今回、AMNがInfinity Ventures Summit 2008 Springにメディアスポンサーとして協力させて頂いている関係で、Infinity Ventures Summitの会場からのUstream配信を私の方で担当させて頂いています。
中継は本日5日(木)と明日6日(金)の実施となります。
実際の中継はプログラム時間によりますので、時間帯を確認してご覧下さい。
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『近未来テレビ会議』で「みんなのテレビ」について考えたを読んで。
先日、近未来テレビ会議に参加してきました(といっても、正確にはとんでもないトラブルを起こしてしまったため、イベント直前に品川→東京を往復する羽目になり、前半の話はほとんど聞けなかったのですが)ので、遅ればせながら感想をメモしておきたいと思います。
今回テーマとして取り上げられていたのは、ソニーのBRAVIAで提供されているテレビのウィジェット機能「アプリキャスト」。
いわゆるGoogle Desktopとか、Yahoo!ウィジェットみたいなことが、テレビで実現できてしまうと言う機能です。
テレビを使ったインターネットというと、一時期話題になったテレビとPCの融合の話をついつい思い出してしまう人は多いと思います。
人はテレビを見るときは後ろに向けて30度たおれ、パソコンを見るときは30度前かがみになるから、テレビとパソコンは目的が違うという出井さんの「30度の法則」が有名ですが、自分自身も確かにテレビとPCの用途は大きく違うため、どちらかというとテレビを見ながらPCを使うとか、併用することがほとんど。
インターネットテレビとかテレビパソコンとか、流行ったような流行らなかったようなというのが正直な印象ですし。
テレビ業界とPC業界の両者の主導権争いという意味では大いに話題になりましたが、結局、テレビとPCは違う端末なのかなーというのが個人的な感想でした。
正直、最近はテレビのインターネット機能からは興味を失っていたというのが正直なところです。
ただ、今回のイベントや、先日開催された「ネットと家電のキャズムを超えろ!会議 Vol.2」に参加して改めて感じたのは、なにもテレビとPCを同じ端末として融合させなくても、テレビならではのインターネットへのつなぎ方というのはいろいろあるんだなーということ。
30度の法則の言うとおり、テレビを見ている最中に前のめりになってテレビの画面で検索をバシバシするというのは、あまりないかもしれませんが。
今回のアプリキャストのようにテレビの脇を、別のエリアとして使ってみた場合、その脇のエリアも、後ろに30度倒れている状態で役に立つネットのコンテンツを表示するということは可能なはず。
必ずしも、インターネット=「PCの普段使いのように前のめりで利用するもの」、ではないわけですから、スポーツ中継の際の関連情報表示とか、気になる情報の検索とか、実はテレビならではのネットコンテンツの使い方というのは結構あるのかもしれないという気がしてきます。
そういう意味でもアプリキャストのアプローチが興味深いのは、そのアプリケーション開発自体を一般の開発者にもオープンにしていこうとしているところ。
アプリ開発をオープンにすることで、多様な開発者のアイデアのプラットフォームとして機能し、様々な利用者のニーズを満たすというアプローチの可能性は、まさにSNSの分野でFacebookが、MySpaceを猛追するために実証してきたアプローチ。
そのアプローチに、クローズドなプラットフォームという印象が非常に強かったテレビメーカーが挑戦しようとしているというのは、非常に興味深いところです。
はたしてアプリキャストは、テレビウィジェットにおけるプラットフォームを形作り、開発者を呼び寄せることができるのか。
もちろん、テレビの場合はウェブサービスと異なり実際の利用者の数が増えるのに相当な時間がかかるというハンデもありますから、そう簡単にはいかないと思いますが。
意外なヒットアプリが生まれたり、ウェブサービスにおけるOpenSocialのようにメーカーでの横のつながりを早期に生み出していくことができたりすれば・・・といろいろと可能性は感じるところです。
個人的にも、テレビこそは日本企業が反撃できるフィールドではないかと強く思っていたりするので、今後の展開に注目したいと思います。
日経新聞に、Facebookが日本に参入したという記事が出てると話題になっていたので、ちょっとチェックしてみました。
てっきり、何らかの日本企業との提携が発表されたのかと思ったのですが、そういうわけではない模様。
以前に書いたようにFacebookの中身はすでに日本語対応していたのですが、今日の段階でログイン画面も日本語化されたと言うことのようです。
(日本からアクセスすると日本語ログイン画面に自動転送される模様)
日経の記事でも、「当面、日本には事業拠点を置かない方針だ」と明記されていますし、単純に日本語翻訳が終わったので発表したということのようです。
日本展開については、独自の法人を設立したMySpaceでさえも、まだまだ試行錯誤を続けている印象ですから、単純にユーザーインターフェースを日本語化するだけでは認知度を上げるのは難しいような気もしますが・・・どうなんでしょうか。
まぁ、今回日経新聞に掲載されたタイミングを見るとPRをやっている人は日本にいそうな雰囲気ですし、肌感覚としてはOrkutやLinkedInなんかよりもFacebookの方がアクティブな日本人ユーザーは多そうな印象もあるので、まずは日本語インターフェースでどれだけ反応があるのか様子見という面もあるのかもしれません。
まずはしばらく日本ユーザーの反応を見守りたいと思います。
※ CNETに詳細を分析した記事が出ていたので紹介しておきます。
Facebook創業者来日、日本語版は成功するか?
