2007年5月28日

Pageflakesは、PagecastsでNetvibes Universeに対抗へ

pageflakes_logo.png PageflakesPagecastsという機能が追加されました。
 TechCrunchで記事タイトルだけ見ていたので、のんびりレビュー記事を書こうと思っていたのですが、どうも使ってみたらこれまでにもあった公開機能に名前がついたと言うだけの模様。
 とりあえず紹介だけしておきたいと思います。

 Pagecastsというのは、要は他のPageflakes利用者の公開ページのことを言うようです。
 Pageflakesでは歴史のある機能なので、なんでも既に10万ページが利用可能になっているとか。
 
 ただ、これまでは分かりづらいところにあったので、名称をちゃんとつけて改めてアピールしようと言うことでしょう。

pagecasts.png

 背景には、NetvibesNetvibes Universeを開始したことなんかも影響してそうです。

 Google Personalized HomepageiGoogleになったりと、この分野は一気に競争が激しくなりそうな雰囲気ですが、スタートページ企業にとっては、この手のカスタマイズページの共有コミュニティの盛り上がりとか、企業向け有料サービスとかが、今後の勝負のポイントになってきそうです。
  

TechCrunch Japanese Pageflakes、Pagecastsをローンチ―グループ機能を強化Œ–

「デスクトップのパーソナル化ツールのスタートアップPageflakesは、すでに長い間、ユーザーがデスクトップを共有する機能を提供してきた。ユーザーは非公開のグループを作り、複数のメンバーが同一のページを編集したり、作ったページをウェブ上に一般公開したりできる。来る水曜日、このサービスには大幅なリニューアルが行われ、グループページに「Pagecasts」という新しいネーミングも与えられる。」

2007年5月25日

Googleカレンダーが携帯電話からも利用可能に

google_logo.gif BroadBand Watchによると、Googleカレンダーがいよいよ携帯電話対応したようです。
 もちろん、Googleカレンダーはウェブサービスですから、これまでもフルブラウザ対応の携帯電話であればある程度の利用は可能だったのですが、Ajax部分がうまく動かなかったりするので携帯電話対応が待たれていたところ。

 今回のGoogleモバイルのGoogleカレンダーでは、複数のカレンダーの表示対応や
Google Mapsへのリンク機能なども可能になっているようです。
 ヤフーに比べるとGoogleのサービスのモバイル対応は遅れている印象もありましたが、ここに来て一気にモバイル対応が進んでいる感じですね。

 ちなみに、実際のモバイル用の画面イメージは、こちらのリンクからPCのブラウザでも見ることが出来ます

 Google カレンダーが携帯電話に対応。米国版はスケジュール登録も可能

「米Googleは24日(米国時間)、Google Calendarが携帯電話に対応したと発表した。日本語版の「Google カレンダー」も携帯電話から利用が可能だが、一部機能が異なっている。 」

2007年5月18日

Zimbraがコンシューマ向け市場にもテリトリーを拡大中

 有償顧客がすでに600万を超えているなど、Ajaxを最大限活用したウェブベースのグループウェアとして、その存在感を着実に増しているZimbraですが、単純な企業向けサーバー型グループウェアとしてのレベルにとどまらずに、そのターゲットを広げ続けているようです。

 その代表的な事例といえるのが、先日CNETに掲載されていた下記の記事。

Comcast、電子メールサービスにZimbraの技術を採用 - CNET Japan

 Comcastというのは、ケーブルテレビインターネットの会社で、電話サービスとインターネットアクセスの契約者が1200万人を超える大通信会社です。
 その会社のAmartZoneというサービスにZimbraの技術が採用されることになったとのこと。

 インターネットサービスとセットのサービスのようですから、位置づけとしては、NiftyやOCNのウェブメールサービスをZimbraが提供するイメージですね。
 最近はISPメールは、GmailやYahooメールなどの無料メールサービスにおされ気味の印象もありますから、自社で技術開発している余裕も無いということでしょうか。


