SlideShare (パワーポイント版YouTubeと呼ばれるプレゼン共有サイト)
SlideShareは2006年10月にリリースされたプレゼンテーションファイルの共有サイトです。
最近目にすることが増えた気がするのでレビューしてみました。
SlideShareは先日レビューしたドキュメント共有サイトScribdのプレゼンテーション特化型とでもいうべきサービス。
PowerPointやOpenOfficeのプレゼンテーションファイルをアップロードして読み込ませることで、YouTubeと同じようにブログの記事やサイトにプレゼンテーションファイルを埋め込むことができます。
類似の機能は、Google DocsやZohoのプレゼンテーションサービスでも提供されているわけですが、SlideShareはファイルの編集はある程度無視して、プレゼンテーションを「見せる」ことにフォーカスしているのが特徴の模様。
音声ファイルとプレゼンのスライドを同期することもできるようなので、UstreamやStickamのようなストリーミングでのライブ配信や、テレビ会議系のサービスと競合することもあるのかもしれません。
試しにファイルをアップロードしてみましたが、日本語も比較的問題なく利用できる模様です。
また、興味深いのがイベント機能。
基本的にはいわゆるSNSのコミュニティ機能なのですが、プレゼンテーションといえば、当然何らかのイベントで実施されることが多いわけで、日程軸で切ったコミュニティが作れるというのは案外使い道がいろいろありそう。
自分の作成したスライドや、特定のタグを軸にウィジェットを作成してブログに貼ったりすることも可能で、ニッチな分野に上手く特化しているサービスといえそうです。
ちなみに、SlideShareはアメリカとインドの両方にオフィスがあるそうで、Zohoと同様インド系の会社にも見えますが、創業者のプロフィールを見る限り筋金入りのシリコンバレーベンチャーという感じです。
アドバイザーにはSocialtextのRoss Mayfieldや、Guy Kawasakiなんかの名前もありますから注目されるのも当然という感じもしますが、シリコンバレーのネットワークと、インドのエンジニアリングパワーを上手く活かして運営されている企業ということなのかもしれません。
【SlideShareの主な機能】
・プレゼンテーションファイル共有機能
PowerPointなどのファイルをアップロードして共有することができる
共有したファイルをブログ等にはりつけることができる
元ファイルをダウンロードさせることができる
ドキュメントをお気に入り登録したり、コメントをつけることができる
関連文書を表示することができる
・アクセス解析機能
ファイルの表示回数を表示することができる
ファイルのダウンロード回数を表示することができる
・ソーシャル機能
友達を登録することができる
友達だけにファイルを公開することができる
・コミュニティ機能
グループを作成することができる
グループ単位でファイルを共有したり掲示板で議論したりすることができる
イベントを作成することができる
イベントに関連するファイルを共有したり掲示板で議論したりすることができる
・その他
自分のファイルや、タグ等で抽出したファイルをウィジェットにすることができる。
【SlideShareの概要】
運営:SlideShare (Mountain View CA & New Delhi,India)
開始:2006.10公開
収益源:広告
【SlideShareの画面イメージ】
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関連タグ:SlideShare ,
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