GoogleとFacebook、MySpaceの三つどもえのソーシャルネットワーク囲い込み競争が激しくなってきていますね。
口火を切ったのは、MySpaceの「Data Availability」の発表。
次は、それに負けじとFacebookが「Facebook Connect」を3日遅れで発表。
さらにはGoogleが間髪入れずに「Friend Connect」をかぶせてきます。
CNETの記事を並べて見るとこんな感じ。
・マイスペース、米ヤフーやTwitterなどとプロフィール共有可能な新プロジェクト発表
・Facebook、データポータビリティ技術「Facebook Connect」を発表
・グーグル、「Friend Connect」を発表--ウェブサイトにソーシャル機能を追加可能に
MySpaceの発表がYahoo、eBay、Photobucket、Twitterという具体的なパートナーとの連携を元にしたものだったのに対し、Facebookの発表はあくまで開発者向けブログを通じたリークに近い印象で、サービス自体は「Facebook Connectは、今後数週間以内に利用可能となる予定」と未完成のようですから、開発中だったとはいえ、MySpaceの発表で前倒しになったのは間違いなさそう。
Googleも、提携サイトにFacebook、Hi5、Orkut、LinkedIn、Plaxoあたりを並べてきたところを見ると、「FacebookやMySpaceが発表を行ってから、わずか3日でコードを作り上げるというようなことはしていない」という発言は正しいのでしょうが。
まぁ発表タイミングが今になったのは、あきらかにライバルを意識してのものでしょう。
ちなみに、個人的に興味深いのが、今回の駆け引きの三つどもえ具合。
あすなろBlogの横田さんのmixi日記経由で知ったのですが、Facebookがいつの間にか日本語対応を開始していました。
Facebookに登録済みの人は、右上のaccountメニューを選択し、Languageタブから「日本語」が選択できるようになっています。
まぁ、Facebookのトップページはあいかわらず日本からアクセスしても英語のままですし、3rdパーティーのアプリケーションは英語のままですから、正式な日本語対応というにはまだ早いかもしれませんが、とりあえず基本機能は日本語で使えると言うことで一段落敷居が下がったと言えるでしょう。
日本語で表示するとこんな感じで表示されます。
まぁ、SNSというのはネットワーク効果が明らかに大きいので、Facebookが日本語対応したからといって、日本のSNSの勢力図が大きく変わるとは正直思えないのですが、いつの間にか私のFacebookのFriend数も116人に増えていたりするので、日本人にも注目されはじめているのは間違いなさそうです。
ちなみに、個人的に興味深いのはこの翻訳作業が、ほとんど利用者の有志で実施されていること。
翻訳用のアプリケーションをインストールすると、上記の画面の右端にあるような「Translations」用のメニューが常時表示され、いつでも翻訳作業に貢献できるようになります。
ちなみに、現在のところ日本語のステータスはこんな感じ。
1,355人が翻訳者登録をしていて、すでに30,025のフレーズが翻訳され、あと353フレーズが未翻訳ということですね。
このレベルであれば日本語を選択できるようにしても問題ないと言うことで、公開されたと言うことでしょうか。
この翻訳機能自体は、4月1日に公開されたのですが、1ヶ月ちょっとで翻訳がほぼ終わってしまった(しかも無料で)というのは実に興味深いです。
この翻訳アプリの掲示板自体でも、「Facebookは儲かってるんだから、みんなFacebookのために無料で奉仕するなんて馬鹿なことはやめようよ」的なポストがされて物議を醸していたりもするのですが、これだけ多くの人が営利企業の翻訳をボランタリーに手伝ってくれるというのは、やはりFacebookがそれだけ多くの人に愛されているという証拠と言うことができそうです。
普通に企業のウェブサービスの多言語化というと、MySpaceやTwitterの日本語版のようにサービス提供企業自体がコストをかけて翻訳をするのが一般的だったとおもいますが、Netvibesの翻訳は利用者のボランティアに頼っていましたし、日本でもkamicopiの多国語展開ではボランティアを募集していました。
こういったオープンソース「的」なアプローチというのは、日本のウェブサービスが海外展開する際にも参考になる点が多いような気がします。
ここしばらく、ニュースサイトでTwitter関連の話題が目につくように思います。
日本で言えばなんと言ってもまずは日本語化のニュースですが、個人的に気になっているのはその後に続いたコアメンバー退職のニュース。
CNETのニュースだけでも並べてみるとこんな感じ。
4月23日 Twitter、日本語版サービスを開始