 Zimbraという会社は、企業向けグループウェア市場でMicrosoft Exchangeなんかと熾烈な競争をしているようでいて、一方でこうしてISP経由でGoogle Appsなんかとも競合する立ち位置にいる企業ということになります。
 GoogleもGoogle Apps Premier Editionを皮切りにエンタープライズ市場に意欲を見せていますから、もはやこの分野の競争はコンシューマとエンタープライズという区切りも意味がなくなってきているのかもしれません。

 ちなみに、同日のニュースでは「Zimbra、ウェブメールサービスで「Ubuntu Linux」をサポートへ」なんてのもあり、こちらにもZimbraの動向が詳細に解説されていますので、ご参考まで。

2007年5月16日

ThinkFree Officeの日本語版サービスをソースネクストが展開

Googleからの買収を蹴ったことでも有名なThinkFreeが、ソースネクストと提携して、「ThinkFree てがるオフィス」なるウェブサービスの提供を開始したそうです。
  
 提供されるサービスは下記の3つ。

・文書作成ソフト 「ThinkFree てがるワープロ」
・表計算ソフト 「ThinkFree てがる表計算」
・プレゼンテーション用ソフト 「ThinkFree てがるプレゼン」

 まだ実際に試してはいないのですが、サービス概要を見る限り容量が1GBだったり、文書公開や共有機能もあるようですし、基本的にはシンプルに日本語に翻訳されたサービスと考えてよさそうです。

 Google Docsも、グラフ機能が追加されたり、パワーポイント機能を準備中だったりするわけですが、ThinkFreeも本格的に国際展開を始めるということでしょうか。

thinkfree_jp.png

 クライアントソフト版のThinkFreeは日本で別の会社が取り扱っていたと記憶してますが、今回ウェブサービスの本格展開にあたりソースネクストをパートナーとして選択したというのが興味深いところ。

 今回のサービス提供はベータ版で、正式サービス開始時の9月には有料版も開始してさらにパッケージも発売するため、パッケージ流通力のあるソースネクストと組んだということのようですが。

 9月までに100万ユーザーというのは、かなり強気の目標設定に思えます。
 いろんなソフトウェアの分野で革命をおこしてきたソースネクストだけに、どういう展開をしてくるのか気になるところです。


※なお、当日のプレゼンテーションの詳細については、Internet Watchのこちらの記事にも掲載されています。

ソースネクスト、Web上で利用できる無料のOfficeサービス「ThinkFree」

2007年5月 2日

iGoogleで、いよいよGoogleがスタートページ市場に本気モード突入

google_logo.gif  Google Personalized HomepageiGoogleという名称に変わり、複数の新機能が追加されました。

 今回のiGoogleには、誰でも簡単にGoogleガジェットを作成できる「Gadget Maker」が追加される上、YouTubeの動画表示や、Twitterっぽい独り言ガジェットなど複数のガジェットが追加、さらに日本語版でもテーマが選択できるようになったりと様々な機能追加がされているのですが。

 やはり何と言っても一番インパクトが大きいのは、iGoogleが通常のGoogleトップの右上からリンクされたことでしょう。
(※この記述は私の勘違いで、以前から、右上のリンクは表示されていたようです。失礼いたしました。)

igoogle.png


 これまでは、Google Personalized Home Pageはどちらかというと隠れた場所にあり、利用するには自分で検索したり、Googleアカウント等から探す必要がありましたが、これからはGoogleを利用している人がiGoogleの存在を知る確率がぐんと上がることになります。
 
 特に、Googleはトップページをシンプルに維持することに気を使っているように見えますから、そこにiGoogleを今回追加してきたと言うのはGoogleの強い意気込みが現れているのは明らかです。
(実際、iGoogleは、「2006年に最も成長したGoogle製品であった」そうです。)

