCalで購読・公開・インポート・エクスポートすることができる


■ToDoリスト
・タスク作成機能
 タイトル・時間・カテゴリ・優先度などの情報を登録することができる。

・アラート機能
 タスクごとに時間を指定してメールでアラートを設定できる。


■アドレス帳
・アドレス帳作成機能
 名前、誕生日、企業、ブログURL、IMアドレス等からなるアドレス帳を作成できる
 HipCalのデータから検索・追加することができる

・その他
 CSVでインポート・エキスポートができる


■その他
・カテゴリ設定機能
 カテゴリを複数階層作成することができる
 カテゴリに色を設定することができる


【HipCalの概要】
運営:個人運営?(2006.5.1にPlaxoに買収)
 (RPIの学生、Garret Heaton, Pete Curley, Chris Rivers, Tawheed Kader, Glenn Dixon)
開始:2005.9.4?
収益源:特に無し?

2006年6月 6日

Google Spreadsheet が公開されるようです。

google_logo.gif CNETにこんな記事が掲載されていました。

ウェブベースの表計算プログラム「Google Spreadsheet」、まもなく登場へ - CNET Japan

Googleが米国時間6月6日、ウェブベースの表計算プログラムを公開する予定だ。同社のプロダクトマネージャーが5日に明らかにしたところによると、これを利用すると、複数のユーザーが同一のデータを同時に参照したり、編集したりすることができるほか、ドキュメント内でチャットをすることも可能だという。

 先日オンライン版のWordともいうべきWritelyGoogleが買収して話題になりましたが、オンライン版のExcelはNumsumJotspot Trackerを買収という形ではなくGoogle自身が開発して提供するようです。
(NumsumやJotspotの開発者からすると、買収してもらえなかった上に強力なライバル登場で辛い状況になりますね)

 早速秋元さんがブログで機能紹介をされていますが、「機能的には驚きは少ない。Excel をブラウザに載せてオンライン共有させただけで、この手のサービスはすでにいくつも出ている。」とのことですが、まぁGoogleのサービスということでおおいに注目はされそうです。
 今後、Microsoftの「Windows Live」とどういった戦いになってくるのかが興味深いところです。

2006年6月 1日

FolderShare (ファイル共有ソフト)

foldershare1.gif FolderShareはMicrosoftが2005年11月に買収したP2P型のファイル共有ソフトです。
 最近、Windows Live Messengerのフォルダ共有などが話題になりつつあるので、あらためてレビューしてみました。

 P2P型のファイル共有ソフトというと、WinnyやWinMXなどの音楽や映像などのコンテンツを不特定の利用者が違法にやり取りしているイメージが強い分野ではありますが、このFolderShareは、主にビジネスなどで限定されたメンバーがファイルを共有するためのソフトウェアとして開発されています。

 以前に、CROSSBREEDさんで詳細が紹介されてブログ界でも話題になっていましたが、とにかくすごいのは、フォルダがそのまま他のPCと共有できてしまう点。
 WritelyNumsumはオンラインでワードやエクセルのファイルを共有しているイメージですが、FolderShareはファイル自体を共有するので、アプリケーションを問いません。

 しかもP2Pでサーバーを使わず直接ファイル交換できるので転送できるファイルサイズは無制限。
 大量のファイルや大容量のファイルを複数の人と共有したい方には非常に便利なソフトウェアだと思います。

 現在は英語サービスしかありませんが、CROSSBREEDさんが日本語マニュアルを提供しているので参考にしてみてください。
 ■P2PソフトFolderShare解説編 第1回「インストールと設定」
 ■P2PソフトFolderShare解説編 第2回「遠隔PCへのアクセス」
 ■P2PソフトFolderShare解説編 第3回「友達と共有しよう」 


 ちなみに、このFolderShare、以前は一部機能を有料で提供していたのですが、Microsoftの買収によって今は無料になっています。

 Windows Vistaにおいては、P2P型コラボレーションツールのGrooveもOfficeのラインアップに入りますし、FolderShareと類似の機能がWindows Live Messengerにも入りますし、Vista自体にも「People Near Me」というP2P機能が実装されるようですから、今後はMicrosoftの製品ラインアップの中だけで、目的に応じていろんなバリエーションのソフトが提供されていくことになるようです。

 アリエルでも、がんばっていろいろと参考にしたいところです。
(実はアリエルでも過去に同じようなソフトを開発しようとした経緯があるんですが、人手不足でα版レベルで止まっていたりします。人手さえあればやりたいんですが・・・興味のある方、企画だけでも手伝いたい方がいたら是非連絡ください。)

ITmedia BizIDにFolderShareの使い方の記事が掲載されています (2006.8.14)


foldershare2.gif【FolderShareの機能】
・フォルダ同期機能
 自分の利用しているPC間でフォルダを同期させることができます。

・リモートアクセス機能
 起動している自分のPCにリモートでアクセスすることができます。

・ファイル共有機能
 フォルダー単位で他の利用者とファイルを共有することができます
 読み取り・ファイルの追加・削除・メンバー追加等の権限を付与することができます
 ファイルの転送を自動か、選択式で選ぶことができます


【FolderShareの概要】
運営:ByteTaxi Inc (2005.11.3にMicrosoftに買収)
開始:2002?
収益:特に無し(買収前は有料サービスを提供)

   

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