4月24日 Twitterの技術者Blaine Cook氏が退社
4月25日 Twitterのエンジニアリング担当バイスプレジデントが退職
4月28日 Twitterが再び資金調達か--情報筋が明らかに
ちょっとうがった見方をしてみると、たとえば日本版で広告が入ったことにしても、もともとTwitterの主要メンバーは安易に広告を入れることはしないといった発言をしていたように思いますが、どうもここに来ていろいろと社内的にも方針転換を始めていて、その関係で社内でいろいろあって、技術者が退職をし始めているのではと見ることもできてしまいそうです。(考え過ぎかもしれませんが)
同時期に掲載されていたCNETのコラムでは、サービス障害に対する反応が後手に回るとFriendSterの二の舞になるのではないかという指摘もあり、FriendFeedのようなライバルとなる新興サービスが注目されているところを考えると、実際Twitterは大きな分岐点にさしかかかって来ているのかもしれません。
Twitter的なサービスの魅力にとりつかれた人が大勢いて、Twitterが独り言チャット的なコミュニケーションのプラットフォームになっていることは間違いないと思うのですが、やはり課題はそのコミュニケーションのインフラを担うだけの資金を回すことができるかという点でしょう。
YouTubeはその課題に直面する前にGoogleに買収されることができましたし、Google自身は同様の課題に直面していた時に検索広告という金脈を見つけることができましたが。
現在のところTwitterについては、三回目の資金調達の話が出てくるぐらいで、買収の話はすすんで無い模様。
類似サービスのJaikuが早々にGoogleに買収されていることを考えると、Twitterの選択肢は狭まっているようにも見えます。
はたしてTwitterは今後どうなっていくのか、案外これからの1年ぐらいの間に結果が出ていそうな気がしてきました。
TechCrunchによると、チャットアグリゲーターのMeeboが新たに資金調達を実施したそうで、その出資元に日本の代表的なベンチャーキャピタルであるジャフコのグループ会社JAFCO Venturesの名前があったそうです。
もちろん、あくまでVCとしての出資でしょうからそれだけをもってMeeboが日本展開するという話にはならないのですが、他にも韓国のVCも出資をしていたそうで、JAFCO Venturesのサイトにも「投資先企業のアジア市場進出をサポートするビジネス・デベロップメントの専門チームを備えており」という売り文句が書いてあったりしますから、まぁそれを見据えた出資という可能性は確かに高そうです。
一般的にウェブサービスの日本展開というと、MySpaceやTwitterのようにグローバルなサイトを日本向けには完全に日本語化してしまうというパターンと、Stickamのようにドメインも切り替えて別のサービスとして展開する場合がありますが、やはりMeeboの場合は既に日本語対応もされていますし、前者のパターンになるのでしょうか。
ただ、Meeboの場合、先日日本版の展開を初めたTwitterのように日本に特にコアな利用者がいるわけでもありません。また、日本はそもそもIMの利用者数が多くなかったり、IMのシェアが異なったりと、いろいろ文化的な違いやハンデがあります。
そもそも、meeboのトップページに出ているaimは日本でほとんど利用者がいませんし、yahooメッセンジャーもドメインが違うはず、とかいろいろ考えると別ドメインで別サービスという手もありな気はしますが・・・
個人的にはMeebo Roomsのようなウェブにはれるチャットルームというのは、可能性を感じていたりするので、今後の展開を注目したいと思います。
TechCrunch Japanese アーカイブ » アップデート―Meebo、Jafco、Time Warner、KTBから$25Mを調達
「Meeboについての今日の記事のアップデート―MeeboがJafco Ventures、Time Warner Investments、KTB Venturesから3回目の資金調達ラウンドで$25M(2500万ドル)を調達したというニュースが公式に確認された。従来の投資家、Sequoia CapitalとDraper Fisher Jurvetsonも参加している。」
CNET経由で知ったのですが、Facebookに外部のソーシャルサービスのフィードを取り込む機能が追加されました。
タイミングといい、機能の仕様といい、FriendFeed的なフィードアグリゲータを意識したものなのは間違いなさそう。
まぁ、もともと、FriendFeed自体が、FacebookのMini Feedにインスパイアされていたものだと想像しているので、Facebookからしたら予定外の機能追加と言うよりは正常進化と言えそうです。