 競合するスタートページサービスに比べると機能が地味な印象もあったGoogle Personalized Home Pageですが、iGoogleへの転身は、これまでとはスピード感を変えて開発をしていくというメッセージのように思えます。

igoogle2.png

 これを受けて、NetvibesPageflakesなど、今人気のあるスタートページは、YahooやMSに買収してもらうという流れになりそうな気がしますが、それ以外の中堅どころがどう生き残っていくのかも気になるところ。

 Webwagなんかはまさに元Googleの人が始めたスタートページですが、こうなったときのシナリオをどう考えていたのでしょうか・・・
 なんにしろ、ここしばらく、スタートページサービス界隈は一層動きが激しくなりそうです。


グーグル、「Personalized Home Page」の名称を変更へ--新機能も追加 - CNET Japan

「カリフォルニア州マウンテンビュー発--検索大手Googleの製品チームは米国時間4月30日、「Google Personalized Home Page」に関する名称変更と新機能の追加を、当地にある同社本社で開催の記者会見で明らかにした。
 Googleではカスタム化に関する戦略を明確にする目的で、Personalized Home Page製品の名称を「iGoogle」と変更し、太平洋夏時間5月1日0時から利用可能となる新機能について発表する予定だ。」

FoxTorrentの1.0が公開

akamai_logo.png Akamaiに買収されたRed Swooshですが、クローズドベータを行っていたBitTorrentベースのFirefoxプラグインのFoxTorrentの開発はそのまま継続されていた模様で、先日無事に1.0が公開されたようです。

 Red Swoosh自体のウェブサイトはAkamaiのサイトに統合されており、今回のFoxTorrentのロゴもクローズドベータの頃と印象が変わっていますが、特に開発者はそのまま継続しているというところでしょうか。

 ちなみに製品の機能自体はやはり、大容量ファイルダウンロード目的で、AllPeersや、FolderShareのようなファイル共有ではないようです。
 
foxtorrent10.png


Firefox用BitTorrentのアドオン「FoxTorrent 1.0」、Akamaiよりデビュー

「今月、$15M(1500万ドル)でAkamaiが買収したRed Swooshが今日(米国時間4/27)、待望の「FoxTorrent v1.0」をリリースした。
これはFirefox用BitTorrentの完全なクライアントだ。クロスプラットフォーム(Windows、Mac、Linux)で作動する上、ファイルをDLしながらストリーミングできるクールな機能も備えている。」

2007年4月23日

Googleが評価したPresentation関連技術を持つTonic Systems

logo_tonic.gif 先日のGoogleのPowerpoint版発表と併行して、Tonic Systemsという会社の買収が行われていたと紹介しましたが。
 @ITがInternet Archiveを使ってTonic Systemsの詳細を調べています。

 それによると、GoogleがTonic Systemsを評価したのは、TonicPoint Builderという、「Microsoft PowerPoint」(PPT)フォーマットのプレゼンテーションを作成でき、既存のプレゼンテーションファイルからテキストを抽出して、別のプレゼンテーションテンプレートに適用する機能をもったソフトウェアがあったからではないかとのこと。

 この抽出機能を使えば、Googleの検索機能でパワーポイントのファイルを適切に検索することができるのではないかと指摘しています。
 こういう尖った技術を持っていることが、Googleに買収してもらうためのポイントということでしょうか。
 
 
グーグルが買収した「Tonic Systems」の注目技術はなに? - @IT

「米グーグルは4月17日、プレゼンテーションソフトウェアを「Google Docs&SpreadSheets」に追加することを発表した。リリースは今夏を予定。米国サンフランシスコとオーストラリアのメルボルンに拠点を持つ「Tonic Systems」を買収し、技術を統合する。」

Scrybeって、そういえばどうなってるんでしょうか?

scrybe_logo.png 半年ぐらい前に、ネットを中心に話題になったScrybeというアプリをご存知でしょうか。
 クローズドベータを開始するとともにYouTubeにサンプル動画をアップして、TechCrunchやCNETでも大いに話題になったのですが、その後すっかり話を聞かなくなった気がします。
 
 Scrybeのブログは更新されており、見た感じ着々と機能は実装されているようなんですが、いまだに申し込んだベータテスターの返事も来ません。米国限定になっているのでしょうか?

