Jing Project (無料のスクリーンキャプチャソフト)
Jing Projectは、PCの画面をそのまま静止画や動画としてキャプチャできるスクリーンキャプチャソフトです。
ManyCamの関連でCNETの記事を思い出したのでレビューしてみました。
Jing Projectは、TechSmithという1991年からスクリーンキャプチャソフトを開発している歴史のある企業が、実験的に提供しているソフトウェアです。
インストールにMicrosoftの.NET Frameworkが要求されるのが結構面倒なところではありますが、さすがスクリーンキャプチャソフトが本業の会社だけに、完成度の高い使い勝手で、手軽に利用することができます。
特に、画面に常にキャプチャ用のメニューが表示されていたり、共有するとすぐにクリップボードにURLがコピーされたりと面白いアプローチが取られています。
ちなみに、TechSmithはSnagItという有料のスクリーンキャプチャソフトを販売しており、この登録者数は実に700万人超。実は私もながらく愛用しているのですが、そんな有料のスクリーンキャプチャを販売している企業自らが無料版を出したというのは、ビジネスモデルも気になるところ。
で、試してみて分かったのですが、現在のところJingは保存形式がSWF形式のみというのが一番のSnagItとの違いの模様。
SnagItはスクリーンキャプチャしたものをAVI形式で保存して、動画として編集するのが前提のソフトですが、JingはFlashで保存してそのまま活用したり、Screencast.comというTechSmithがホストするスクリーンキャプチャ共有サイトで公開してもらうと言うのがターゲットのようです。
FAQを見る限り、完全無料で行くとは明言していないようで、製品やベータ版としてリリースせずに「プロジェクト」と明記しているのは、もし無料版と有料版のバランスがおもったように取れないようであれば、方針変更を容易にできるようにと言う趣旨のようです。
まぁ、歯切れが悪いといえば歯切れが悪いのですが、先日のKINGSOFTのセキュリティソフト無料版の発表といい、これから有料ソフトを手がけている企業にとって、他社に無料版を出されるぐらいなら自ら無料版に打って出るというオプションは、早急に検討しておく必要があるのかもしれません。
【Jing Projectの主な機能】
■スクリーンキャプチャ機能
・PC画面の静止画を取ることができる
・PC画面の動画を取ることができる(swf形式)
・キャプチャするウィンドウを指定することができる
・静止画に矢印や枠線を書き込むことができる
■スクリーンキャプチャ共有機能
・screencast.comに直接キャプチャした動画をアップロードすることができる
・アップロードしたURLが自動的にクリップボードにコピーされる
【Jing Projectの概要】
運営:TechSmith (Michigan, USA)
開始:2007.07
収益:有料オプション?
【Jing Projectの画面】
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関連タグ:スクリーンキャプチャ , Jing Project , TechSmith ,
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