Xobni (OutlookをGmail以上に便利にしてくれるかもしれないプラグイン)
Xobniは、先日のIVSにもプレゼンターとして参加されていたアメリカのベンチャー企業です。
プレゼン前に試しにプラグインを入れて見たら、想像を超えて恐ろしく良くできていてすっかりファンになってしまいましたので、レビューを公開しておきます。
Xobniの実現してくれることを一言で言うと、Outlookを自動的にメールSNS的なソフトに変えてくれるプラグインソフトです。
まず、何と言っても分かりやすいメリットが検索機能。
Outlook画面の右側に表示されるボックスから文字を入力していくと、人ベース、メールベースでガンガンと検索結果が表示されます。
OutlookがGmailと比べて批判されるのは検索機能の貧弱さが1つにあったように思いますが、Xobniを入れることで、このストレスのかなりの部分が解消されてしまいそうな雰囲気です。
さらに、個別のアドレスを選択すると、その人と過去に交わしたメール一覧が表示されるのはもちろん、メール本文から電話番号を自動的に取得してコンタクト情報を表示したり、相手とのメールの送受信の数、相手がメールを送ってきている時間帯のグラフなどを表示する自動生成プロフィール的な機能も実装。
相手とやり取りした添付ファイルも一覧で表示してくれますから、あの添付ファイルどのメールだっけ?なんていう不毛な検索も必要なくなりそうです。
さらにXobniの興味深いのは、Outlookのプラグインというおまけの立場から、徐々にそのターゲットを拡げようとしている点。
IVSのプレゼンでもOutlookだけに特化するつもりはなく、独自のWebサービス提供の可能性に言及していたりしましたが、併行してLinkedInやSkype等、他のウェブサービスとの連携も強化しているようです。
ccに入っている人を、プロフィール上でその人の関連する人と表示したりというアプローチも興味深いところで、メールデータをコアにしてメールのつながりから人のつながりを可視化するという独特のソーシャルグラフのアプローチというのが見えてきます。
ビルゲイツが、Officeデベロッパーズカンファレンスで、べた褒めしていたとか、Microsoftが2000万ドルで買収しようとしたという話も、これを見るとなるほど納得という印象です。
ちなみに、今後はヤフーメール等、ウェブメールもターゲットにしていく予定があるようです。
まぁ、何と言っても百聞は一見に如かず。
文字で読んでも良くわからんという人は、下記の動画を見てみて下さい。
ネット界隈でのGmailブームを横目で見ながら、やっぱりOutlookを使い続けてしまっているという私のような人には、是非一度試してみることをお勧めします。
【Xobniの主な機能】
・メール検索機能
キーワードでメールを高速に検索することができる
人単位でメールや添付ファイルをまとめて表示することができる
メールでの会話をスレッド形式で表示することができる
・メール統計機能
それぞれのアドレスと何通のメールをやり取りしているか表示できる
先方からのメールが何時頃に多いかグラフで表示することができる
・プロフィール機能
電話番号等の情報を自動的に取得してプロフィールに表示することができる
LinkedInとプロフィール情報を連携することができる
Skypeと連携して電話番号から直接Skypeを立ち上げることができる
メールのccを分析して関連する人を表示することができる
【Xobniの概要】
運営:Xobni Corporation. (San Francisco, CA)
開始:2008,1?
収益源:有料サービス?
【Xobniの画面】
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