 CNETの昨年11月の「グーグルアプリに強敵登場?--「Scrybe」ベータ版公開」という記事では「ScrybeはFlashベースのシステムで、カレンダーのほか、ブックマークやウェブクリッピングなどの諸機能が盛り込まれるとうたわれている。ただし現時点ではカレンダー以外の機能は未実装。」と書かれているので、機能をすべて実装するまでずっとクローズドベータでいくということなのかもしれませんが・・・

 どなたかScrybeのアカウントもっている方がおられたら、是非感想を教えてください。

 ちなみに上記の動画はすでに25万回以上再生されているようです。

Googleが今度はビデオ会議市場に参入すべくMarratechを買収

google_logo.gif  Googleが、今度はMarratechというスウェーデンの会社を買収したそうです。
 
 このMarratechが提供するのはビデオ会議ソフト。
 ビデオ会議ソフトといえば、32億ドルという高値でシスコに買収されたWebexが記憶に新しいところですが、いよいよGoogleからも、そのうちビデオ会議ソフトが提供されるようになるということになります。
 
 Googleによる提供となると、当然かなりの機能が無料で提供されることも想像されますから、Webexを初めこの分野の事業者にとっては気になるところでしょう。

 ちらっとMarratechのサイトを見たところでは
・複数メンバーとのビデオ機能
・チャット機能
・ホワイトボード機能
・アプリ共有機能
 あたりが実装されているようで、一般的なビデオ会議ソフトに見えます。

google_marratech.png

 見た感じ専用ソフトのようなので、Google Eartchのような提供形態になるのかもしれませんが、当然企業向けとしてGoogle Apps Premier Editionに入ってきたり、Google DocsGoogle Calendarと連携したりということも考えられそうです。
 

グーグル、スウェーデン企業Marratechのビデオ会議ソフトウェアを買収へ - CNET Japan

「Googleは米国時間4月19日、スウェーデン企業Marratechのビデオ会議ソフトウェアを買収することを、公式ブログで明かした。」

2007年4月20日

表計算アプリEditGridが、ウェブデスクトップのStartforceに追加搭載

startforce_logo.png 日本語ウェブデスクトップのStartForceが機能強化をしたようです。
 今回の目玉は表計算アプリのEditGridの追加。
 
 EditGridは、香港のTeam and Concepts Limited (TnC) という会社が提供しているようで、 表計算機能の他、書式編集、グラフの作成・数式の挿入ができ、マイクロソフト Excel, OpenDocumentファイル形式に対応しているそうです。 

 画像をみた感じではよくできていそうですが、一方でGoogle Docs & Spreadsheetsがグラフ機能を実装したり、ThinkFreeのような独立系スプレッドシートアプリも着々と進化しているのも事実。
 ウェブデスクトップのようにまずウェブデスクトップにログインしてから、スプレッドシートを起動するというアプリは利用者の数という意味では、根本的に不利な気もします。 
(おまけに私は試そうとしたらブラウザが落ちてしまいました・・・)

startforce_editgrid.png


ウェブデスクトップ「StartForce」が機能強化--表計算アプリを搭載 - CNET Japan

「フュージョン・ネットワークサービスのGOL事業本部は4月19日、ウェブデスクトップ「StartForce(スタートフォース)」の機能を強化するとともに、表計算アプリ「EditGrid(エディットグリッド)」を搭載したと発表した。」

前の10件 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 次の10件
   

mini-banner-fix.gif

プロフィール


アリエル・ネットワーク
ブロガー 徳力基彦

Lijit Search

アーカイブ

   
Notes移行に
アリエル・エンタープライズ

スケジュール管理・
プロジェクト管理に

アリエル・マルチスケジューラ

 
Loading...