個人的には、mixiがこれを真似してほしいと思っているのですが、日本でmixiがこれを始めてしまったら、日本でFriendFeed的なサービスが登場する余地は一気に減ってしまいそうな印象です。
まぁ、フィードを登録するとかって、一部のイノベーター向けサービスなので、mixiがやる必要があるかどうかは微妙ですが。
また、こうやってFacebookとかFriendFeedとかTumblrとか、フィード系のサービスを他のサービスに取り込み始めると、フィードのループとか、コピーの問題とか、公開非公開の問題とかが出てきそうなのが気になるところです。
ちなみに、現在のところ、実際にフィードを登録できるのは、Flickr、Picasa、Yelp、Digg、del.icio.usとまだまだ少ないのですが、今後増えるのは間違いないでしょう。
現状の利用者数や、利用者のアクティブ度を考えれば直接対決になればFacebookの方が有利なのは当たり前。
ただ、先日CNETに掲載されていたFriendFeed創設者のインタビューなんかを見ていると、FriendFeedもただのフィードアグリゲータにとどまるつもりはなく、TwitterとかSeesmicに直接コメントできるようにして、ソーシャルメディアのポータル的地位を狙ってますから、簡単に引き下がるつもりは元々ないでしょう。
両者の規模は圧倒的に違うのですが、この両者のコンセプトベースでの争いは今後なかなか面白くなりそうです。
個人的には、今後FriendFeedが、もともとクローズドのFacebookとちがって、サービス自体がオープンであるという点をいかに差別化で有効に使えるかが鍵になってきそうな気がします。
Facebook、外部SNSのフィードをプロフィールに取り込む機能を追加:ニュース - CNET Japan
「Facebookは米国時間4月15日、ユーザーが数多くの外部ソーシャルメディアでの活動を自分のプロフィール上の「Mini-Feed」にインポートできるオプションを追加したことを、自社のブログで発表した。」
先日レビューをしたFriendFeedが、APIを公開したそうです。
昨年Twitterがサービスに対する注目だけでなく、着実に利用者を集めることができたのは、APIを通じたアプリ開発が併行して盛り上がったのは間違いないですし、Facebookが後発にもかかわらずMySpaceやLinkedInを脅かすと言われるようなサービスに成長したのもAPI公開でアプリ開発が進んだため。
FriendFeedが下馬評通りに今年注目のサービスとして利用者を増やすことができるかどうかは、周辺のアプリが充実するかにかかっていると思っています。
そういう意味でも、今後TwitterのときのようにFriendFeedアプリ自体が話題になるかというのが一つの指標になりそうです。
先週、LinkedInがLinkedIn Companiesという名称の企業ディレクトリページを公開していました。
LinkedInは、実際に自分がお世話になったことはないのですが、何となく雰囲気や作りが好きで気に入っているSNSの一つ。
Facebookにその領域を侵され始めているのではないかという見方をしている人も多いようですが、自らの特色をより強調すべく、仕事関連SNSという属性を強化しようというところでしょうか。
今回のLinkedIn Companiesでは、個人同様、下記のような企業のプロフィールページが生成され、その会社で働いている人とのつながりを探したりすることができる模様。
実際に会社に入る前に、多面的に情報収集ができるという意味で興味深い機能追加です。
米国のSNS市場においては、Facebookが急進中なために、どうにもMySpaceやLinkedInは終わった感がかもしだされているのですが、よくよく見るとLinkedInはこうやって仕事探しつながりにフォーカスしていますし、MySpaceはアーティスト支援はあいかわらず機能しているようで、それぞれ利用者のコミュニティや利用シーンで上手く差別化できているような印象があります。
このあたりは、日本でGREEやキヌガサを始めとする多くのSNSが、mixiと正面対決をしようとして敗れることになった(GREEはauと提携してモバイルゲームに活路を見いだしましたが)のとは違うシナリオがあるのかもしれないなーという気がしてきました。
LinkedIn Companiesの紹介ビデオはこちら
LinkedIn、企業ディレクトリ「LinkedIn Companies」のベータ版をローンチ:ニュース - CNET Japan
「ビジネス向けネットワークサービスのLinkedInは、企業ディレクトリ「LinkedIn Companies」のベータ版を公開した。同ディレクトリは、LinkedInのメンバー情報に、BusinessWeekとCapital IQが提供するデータを追加したものである。このディレクトリには15万以上の企業や組織が名を連ねている。」